2年に1度開催される卓球のチームワールドカップ。同じく2年に1度の開催となる世界卓球選手権団体戦、そして4年に1度のオリンピック団体戦とともに各国の団体戦世界一を決める戦いとなり、2018チームワールドカップは2月22日からの4日間、イギリス・ロンドンで開催されることとなります。
ここでは男子・女子の各日本代表選手の面々、さらには日本の世界一に大きく立ちはだかるであろう中国ナショナルチームの代表メンバーやその他の強豪国の陣容を世界ランキング付きでご紹介したいと思います。
ワールドカップ男女団体戦歴代優勝国・準優勝国・3位国一覧
まずは男子チームワールドカップの歴代メダリストチームから。
西暦 | 開催都市 | 優勝チーム | 準優勝チーム | 3位チーム |
---|---|---|---|---|
1990 | 東京 | スウェーデン | 中国 | 韓国 イングランド |
1991 | バルセロナ | 中国 | スウェーデン | フランス 北朝鮮 |
1994 | ニーム | 中国 | スウェーデン | フランス ベルギー |
1995 | アトランタ | 韓国 | ドイツ | 日本 アメリカ |
2007 | マクデブルク | 中国 | 香港 | オーストリア 韓国 |
2009 | リンツ | 中国 | 韓国 | 香港 ドイツ |
2010 | ドバイ | 中国 | 韓国 | ドイツ オーストリア |
2011 | マクデブルク | 中国 | 韓国 | 日本 ドイツ |
2013 | 広州 | 中国 | 台湾 | 日本 エジプト |
2015 | ドバイ | 中国 | オーストリア | 台湾 ポルトガル |
続きましては女子の歴代メダリストです。
西暦 | 開催都市 | 優勝チーム | 準優勝チーム | 3位チーム |
---|---|---|---|---|
1990 | 東京 | 中国 | 北朝鮮 | 韓国 日本 |
1991 | バルセロナ | 中国 | 韓国 | 日本 北朝鮮 |
1994 | ニーム | ロシア | ドイツ | 中国 オランダ |
1995 | アトランタ | 中国 | ルーマニア | ハンガリー 韓国 |
2007 | マクデブルク | 中国 | 韓国 | 香港 ハンガリー |
2009 | リンツ | 中国 | シンガポール | 香港 日本 |
2010 | ドバイ | 中国 | シンガポール | 日本 韓国 |
2011 | マクデブルク | 中国 | 日本 | 香港 シンガポール |
2013 | 広州 | 中国 | 日本 | 香港 シンガポール |
2015 | ドバイ | 中国 | 北朝鮮 | 日本 シンガポール |
男子は10大会中8回を中国が優勝、女子は10大会中9大会で中国が優勝という圧倒的成績を誇っています。しかも男女とも最後に負けたのは20年以上も前の話なのです(12年の中断期間はありましたが)。
日本は女子が準優勝2回、3位が5回という成績となっており、男子は3位が3回で最高位という成績となっています。ともに目指すのは初優勝という事ですね。
チームW杯日本代表 “怪物”張本智和に“天才”丹羽孝希、ダブルスに強い大島祐哉ら
まずは男子日本代表から参りましょう。チームワールドカップ2018に選出されたのはこの4選手です。
選手名 | 年齢 | 世界ランク | 所属 | 利き腕・グリップ |
---|---|---|---|---|
丹羽孝希(にわこうき) | 23歳 | 6位 | スヴェンソン | 左シェーク |
張本智和(はりもとともかず) | 14歳 | 11位 | JOCエリートアカデミー | 右シェーク |
大島祐哉(おおしまゆうや) | 23歳 | 18位 | 木下グループ | 右シェーク |
上田仁(うえだじん) | 26歳 | 27位 | 協和発酵キリン | 右シェーク |
以上の4選手がチームワールドカップ2018男子日本代表メンバーとなります。
最新世界ランキング(2018.2月時点)における日本人男子最高位となる世界6位の丹羽孝希選手、史上最年少の14歳で全日本王者となった怪物・張本智和選手、さらにダブルスでITTFワールドツアーグランドファイナルで二度優勝を果たした大島祐哉選手、そして最年長にしてダブルスのスペシャリスト、上田仁選手という布陣となっています。
リオ五輪シングルス銅メダリストである日本のエース、水谷隼選手や同じくリオ団体メンバーで銀メダリストの吉村真晴選手、最新世界ランキングでは丹羽孝希に次ぐ日本人では2位の世界ランキング10位につけている松平健太選手などは出場しませんが、それでも十分に優勝を狙えるメンバーです。特に水谷隼に次ぐ日本のエースと期待され、大事な試合での2シングルス起用となりそうな張本智和選手には期待大ですね。
団体日本女子は「みうみまひな」の女子高生トリオに大エース・石川の最強布陣
続きましては、女子団体戦メンバーをご紹介しましょう。
選手名 | 年齢 | 世界ランク | 所属 | 利き腕・グリップ |
---|---|---|---|---|
石川佳純(いしかわかすみ) | 25歳 | 4位 | 全農 | 左シェーク |
伊藤美誠(いとうみま) | 17歳 | 6位 | スターツSC | 右シェーク |
平野美宇(ひらのみう) | 17歳 | 7位 | JOCエリートアカデミー/大原学園 | 右シェーク |
早田ひな(はやたひな) | 17歳 | 14位 | 日本生命 | 左シェーク |
こちらは順当に最新世界ランキングの上位四選手が出場します。
まずは日本のエースに君臨する石川佳純選手。そして石川選手以外の三選手は高校二年生の同級生トリオ、「みうみまひな」となっています。
石川佳純選手がチーム最年長というのもビックリしますが(笑)、それ以上に高校二年生の三人が代表入りしたうえにそれぞれ世界ランキングで6,7,11位にいるというのが凄いですよね。さらにはこの三人は世界ジュニア選手権の団体であの絶対王者の卓球王国、中国を撃破してジュニア世界一に輝いたプラチナ世代でもあります。中国に対する苦手意識はないですし、今回は中国を破っての世界一に期待できるチームに仕上がっています。期待しましょう!
