【リオ五輪】富山県の星・登坂絵莉(とうさかえり)女子レスリング48kg級金メダルなるか?展望や見どころ、ライバルたち

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リオオリンピックにおいてメダル量産が期待されているのが女子レスリング。

もはや日本のお家芸と言っても過言ではない程に世界のトップ選手を輩出し続ける日本女子レスリング界ですが、ここではその中でも、リオオリンピック初出場で金メダル獲得に挑む女子レスリングフリースタイル48kg級の登坂絵莉(とうさかえり)選手をご紹介します。

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登坂絵莉のプロフィール

生年月日 :1993年(平成5年)8月30日生まれの22歳
出   身:富山県高岡市
身   長:152cm
階   級:48kg級
血 液 型:O型
得 意 技:片足タックル
出 身 校:至学館大学
所属チーム:東新住建
コ ー チ:栄和人
大 好 物:チョコレート
ゲン担ぎ :試合前夜にどん兵衛きつねうどんを食べる事
フ ァ ン:the pillows(ザ・ピロウズ)

伊調千春・小原日登美が築いた日本女子レスリング伝統の48kg級を引き継ぐ新女王・登坂絵莉

この女子レスリング48kg級のパイオニアといえば、今回リオ58kg級で4連覇を狙っている伊調馨(いちょうかおり)の姉・伊調千春選手。金メダルには一歩届かなかったものの、アテネ・北京で連続銀メダルを獲得。そして前回ロンドンオリンピックでは小原日登美がこの階級日本人初の金メダルを獲得。まさに日本のお家芸ともいえる階級となりました。

ロンドン五輪後に現役を退いた小原の後にこの日本伝統の階級の女王の座に収まったのが現在22歳の登坂絵莉選手です。

レスリング元国体優勝経験者の父を持ち、9歳でレスリングを始めた登坂選手は、南星中学時代に全国中学選手権で優勝し、至学館高校3年生時には全日本選手権で小原日登美選手に次ぐ準優勝を飾るなど、早くから注目されていた天才女子レスラーでした。

至学館大学入学後は全日本レスリング選手権で優勝し、世界選手権代表に選出。大学1年生で初の世界選手権に挑んだ登坂選手は、順調に決勝戦に進出しますが、明らかな誤審によって銀メダルに終わるという苦い経験をします。しかし翌年の世界選手権ではその雪辱を果たして優勝。初の世界女王に輝きます。

その後は2014、2015年と世界選手権を3連覇し、見事にリオオリンピック女子レスリング48kg級の日本代表へと選ばれました。

この階級で無敵の女王に君臨していた登坂選手ですが、今年2月に行われたアジア選手権では、中国の元51kg級世界チャンピオンの孫亜楠にまさかの敗戦を喫し、3年半ぶりの黒星を喫するとともに、続けてきた連勝も59でストップしてしまいます。

この敗戦はニュース等でも大きく取り上げられ、リオへ暗雲などという論調も見られましたが、逆に言えばこの時期で良かったとも言えます。連勝街道で突入するオリンピック本番よりも本人にかかるプレッシャーは少なくなるでしょうし、何より大きな危機感を持って迎えられるというのが重要だと思います。

悔しい敗戦を糧に出来る強い精神力があり、この敗戦によってより金メダルの確率は高まったと思いますね。

吉田沙保里、伊調馨、二人の日本女子レスリング界のカリスマの後継者

日本女子レスリングのお家芸・48kg級の新女王である登坂絵莉選手が尊敬しているのが、「霊長類最強の女」との異名をとるレスリング界のレジェンド・吉田沙保里選手。

登坂選手曰く、

「本当に優しくてとても気を遣ってくれる。悪いところが全然ないんです。」

尊敬する吉田沙保里選手とともに金メダルを取る事は、登坂選手にとっては最高のモチベーションとなっているそうです。

そしてそのリオ本番に向けては、平気で1000キロカロリーは食べてしまうという大好きなチョコレートを封印。とにかく後で後悔したくないというのが信念である登坂選手はリオでの金メダル獲りのためにストイックな生活を送ってきました。

同時に登坂選手の自己分析は、「凄く執念深い」正確であるとの事(笑)。

嫌な事をされたり、嫌な事を言われたりすると決して忘れないのだとか。そしてその屈辱を必ず見返してやろうと、モチベーションにして自己を高めていくのです。

前述したように、今年のアジア選手権で敗れた事も当然忘れてはいません。表彰式で喜びを爆発させる孫選手に対しては、「リオで勝つのは自分だ」という想いを胸に秘めていたと言います。この気持ちがある限りは大丈夫でしょう。

まさにアスリートとして頂点に立てるメンタルの持ち主ですね。間違いなく吉田沙保里、伊調馨の後の日本女子レスリング界を引っ張っていくのはこの登坂絵莉選手ですね。

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世界選手権で大接戦のスタドニクが最大のライバル カナダのミアン、北朝鮮のキムも不気味

世界選手権3連覇中の登坂絵莉選手の金メダルに立ちはだかる海外のライバルたちを紹介します。

まず最も手ごわいのが、昨年の世界選手権準優勝者で現在の世界ランキング1位のアゼルバイジャン、マリア・スタドニク。昨年の世界選手権決勝で登坂選手に敗れましたが、この試合は大接戦で、登坂選手は試合終了残り10秒までポイントでリードを許していました。終了間際の大逆転で登坂選手に敗れたものの、その試合内容からライバルの一番手なのは間違いないでしょう。

北京五輪銅メダル、ロンドン五輪銀メダルと、国際経験も豊富であり、金メダルに対する執念は登坂選手を凌ぐかもしれません。実力的にも実績的にも間違いなくこの選手が最も厄介な相手となります。スタドニクとどこで対戦する事となるのか?そこに注目してください。

勢いという点ではカナダのジャスミン・ミアンも要注意です。昨年世界選手権3位の選手を破ってのリオ代表であり、今年に入ってからの国際大会では表彰台を逃していないという絶好調ぶりでリオ本番を迎えます。ダークホースの一番手でしょう。

その他ではオランダのベテラン、ジェシカ・ブラシュカや中国のリ・フイらが実績的には挙げられますが、個人的に最も怖いのが北朝鮮のキム・ヒョンギョン。国際大会にほとんど出てこないデータの少なさが不気味ですね。それでいて一昨年の世界選手権では3位に入った実績もあります。出来れば当たりたくない選手ですね。

リオオリンピック女子レスリングフリースタイル48kg級の試合日程とテレビ放送予定

8月17日(水) 1回戦      22:00~

8月17日(水) 2回戦      22:16~

8月17日(水) 準々決勝・準決勝 23:20~

8月18日(水) 3位決定戦・決勝 04:00~

現在決まっているテレビ放送予定は以下の通りです。

8月18日(水) 1・2回戦、準々決勝・準決勝 テレビ朝日・NHKBS-1  22:00~

8月19日(水) 決勝・3位決定戦   NHK総合 03:55~

尚、予定は予告なく変更される場合もありますので、念のために番組表などでご確認ください。

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