リオ女子バレー予選突破へ4勝1敗がノルマ 韓国戦は必勝態勢で! ロシア、ブラジルのどちらかに勝てればメダルが見える!

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8月5日に開幕するリオデジャネイロオリンピック。

女子バレーボール日本代表「火の鳥ニッポン」は開会式直後に韓国と予選リーグ初戦を戦う事となっています。

この記事では、日本が戦う予選プールAでの展望と、メダル獲得のために必要な条件などを記していきたいと思います。

なお、全日本女子バレーチームのメンバーについては以下の記事をご覧ください。

リオ五輪全日本女子バレー火の鳥ジャパン選手紹介ウイングスパイカー編

リオ五輪全日本女子バレー火の鳥ジャパン選手紹介セッター、センター、リベロ編

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女王アメリカを追うロシア、中国、ブラジル。日本はその後の第3グループ?

リオオリンピックの女子バレー競技の予選リーグ・決勝トーナメントのシステムや組合せ、日程、テレビ中継の予定などはこちらの記事をご覧ください。

【リオ五輪】女子バレーの見どころ、日程、テレビ放送 世界ランキング上位のライバルチーム分析や展望など

現在の女子バレーの勢力図をまずはおさらいしておきましょう。

現在の世界ランキング1位はアメリカ。実力的には一枚抜けている感がありますね。女王・ブラジルが世代交代で遅れを取る中、しっかり若手を起用して素晴らしいチームへと成長しました。文句なしの実力ナンバーワンです。

その後にブラジル、中国、ロシアの三カ国が続きます。いわば先頭を走るアメリカを追っている第2グループですね。

日本がいるのはその後ろの第3グループです。日本の他にはイタリア、セルビア、韓国、オランダ、トルコといった辺りです。第2グループと第3グループの実力差は、第1グループと第2グループとの差より若干大きいとわたしは思っています。

つまり、日本がロンドンと同じようにメダルを獲得するのであれば、格上の第1、第2集団のどこかにジャイアントキリングを起こさなければならないでしょう。そう、ロンドンの決勝トーナメント1回戦で中国に勝った時のように・・

決勝トーナメント初戦で世界ランク1位のアメリカと対戦するのだけは避けたい

とはいえ、決勝トーナメント1回戦で出来れば第1、第2集団の国々とは対戦したくありません。予選リーグと違い、負けたら終わりのノックアウト方式ですから、負けた時点でメダルの可能性を断たれてしまいます。

という訳で、日本は所属する予選プールAでは出来れば2位以内に入りたいところです。もしプールAを2位で通過となれば、決勝T初戦はプールB3位チームとの対戦となります。さすがにアメリカが予選3位に沈むなどとは考えにくいですから、高確率でアメリカとの対戦は避ける事が出来るでしょう。

しかし、6カ国の総当たりで行われる予選リーグを2位で通過しようと思えば、5勝1敗がノルマとなるでしょう。ブラジル、ロシアという強豪も入っているプールAでの5勝1敗というのは、かなり困難なノルマなのは間違いありません。

そこで、日本のプールAの対戦相手を見ながら試合を展望し、結果を予測して見たいと思います。

 

8月6日韓国戦(世界ランキング9位) キム・ヨンギョンを封じるカギはサーブ

いきなりの韓国戦です。ここで敗れれば、目標とするプールB2位以上通過が限りなく遠のいてしまうという、いきなりの天王山です。

世界ランクは日本の5位よりも低いですが、今年5月に行われた世界最終予選兼アジア予選ではセットカウント1-3で負けている相手です。

世界最終予選ではスーパーエースのキム・ヨンギョンを中心とした攻撃力で日本を圧倒、さらに強烈なサーブで日本のレシーブを乱して日本お得意のコンビバレーを封じるという、日本にとっては数字以上の完敗でした。

日本勝利のポイントは、一にも二にもサーブレシーブ。レセプションを乱されてコンビが使えなくなったら、身長の低い日本の攻撃はブロックの格好の餌食となってしまいます。とにかくきっちりとセッターに返す事が前提ですね。

