前回ロンドンオリンピックでは見事に銅メダルを獲得したバレー女子日本代表チーム。
このリオオリンピックでは2大会連続のメダル獲得を目指します。
バレーボール女子の予選リーグは8月6日の韓国戦からスタートする事となります。
全日本女子バレーチームのメンバーについては以下の記事をご覧ください。
リオ五輪全日本女子バレー火の鳥ジャパン選手紹介ウイングスパイカー編
リオ五輪全日本女子バレー火の鳥ジャパン選手紹介セッター、センター、リベロ編
予選リーグ(プールAとプールB)の組分けと国別最新世界ランキング
リオオリンピック女子バレーボール競技のシステムを簡単に説明しておきましょう。
参加国数は12チームです。
これをプールAとプールBに6カ国づつ分けます。以下がAB両グループの内訳とそれぞれの最新の世界ランキング(2016.7.11現在)です。
プールA
国 名 世界ランク
ブラジル 2位
ロシア 4位
日 本 5位
韓 国 9位
アルゼンチン 12位
カメルーン 28位
プールB
国 名 世界ランク
アメリカ 1位
中 国 3位
セルビア 6位
イタリア 8位
オランダ 11位
プエルトリコ 17位
予選敗退は各プール2か国 予選の順位によって決勝トーナメントの相手が決定
上記のプールA、プールBの6カ国がそれぞれ総当たりで予選を戦います。
予選リーグは勝ち星の多い順に1位から6位までが決定されます。勝ち数が同じであれば、勝ち点順、セット率、得失点率の順番で優れている方を上位とみなします。特に勝ち点は重要です。
勝利した場合は、3-0、3-1勝ちだと勝ち点を3点もらえますが、3-2のフルセット勝ちだと2点しかもらえません。逆に負けた場合には0-3、1-3負けだと0ポイントですが、2-3のフルセット負けだと1ポイントもらえるのです。勝つときは失セットを1セット以下に抑え、負ける時でもフルセットまで粘る。こういった戦い方が重要になってくるでしょう。
予選プール全試合が終わると、予選プール各組の上位4チームが決勝トーナメント(ベスト8)へと進むこととなります。
そして予選プールの順位によって決勝トーナメントの組み合わせ(ドロー)が決定されます。
決勝トーナメントの組み合わせはこうなります。
決勝トーナメント1回戦(ベスト8)
➀プールA1位 対 プールB4位
➁プールA2位 対 プールB3位
➂プールA3位 対 プールB2位
➃プールA4位 対 プールB1位
ここで勝ち上がればいよいよベスト4進出(準決勝進出)となります。
➀の勝者 対 ➂の勝者
➁の勝者 対 ➃の勝者
となり、勝てば決勝進出で銀メダル以上が確定し、負ければ負けたチーム同士で銅メダルをかけた3位決定戦に回る事となります。ここで勝ったチームはいよいよ決勝で金メダルを賭けて戦う事となるのです。
死の組であるプールBを避け、日本は比較的楽なプールAに
日本はプールAに入りました。
各プールの上位2か国(ブラジル、ロシアとアメリカ、中国)はどちらも差がないほど強いですが、下位3か国を見てみると明らかにプールAの方が戦いやすいですね。
プールBはプエルトリコ以外は強豪揃いです。何せアメリカ、中国、セルビア、イタリア、オランダのうち最低でも1チームは予選敗退となるのです。ここに日本が入ったら1勝5敗で予選敗退も十分考えられるほどの死の組です。
ネットを中心とした巷ではよく言われている事ですが、毎度毎度日本は国際大会での組分けに恵まれている感はありますよね(苦笑)。いや、別に他意はないんですけどね(汗)。
とにかくメダルへの道をつなぐためには何としてもプールAで4位以内に入る事が最低必要条件となります。
プールA2位以上通過が理想 決勝トーナメント初戦はアメリカか中国が濃厚か?
