テレビ中継でのテニス専門用語の解説・説明 アンフォースドエラーやスタッツなど今さら他人に聞けない人向け 

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まずは基本から。テニスのスコアの数え方って独特ですよね?ラブとか何それ?オイシイの?って感じですよね(苦笑)タイブレークとかフォアとかバックとかベースラインとか、今さら人に聞けねーっ!って事とか結構ありますよね。覚えとけば、ちっとはしたり顔でテニスの話に加われるかもしれませんよ(笑)。

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テニスのスコアの数え方(ゲーム編)

例をお教えしましょう。錦織圭対ナダルの試合と仮定します。
錦織のサービスゲーム。まずナダルがポイント取ります。すると、0-15(ラブ・フィフティーン)。次に錦織取り返します。15-15(フィフティーン・オール)。次にもう一本錦織。で30-15(サーティ・フィフティーン)。もう一本錦織で40-15(フォーティ・フィフティーン)。
ここで錦織のゲームポイントです。錦織がもう一本決めれば錦織がこのゲームを取ります。
しかしナダルが粘って取り返して40-30(フォーティ・サーティ)。そして次のポイントもナダルが奪って40-40(フォーティ・オール)。40-40になったらデュース(ジュース)に突入します。そして錦織がポイントでアドバンテージ・錦織。となります。ここで再び錦織のゲームポイントとなります。しかしナダルが粘ってポイント。こうなると再びジュース。ここから錦織が2ポイント連続で奪ってこのゲームを錦織が取りました。
と、こんな感じでゲームが進んでいきます。次のゲームはナダルのサービスゲームに変わり、再び0-0からゲーム開始です。
簡単にまとめると、1ポイント取ると15。2ポイントで30。3ポイントで40。4ポイント目を奪ったらゲーム勝利です。しかし40-40になるとジュースに突入し、2ポイントどちらかが連続で奪うまで延々とジュースを続けることになるのです。

テニスのスコアの数え方(セット編)

サービスをゲームごとに各選手が交互に交代しながら、ゲームを6ゲーム最初に奪えばそのセットを取る事が出来ます。そしてセットを3セットマッチなら2セット、5セットマッチなら3セット奪えばその試合に勝利する事が出来ます。
但し、セットを取るには2ゲーム差以上多く相手よりゲームを奪っていなければなりません。6ゲームを最初に奪ったとしても、相手が5ゲーム取っていればセット勝利とはなりません。セットは継続され、新たなゲームに突入します。こうやって2ゲーム以上差がつくまで続けるのですが、ゲームスコアが6-6となった時点でタイブレークというシステムに突入します。
タイブレークでは2本づつ交互にサーブを交代しながら7ポイント先取した方が勝利するというものです。7ポイント時点で2ポイント差がついていない場合は、2ポイント差がつくまでタイブレークを続け、制した方がそのセットの勝利者となります。タイブレークに突入した場合のセットスコアは必ず7-6となります。

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テニス用語 基礎編

フォアハンド

ラケットを持つ利き腕側。または利き腕側に来たボールに対するプレー。

バックハンド

ラケットを持つ腕とは反対側。または利き腕と反対側に来たボールに対するプレー。

両手バックハンド

バックハンドで打ち返す時にラケットのグリップを両手で持って返球する事。錦織圭やジョコビッチ、マレー、ナダルらがこれ。圧倒的多数を占める。

片手(シングル)バックハンド

バックハンドで打ち返すときにラケットのグリップを利き腕のみで持って返球する事。フェデラーやワウリンカが代表的選手。両手バックハンドに比べると少数派である。

ワイド

サービスを打つとき(受けるとき)やショットの時のコースの事。コートの外側に逃げていくようにうつサーブ(ショット)の事。

センター

サービスを打つとき(受けるとき)やショットのコースの事。ワイドとは逆にコートの中心を狙ったコース。

ボディ

サービスを打つとき(受けるとき)やショットのコースの事。レシーブ側の選手の体の中心を狙ったサービス(ショット)の事。

ベースライン

コートの中でネットから最も離れたネットと並行に引かれた線(ライン)。

サイドライン

ネットに対して垂直にひかれたライン。このラインの外のサーブやショットはアウトとなる。ダブルスだと一番外側のラインでシングルスだとその内側のライン内にボールを返さなければならない。

ガット

ストリングスとも言う。テニスのラケットのボールを打つ部分。ガット(網状の紐のようなもの)には、ナイロンやポリエステルの他、羊や牛の腸を捻じって細くしたものまで素材が様々である。