もうひとつがサーブで攻める事。最終予選では安全に入れに行くサーブばかりで、全く相手のサーブレシーブが崩せませんでした。結果、センターやキム・ヨンギョン以外のウイングスパイカーにも面白いように決められてしまっていました。サーブミスを恐れずに思い切ったサーブを期待したいですね。サーブで崩せば、相手のボールは必然的にキム・ヨンギョンに集まる事になり、こちらもしっかり枚数を揃えてブロックの準備が出来ます。そうなればキムを封じる事が出来るでしょう。

個人的に気になるのが、セッターの人選。新セッターの宮下遥は、お世辞にも最終予選の出来は良かったとは言えませんでした。最終戦のオランダ戦に起用された控えセッターの田代佳奈美の出来が素晴らしく、コンビも宮下よりも合っていました。実際にその後に行われたワールドグランプリではほぼ田代がスタメン起用されていました。

という事で、真鍋正義監督がこの初戦のセッターに誰を起用してくるのかが非常に気になります。

スタメンは宮下遥の可能性が高いと思いますが、しっくりこなければ、早い段階で田代にスイッチして、その出来次第ではそのまま田代が正セッターで起用される可能性もかなりあるのではないかと思います。

この試合のセッターの起用法によって、リオオリンピックでのセッター像が見えてくるでしょう。そういう意味でもこの試合でのセッターの使い方に注目したいと思います。

8月8日カメルーン戦(世界ランキング28位)きっちりストレートで勝ち、出来れば控えを試したい

プールA6チームの中で最も実力的に劣ると思われるのがこのカメルーンです。

ストレートで勝つことはもちろん必須条件であり、恐らくはそうなるでしょう。

そしてこの試合の重要なミッションは、スタメン以外の選手、控えの選手を試合に出し、オリンピックの独特の雰囲気に慣れさせるという事です。恐らく控えに回る事が多くなると予想される、鍋谷友理枝や石井優希らの初出場組はなるべく多くの時間を与えたいですね。

もちろん、カメルーンもオリンピックに出てくるチームですから油断してはならないのですが、メンバーを変えながらでも楽にストレート勝ちしなければこの後の相手には太刀打ちできないでしょう。

きっちりストレートで勝ち、なおかつ全選手を使う。これがこの試合の重要なポイントであると思います。

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8月11日ブラジル戦(世界ランキング2位)プールA最強の敵。地元の大声援の中究極のアウェーゲーム

開催国であり、北京オリンピック、ロンドンオリンピックと五輪2連覇中の女王・ブラジルが第3戦の相手となります。

当然オリンピック3連覇を狙っており、地元ブラジルでの試合という事で気合も並々ならないものがあるでしょう。実際、日本チームはロンドンオリンピック後の主要国際大会でこのブラジルに全く勝てていません。

日本女子バレーにとって、まさに天敵と言ってもいいほど相性の悪いのがこのブラジルなのです。

ただし、地元ブラジルの大声援は逆にブラジルにとっては大きなプレッシャーにもなり得ます。勢いに乗ってしまえば大声援はその勢いを加速させてくれますが、勢いに乗せなければ地元の大観衆は逆にとてつもないプレッシャーとなってブラジルチームにのしかかる事となるでしょう。

というわけで、日本の取るべき戦法はただ一つ。序盤からフルスロットルで攻める事です。先手必勝ですね。第1セットに全てをかけるつもりでいかなければいけません。ブラジルを乗せないという事が最も重要です。ブロックは思い切って山を張ったコミットブロックで行ってもいいかもしれません。ミドルブロッカーの速攻を早い段階で止めてしまえば、相手のプレッシャーは大きくなり、攻撃はサイドに偏るはずです。そうなればこちらの思惑通りになります。