中国男子代表は馬龍、許昕、樊振東の最強トリオに林高遠と于子洋の若手2選手
続きましては、男女ともに初優勝を狙う日本代表チームの前に立ちはだかるであろう世界最強・中国ナショナルチームのメンバーを見てみましょう。まずは男子から。
選手名 | 年齢 | 世界ランク | 利き腕・グリップ |
---|---|---|---|
樊振東(ファンジェンドン) | 21歳 | 2位 | 右シェーク |
林高遠(リンガオユエン) | 22歳 | 4位 | 左シェーク |
許昕(シュシン) | 28歳 | 5位 | 左ペンホルダー |
馬龍(マロン) | 29歳 | 7位 | 右シェーク |
于子洋(ユジヤン) | 19歳 | 380位 | 左シェーク |
リオ五輪団体金メダルメンバーのベテラン、馬龍と許昕に加え、東京オリンピックのエースとの呼び声高い“天才”樊振東に期待の若手である林高遠と于子洋という、将来を嘱望される若手と実績と経験の申し分ないベテランを巧みに混ぜた編成となりました。
樊振東、許昕、馬龍に関しては卓球ファンの方はもうよくご存じでしょう。林高遠選手は樊振東とともに東京五輪でエースを張るといわれている存在で、ここ1年のうちに大きく世界ランキングを上げてきました。そしてもう一人、十代の于子洋選手は世界ランキングこそ380位ですが、これは中国の選手層が厚過ぎて国際大会に出場できずにランキングポイントを得られないためです。過去には世界ジュニアのタイトルを獲得した逸材であり、本来ならばトップ10の実力は間違いない選手です。強烈なフォアドライブは世界一との声もある選手です。その期待のほどはここで代表に選ばれた事からも明らかでしょう。
まあ…強いです、当たり前な話で申し訳ないですが(苦笑)
中国女子チームは丁寧、劉詩雯、朱雨玲に王曼昱と陳幸同。陳夢の穴など関係なし?
中国女子チームも見てみましょう。
選手名 | 年齢 | 世界ランク | 利き腕・グリップ |
---|---|---|---|
朱雨玲(ジュユリン) | 23歳 | 2位 | 右シェーク |
王曼昱(ワンマンユ) | 19歳 | 5位 | 右シェーク |
陳幸同(チェンシントン) | 20歳 | 12位 | 右シェーク |
丁寧(ディンニン) | 27歳 | 21位 | 左シェーク |
劉詩雯(リュウシウェン) | 26歳 | 23位 | 右シェーク |
男子と同様、こちらも丁寧、劉詩雯というかつての世界ランキング1位のリオ五輪団体金メダリストに加え、東京五輪のエース間違いなしといわれる朱雨玲、そしてさらに朱雨玲後の中国を担うといわれる陳幸同と王曼昱という、異なる3世代の強豪選手を同居させるという盤石な体制を敷いてきました。最新世界ランキングで1位となっている陳夢の穴など微塵も感じさせないその選手層の厚さには呆れ果てるしかありません。
この5選手のうち日本戦に出てくるのは3選手だけですが、どの選手が出てきてもハッキリ言って同じです。どの選手もそれ程のクオリティです。日本の若手選手には思い切ってぶつかってもらいたいですね。
なお、チームワールドカップ2018の試合日程やテレビ放映予定、全出場国やそのチームランキングなど、さらにはチームワールドカップにおける団体戦については以下の記事をご参照ください。
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