テンション

ガットを張る時の強さ、強度の事。単位はポンドで表される。ガットのテンションによってボールの威力やスピンのかかり具合等、多様な影響を及ぼす。錦織圭選手はテンションに敏感な方であり、ラケットを試合中に頻繁に変えるのは、ガットのテンションに違和感を感じるからである。

ショットの種類

リターン

相手の打ったサービスを返球する事。相手のサーブを打ち返して一撃でポイントを奪う事をリターンエースと呼ぶ。

ストローク

ワンバウンドしたボールを打つショット。このストロークによる戦いがメインとなる試合やラリーをストローク戦と言う。

ボレー

相手の打った打球をバウンドする前に直接返球する事。ネット近くまで前進して行う事が多い。サーブを打った後にネット近くに前進してボレーすることをサーブアンドボレーと言う。ウインブルドンなどのグラス(芝)コートではこの戦術を得意とする選手が有利となる。

ドロップショット

後ろに下がっている相手に対して、ネット際にボールの勢いを極力殺して落とすショット。下回転をかければかける程ボールの勢いが無くなって効果的。

トップスピン

ボールに強烈な上回転をつけて返すショット。ボールをこすりあげるようにして打つ。

スライス

トップスピンとは逆にボールに下回転をつけて返球する打球の事。ボールの下っ面をカットするように打つ。ラリーで緩急をつけるのに有効。

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コートの形状・種類

テニスの試合で使われるコート。そのコートの種類の事をよくサーフェスと言いますよね?サーフェスって何じゃい!!って思う人も多いと思います(実例:うちのおかんw)。サーフェスの意味やコートの種類を説明しますね。どのコートがどんな選手に有利なのかとかわかっちゃいましょう。

サーフェス

直訳すると表面。テニスではコートの形状の事。ATP主催大会ではハード、グラス(芝)、クレー(土)がメインコートとなる。

ハードコート

セメントやアスファルトをベースとして、表面を化学樹脂などでコーティングしてあるコート。グランドスラムの全米オープン、全豪オープンがこれ。
表面に使用する素材によってボールの弾み方やスピードは違うが、一般的には最も球足が速く、ボールが弾むと言われている。イレギュラーがほとんどないのでストローク戦に持ち込む選手に有利。球足が速く高く跳ねるため、ビッグサーバーに有利なサーフェスでもある。

クレーコート

しっかりとローラーなどで土を固めた基盤の上に赤土(レッドクレー)や石灰岩、粘土質の土などを表面に蒔いてあるコート。全仏オープンが行われるローランギャロスが代表的(ローランギャロスは粉砕されたレンガが表面に敷き詰められているアンツーカーと呼ばれるクレーコート)。球足が遅くなるので、粘り強く戦うストロークプレーヤー向き。ラファエル・ナダルはクレーで圧倒的強さを誇る事から「砂の王者」「砂魔神」と呼ばれている。

グラスコート

天然芝が敷き詰められているコート。球足が速くなる一方で、ハードコートのようにボールが弾まず低く滑るように走り、イレギュラーも多い。長いラリーは続きにくいので、強烈なサーブを持つビッグサーバータイプやサーブアンドボレーを得意とする選手が圧倒的有利なサーフェス。リターンエースやラリー戦からの速い展開を好む錦織圭にとっては最も苦手とするサーフェスでもある。

試合中の用語など

キープ

自分のサービスゲームでゲームを取ること。サービスゲームキープとも言う。

ブレイク

相手のサービスゲームでゲームを取ること。

ミニブレイク

タイブレークで相手のサービスポイントでポイントを奪うこと。

スタッツ

よくテニスのテレビ中継を見ていると表示されるスタッツ。スタッツとは、統計という意味で、テニスにおけるスタッツとは、その試合、あるいはその選手の区切られた時間内(生涯成績、最近1年間など)における詳細なデータの事を言います。ファーストサーブやセカンドサーブのサービスイン率やウイナー数、ダブルフォルト数、アンフォースドエラー数など様々な数字、確率が並びます。

エース

相手がラケットに触れる事すら出来なかったサービスの事を言う。サービスエースとも言う。

フォルト、ダブルフォルト

エースとは逆に、サーブを相手コート内に入れる事が出来ない事をフォルトと言う。2回連続してフォルトを続けるとダブルフォルトとなり、自動的に相手のポイントとなってしまう。

ウイナー

相手がボールに触る事すらできずに決まったショットの事を言う。または相手がラケットに触ったけど返せなかったサービスも。相手がどうしようもできない程素晴らしいプレーの事。

アンフォースドエラー

ウイナーとは真逆の意味。つまらない凡ミス、ミスショットによって失ったポイント数を言う。

 

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