全日本卓球選手権 競技種目や歴代記録、大会の歴史等 水谷隼や石川佳純、みうみまら世界で活躍するトップ選手が集結!!

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1年に一度行われる日本人最強の卓球選手を決める全日本卓球選手権大会。

普段はITTFワールドツアーで世界を転戦している日本卓球界のトップ選手たちの試合を日本国内で見られる機会というのは、実はほとんどないのが実情です。

ITTFワールドツアーのプラチナイベント(旧名:スーパーシリーズ)でもあるジャパンオープン荻村杯国際卓球選手権大会と、この全日本卓球選手権大会の2大会。この2大会こそがほぼ確実に日本のトッププレイヤーの試合を日本のファンが目に出来る機会というのが現状となっています。

そんな数少ない日本の一流選手を見られる全日本卓球とはいったいどのような大会なのでしょうか。

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男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルス、ジュニア男女の日本一を決める戦い

全日本卓球選手権大会は、一般の部と高校生以下の選手によるジュニアの部が毎年1月に行われています。2002年までは年末の12月に行われていた全日本卓球選手権ですが、2003年より年明けの1月開催となっており、今ではこの開催スケジュールも完全に定着した感がありますね。

1月に行われる全日本卓球選手権大会は、全部で7種目。以下の通りとなっています。

男子シングルス
女子シングルス
男子ダブルス
女子ダブルス
混合ダブルス
ジュニア男子(シングルス)
ジュニア女子(シングルス)

ジュニアの部は男女シングルスのみ、一般の部は男女シングルスに加えて男女のダブルス、そして混合ダブルスという内訳です。

この7種目によって各カテゴリー、各種目ごとの日本一を決めるというわけですね。

ちなみに全日本卓球選手権のうち、ホープス(小学校6年生以下)・カブ(小学校4年生以下)・バンビ(小学校2年生以下)の部や、カデット(中学2年生以下)の部やマスターズ(30歳以上)などはこの1月の大会とは別スケジュールとなっています。1月の全日本卓球はあくまで一般とジュニアの部であるということですね。

負けたら終わりのトーナメント方式 シード選手の登場は日程中盤あたりから

(平成28年度大会時点での)全日本卓球選手権の大会概要についてご説明しましょう。

まずは正式名称ですが、「天皇杯・皇后杯○○年度全日本卓球選手権大会」といいます。男子が「天皇杯」であり女子は「皇后杯」として開催されています。

各試合の形式ですが、男女ダブルス・混合ダブルス・ジュニア男女のシングルスについては、3ゲーム先取の5ゲームマッチとなります。

男女シングルスについては、第1ステージ(4回戦まで)までは3ゲーム先取の5ゲームマッチで行われ、第2ステージ(ベスト32/5回戦以降)の試合については全て4ゲーム先取の7ゲームマッチで行われる事となります。

試合は1回戦から全てトーナメント形式で行われます。まさに負ければ終わりのノックアウト方式という事ですね。

組合せは各種目ごとにスーパーシード選手が決められており(男女シングルスは各32選手、男女ダブルスは各16ペア、混合ダブルスは8ペア、ジュニア男女は各8選手)、シード選手は途中からの試合出場となります(例えば、男女シングルスのスーパーシード選手は4回戦からの登場)。

トップ選手がお目見えとなるのは開催中盤あたりからということになる場合が多いですね。

試合日程としては近年は1週間程度をかけて開催されるパターンとなっており、例えば平成28年度大会の場合は1月16日から1月22日というちょうど1週間の日程となっています。

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歴代最多タイの優勝を誇る水谷準と3連覇で石川時代を築く石川佳純

この全日本卓球選手権大会の歴史ですが、第1回大会は昭和11年(1936年)に行われました。今から81年前、太平洋戦争前ということになります(混合ダブルス種目だけは昭和21年大会から採用)。

太平洋戦争の影響で昭和16年(1941年)から昭和20年(1945年)までの間は開催が中止されましたが、それ以外は現在に至るまで毎年開催され続けています。

その歴代優勝者はまさに日本卓球界の歴史に名を残すレジェンドで溢れています。

男子シングルスでは荻村伊智朗や田中利明、長谷川信彦、伊藤繁雄、河野満、小野誠治など、女子では江口富士枝、松崎キミ代、森沢幸子、小和田敏子などの世界選手権シングルスの歴代優勝者がズラリと並んでいます。

ちなみに男子シングルスの歴代最多優勝者は水谷準と斉藤清の8回。水谷隼選手には日本選手権史上初の9度目の優勝という快挙の期待がかけられています。

女子シングルスの最多優勝回数は中国から帰化した元世界女王の小山ちれ。優勝回数は男子の最多記録と同じ8度。歴代二位は1980年代の日本女子卓球界のエースだった星野美香の7度となっています。

現役選手の優勝回数としては、男子では水谷選手以外では元日本代表のベテラン、吉田海偉(よしだかいい)選手の2度の他は、リオ五輪代表となった丹羽孝希選手と吉村真晴選手が1度づつ優勝しているだけです。過去10年で8度の優勝を誇る水谷準選手の圧倒的な独壇場となっているのが現状ですね。

女子は戦国時代さながらの様相を呈していますね。福原愛選手が2度の優勝、そして石川佳純選手が4度の優勝を果たしています。5度の優勝を誇る平野早矢香選手の引退によって勢力図がどうなるのかでしょうが、2016年まで3連覇中の石川佳純時代に突入しているのは間違いないでしょう。しかし、みうみま(伊藤美誠・平野美宇)や早田ひな、浜本由惟、加藤美優らの新世代の突き上げも厳しくなっており、そういう意味では今後数年間は目の離せない大会となりそうですね。

中国に次ぐレベルの高さを誇る日本卓球界のトップ選手たちを見られる大会

リオオリンピックでは男子が団体銀メダルを獲得し、女子は2大会連続のメダルとなる銅メダルに輝き、男子シングルスでは日本卓球界史上初の個人メダルとなる銅メダルを水谷準が獲得しました。

選手たちの気迫あふれるプレーは多くの日本国民の心を動かし、今の日本卓球界はかつてないほどの熱気と注目度に溢れています。

圧倒的な質と量を誇る中国を別格とすれば、日本卓球界は世界で中国に次ぐ質と量を備えた名選手の宝庫であることは間違いないでしょう。

そんなレベルの高い日本のトップ選手たちのプレーを間近で見られるまたとない機会となる天皇杯・皇后杯全日本卓球選手権大会。

こんな大会を毎年見られる東京の人が羨ましくて仕方ないというのが、地方在住者の正直な声なんですよね(いや、行きたくてもお金と暇がね・・鳥取ですから苦笑)。

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