卓球王国・中国が負けた!「モスクワの衝撃」女子団体決勝のジャイアントキリングとは

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卓球

若手主体で挑んだ2010世界選手権モスクワ大会の中国女子団体…決勝で起きたジャイアント・キリングとは

世界卓球選手権モスクワ大会が幕を開ければ中国の女子の強さは前評判通りに圧倒的で、下馬評通り危なげなく決勝戦まで駒を進めてきました。

そして2010年5月30日。未だ王国にトラウマとなる程の衝撃を与える、女子団体決勝戦のシンガポール戦を迎えます。

卓球界史上最強クラスのジャイアントキリングといわれている伝説の戦い…世界卓球選手権2018モスクワ大会女子団体決勝戦の対戦結果をここに記しましょう。

1.●丁寧   2-3 ○馮天薇
2.●劉詩ブン 1-3 ○王越古
3.○郭炎   3-1 ●スン・ベイベイ
4.●劉詩ブン 1-3 ○馮天薇

なんとなんと!!中国からシンガポールに帰化した馮天薇(フォン・ティエンウェイ)と王越古(ワン・ユエグ)に3ポイントを奪われて1-3でまさかの敗戦を喫してしまったのです。ラスト5試合目の丁寧にまで回る事のない完敗でした。

この試合で中国は若手有望株で将来のエースと期待されていた劉詩ブンと丁寧という19歳コンビをシングルスの2点使いに起用。チーム最年長で最も経験と実績のある郭炎を3番手の1点使いという布陣で挑みました。

しかしこれがまさかの裏目に…

神がかり的なプレーを見せる世界ランキング2位、フォン・ティエンウェイの前に1番手の丁寧が2-0からまさかの逆転負けを喫すると、続く劉詩ブンも本来の思い切ったプレーが影を潜め、ベテランのワン・ユエグにあっさりと敗戦。3番手のベテラン郭炎が勝って流れを引き戻したかに見えましたがフォンの確変は止まらず、第4試合でも劉は1ゲームを取るのが精いっぱいでフォンの強打に屈し、世界中を驚愕させた世紀の敗戦を喫したのでした。

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“モスクワの屈辱”で経験値とメンタルの強さを重視する選考に舵を切った中国ナショナルチーム

この信じられない敗戦で中国女子代表選手たちは国内で大バッシングを受け、若手主体でチームを編成した中国の卓球協会にも批判が向けられました。中でもフォンとワンに2敗を喫した劉詩ブンは戦犯として批判の矢面に立たされ、彼女は大舞台に弱い選手とレッテルを張られてロンドン五輪では代表外となり、前述したように世界ランキング1位で迎えたリオ五輪でもシングルス代表を外されて団体戦のみの出場となってしまったのです。

この「モスクワの屈辱」を教訓とした中国ナショナルチームは、以降のオリンピックでは二度とこの轍を踏まないよう、必ず一人は国際大会で実績を持つ経験豊富な選手を代表に組み込むこととなりました。同程度の実力を持つ選手同士であれば、大舞台で実績を持つベテラン選手が選出される傾向が強くなり、例え世界ランキングが上位でもプレッシャーに弱いと判断されれば容赦なく代表を外されることも珍しくありません。

この辺りの事情を頭に入れておけば、日本の最大の敵となる中国が最大目標とするオリンピックでどんな選手を送り込んでくるのかも自ずと見えてくるといえるでしょう。

個人戦より遥かに困難な団体戦での打倒・中国。日本代表は東京オリンピックでシンガポールに続けるか??

過去にも中国選手が大舞台で金メダルを逃すこともありましたが、それは多くの場合シングルスやダブルスなど、個人戦での番狂わせでした。

ご存じのように、個人戦ならば一発勝負なので番狂わせもあり得るのですが、団体戦の場合、中国に3勝しなければならないのです。1つ勝つだけでも大変な壁となる中国に3つ勝つというのは本当に有り得ない事であり、モスクワ大会ではそんな有り得ないことが起きてしまったという事であり、だからこそ衝撃的だったといえます。

ちなみに21世紀(2001年以降)に入って3大大会(オリンピック、世界選手権、ワールドカップ)の団体戦で中国が敗れたのはこの世界卓球モスクワ大会の女子のみ。

かくも難しいミッションに果敢に挑もうとしている日本代表たちには、このモスクワ大会のシンガポール女子のような衝撃を是非東京オリンピックで与えてほしいですね。

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