とにかくリスクを冒しても思い切った戦法で行ってほしいですね。そうでなければ勝機は薄いと思います。

ブラジルはベテラン揃いで、スタミナには不安を残しています。持久戦に持ち込めば、焦りと疲れからミスを誘発できるはずです。

とにかく第1セットを何としてでも取る!この試合はそこに尽きると思いますね。

8月13日ロシア戦(世界ランキング4位)サーブで攻め、粘って粘って相手ミスを誘う必勝パターンへ

アメリカ、ブラジル、中国とともに女子バレーのトップ4を形成する強豪・ロシア。長身選手をズラリとそろえた、大会屈指の大型チームです。

しかしトップの4か国の中では、日本にとって最も戦いやすい相手だと思います。

実際に主要国際大会ではほぼ互角の試合を演じてきました。日本選手の中にもロシアに対しては苦手イメージはないでしょう。

ロシア戦勝利のポイントは2つ。

思い切ったサーブで相手レセプションを乱す事と、粘り抜く事。

リオ参加国中一番の高さとパワーを誇るロシアですが、弱点はその脆さです。勢いに乗せたら止まりませんが、リズムが崩れ始めると信じられないようなミスを犯す場面がよくあります。強さと脆さを兼ね備えた、まさにジキルとハイドのようなチーム、それがロシアです。

脆さの顔を引き出すために必要なのが、サーブの質です。サーブレシーブを取れないまでも、相手のサーブレシーブを乱して二段トスを多用させるような展開になれば、いくらロシアが高いといっても日本のブロックに掛ける事は出来るはずです。そこから粘ってロシアのミスを誘うというのがこれまで日本がロシアに勝ってきたときの必勝パターンなのです。

今回も不用意なミスをせず、サーブで攻めて、粘って相手ミスを誘う。このパターンに持ち込めば、オリンピックでの大金星は難しい事ではないでしょう。

8月15日アルゼンチン戦(世界ランキング12位)

予選リーグプールAの日本の最終戦の相手はオリンピック初出場となるアルゼンチンです。

世界ランキングは12位と、ランキングだけを見れば侮れない相手かもしれませんが、実際には日本よりはかなり格下であると断言してもいいでしょう。

南米予選を勝ち抜いてきた大陸王者ですが、南米でずば抜けた力を持っているブラジルは参加しておらず、ハッキリ言ってブラジル以外のチームのレベルはお世辞にも高いとは言えない地域です。

実際に昨年のワールドカップでは日本にストレート負けを喫しており、既に勝負付けは終わっていると思います。

従って当然ストレートで勝たなければいけない相手でしょう。予選リーグの順位に影響する可能性もあるので、不必要にセットを落とす事は避けなくてはなりません。

その上で、ブラジル、ロシアという強豪相手に疲労している主力選手を休ませられれば、決勝トーナメントに繋がる大きな勝利となるはずです。控え選手の奮起に期待したいですね。

油断はいけませんが、自信を持って臨めば問題無い相手だと思いますね。

予選グループの日本の順位予想

韓国戦     〇
カメルーン戦  〇
ブラジル戦   ☓
ロシア戦    〇
アルゼンチン戦 〇

ずばり、4勝1敗と予想します。ブラジル戦に負けてロシア戦に勝つと予想していますが、逆にブラジルに勝ってロシアに負けるというパターンも有り得ます。考えたくはないですが、どちらにも負けるパターンも勿論・・

ですが、その他の3試合には勝てると思います。最終予選では韓国に不覚を取った日本ですが、自力ではやはり日本の方が上です。最終予選の韓国戦は選手がプレッシャーでガチガチだったのがテレビの画面を通してもビンビンに伝わって来るほどでしたからね。あの状態で勝てる程韓国は甘くはありません。

最終予選という、ある意味オリンピック本番よりもプレッシャーのかかる舞台を経験した火の鳥NIPPONは間違いなく階段を一段上がっているはず。もう韓国に負ける事は無いと思いますね。

あとはブラジル、ロシアのどちらかを食えば、2位通過が見えてきます。

わたし的には日本が予選プールAを2位通過できる確率は40%だと考えます。このメンバーが相手なら悪くはない数字でしょ?(笑)。それでもまあ、多少期待値込みの願望的要素も含んだ数字なのですが・・(苦笑)

とにかく2位以内で決勝トーナメントに進み、アメリカ、中国との対戦を回避。決勝トーナメント1回戦でイタリア、セルビア、オランダのヨーロッパ勢のどこかに勝つ!これが最もメダルに近付くシナリオだと思いますね。

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