決勝トーナメントの組み合わせ表を見ても分かるように、メダルを取るために重要なのは、いかに予選Aグループを上位で勝ち抜くかという事です。
恐らくプールBはアメリカと中国が1位、2位で抜けてくるでしょう。この両チームは世界のトップを争っている、日本より格上のチームであり、当然難敵中の難敵です。負ければ終わりのトーナメントでは絶対に当たりたくない強敵です。となると、決勝トーナメント初戦でこの2チームを回避するためには日本がプールAで2位以上にならなければなりません。
総当たりのリーグ戦で6チーム中2位という事になると、常識的に考えると1敗しかできないという事になります。つまり、ブラジルかロシアどちらかに必ず勝たなければならないのです。その上で難敵の韓国にも取りこぼしが許されないという厳しい戦いとなります。
個人的な予想ですが、プールAの2位以内は非常に厳しいミッションであり、現実的な可能性としてはやはり3位が現実的だと思われます。2位以内に入る確率としては40%といったところでしょうか。
そうなると、相手が中国かアメリカという事も想定しておかなければなりません。かなり厳しい戦いになる事でしょう。
とはいえ、中国には前回ロンドンオリンピックの決勝トーナメント初戦で勝っています。当然メンバーは全然違いますが、手も足も出ないという相手ではないですし、ロンドンの前例もあるので日本チームは自信を持って臨めるはずです。中国は逆に嫌な感情を抱いて試合をする事となるでしょう。メンタル的に日本有利な状況が作り出せると思います。
アメリカだと厳しいですね。今の女子バレー世界最強チームです。高さ、速さ、巧さを兼ね備えており、最もスキがない好チームでしょう。当たらないことを願うしかなさそうです。
セルビアとイタリア、オランダのどこかが中国を食って2位通過の可能性は十分あります。そうなると日本にとっては少しは楽になるかもしれません。アメリカ、中国よりは戦いやすくなるはずです。日本にとってはこのシナリオが最も好ましいですね。
準決勝以上はどちらにしても強豪しか残っていないはずです。ここから先はフルに日本の実力を出し切るだけだと思います。力を出し切れればメダルの可能性は高くなるはずです。
リオオリンピック女子バレーの日程・テレビ放送予定
対戦国 試合日程 LIVE放送局
韓 国 8月 6日 21:15 テレビ朝日・NHKBS-1
カメルーン 8月 8日 23:25 NHK総合
ブラジル 8月11日 10:45 NHK総合
ロシア 8月13日 8:30 日本テレビ
アルゼンチン 8月15日 8:00 テレビ東京
決勝トーナメント以降の日程にについては日本の成績次第であり、テレビ放送も流動的な模様です。決勝トーナメント一回戦はフジテレビが放送する予定となっています。
なお、放送予定は変更になる場合があります。詳細はテレビ欄などをご確認ください。
強豪だらけのオリンピック本番 壁は厚く高いがロンドンの再現を!
とにかく流石オリンピックと言う感じのメンバーですね。
強豪だらけの顔ぶれを見ると、いやでも五輪本番だなあと実感させられます。
日本の目標はメダル獲得、それも出来ればロンドンの銅メダル以上の成績です。
アメリカ、ブラジル、ロシア、中国のトップ4の壁は依然として厚く高いままですし、それ以降のセルビア、イタリア、オランダ、韓国などの第2グループも非常にレベルが高くて、日本チームにとって簡単な試合など恐らく一つもないでしょう。
しかしそんな中でメダルを獲得できたからこそ、ロンドンオリンピックの銅メダルは感動的でした。
正直言って、ロンドン五輪開幕前にはメダル獲得はちょっと厳しいだろうなぁと思っている自分がいただけに、そんな杞憂を振り払ってメダルを取った女子バレーに感動したのだと思います。
そんな経験があるので、今回のリオではメダル獲得を信じて疑わない事にしました。とにかく精いっぱい応援したいですね。
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