[世界卓球女子シングルス]伊藤美誠と加藤美優は中国人選手とベスト8を賭けて対戦!平野美宇と石川佳純は誰と?

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世界卓球2017女子シングルスに出場している日本人女子卓球選手の5選手たち。

3回戦が終了して、世界ランキング10位の佐藤瞳選手が3回戦でヨーロッパの強敵、ルーマニアのサマラ選手に3-4のフルゲームで敗れて姿を消しましたが、残りの4選手はしっかりと勝ち残り、4回戦(ベスト16)へと勝ち上がりました。

この4回戦を勝てばベスト8入りを果たし、もう一つ勝てばメダル確定(3位以内確定)というところまで到達することが出来る大一番。しかしそれだけに敵の強さも飛躍的に増すのも事実です。ここでは日本人選手の女子シングルス4回戦での対戦相手の紹介や試合展望などを見てみたいと思います。

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石川佳純(いしかわかすみ)は佐藤瞳を破ったルーマニアのサマラと!

世界ランキング6位で日本人最上位の石川佳純選手は3回戦で謎に包まれた卓球強国・北朝鮮のリ・ヒョンシム選手を4-1の快勝で降してキッチリ4回戦へ進んできました。その内容は「強い!」とうならされるほど安定していますね。

4回戦の相手ですが、3回戦で世界ランキング10位の日本人カットマン、佐藤瞳選手を破った世界ランキング31位・ルーマニアのサマラ選手という事になります。そうです、ここで日本人対決が実現していた可能性は大だったのです。しかも世界ランク6位と10位という、日本人世界ランカー対決でした。本当に残念ですね。

石川とサマラ、二人の対戦成績は石川選手の1勝2敗という事となっています。直近の対決は昨年のITTFワールドツアーインドオープンでの対戦で、この時は石川選手が4-0でストレート勝ちを収めています。2敗のうちの一つは10年以上前の石川選手が中学生だった時代の敗戦ということもあり、対戦成績的にはほぼ互角といっていいかもしれません。直近の試合で完勝を収めているのは好材料といえるでしょう。

ヨーロッパ選手らしくパワフルなドライブで攻撃してくるサマラ選手に対して、石川選手はスピードと正確なコース打ちで対抗したいところでしょう。しっかりフォア、バック、ミドルとコースを打ち分けて相手に的を絞らせない戦略が重要となるでしょう。サマラは先手を取れば強いですが、守備力は高くないので石川選手が先手を取れるかも重要ですね。先に打たせると厄介な相手です。石川選手には是非とも佐藤瞳選手の無念を晴らしてほしいですね。

平野美宇(ひらのみう)はベスト8を賭けて伏兵・スペインの中国系シャオと対戦

世界ランク8位、最年少のワールドカップ、全日本女王の平野美宇選手もきっちり4回戦へ進出してきました。3回戦の台湾、陳思羽(ちんしう/チェン・ズーユ)選手には多少苦しみましたが、中盤からはしっかり対応した貫録の勝利でしたね。あの修正力も平野選手が大きく成長した証明といえるでしょう。

平野選手の4回戦の相手は伏兵中の伏兵、スペインの世界ランキング100位、シャオ・マリア選手。このブロックでは大本命と思われた香港の13位・杜凱栞選手を4-3の死闘の末に下して勢いに乗ってここまで来た選手です。

平野とシャオ、二人の対戦は一度だけ。2年以上前のワールドツアーU21の試合で平野選手が3-1で勝利しています。

正直言って多少不気味さが漂う相手ですね。このシャオ選手は名前からお分かりの通り中国系の選手であり、ヨーロッパ選手特有の強烈なドライブを武器とするタイプではありません。ブロックや軽打を織り交ぜながらコースを巧みに打ち分けて相手ミスを誘ったりする、試合巧者です。

勢いがある点やノーマークの相手である事など、ダークホースとしての不気味さはありますが、平常心で試合が出来れば全く問題のない相手だと思われますね。特に3回戦の陳思羽戦で見せた試合中での対応力を発揮できれば間違いなく勝てる相手でしょう。ここは快勝してノンストップで準々決勝へ勢いをつけてほしいですね。

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伊藤美誠(いとうみま)は世界ランキング3位の中国・朱雨玲(しゅうれい)との大一番

世界ランキング10位の伊藤美誠も1回戦のグイ・リン(ブラジル)選手とのフルゲームの接戦をものにしてからは危なげなく勝ち進んでいます。初戦のまさかの大苦戦で一気にエンジンに火が付いたといった感じですね。

絶好調といっていい状態で迎えるベスト8進出をかけた大一番で、伊藤美誠選手はあの最強の国の次期女王候補を迎える事となります。

その伊藤美誠選手の4回戦の相手こそ、世界ランキング3位の朱雨玲(しゅうれい/ジュユーリン)選手。この大会では丁寧や劉詩文と並んで堂々たる優勝候補大本命の一人です。

将来の世界女子卓球界を背負っていくといわれている朱雨玲と伊藤美誠とのシングルスでの対戦は伊藤選手の0勝1敗となっています。唯一の対戦は2015年のITTFアジア選手権準々決勝での試合で、伊藤選手はこの時2-4で敗れています。

しかしこの試合ではまだ中学生だった伊藤選手が、朱雨玲選手の正確な両ハンドドライブやサーブ、レシーブなどに戸惑って凡ミスなどを犯して3ゲームを連取された後、2ゲームを奪う逆襲に出ます。最終ゲームも9-11と、中盤から終盤にかけてはほぼ互角の内容でした。伊藤選手の試合中の適応力の高さを見せつけた試合でしたが、ハッキリ言って伊藤選手に苦手意識など全く残らなかった試合でしょう。世界卓球での対戦となるこの試合も熱い試合が見れる事でしょう。

両者ともスピードを身上としているだけあって、スピーディーなラリーが展開されるスリリングな試合になる事は間違いありません。両者とも「心臓に毛が生えている」と称されるほどの精神力を持つ若手選手。素晴らしい試合が見たいですね。そして伊藤選手には絶対に勝ってほしいですね。この朱雨玲選手は平野美宇選手が今年のアジア選手権で3-0のストレートで勝利した選手。伊藤選手もその再現を果たしてもらいたいですね。

加藤美優(かとうみゆ)はランク圏外ながらトップ10級の中国・木子(もくし)と

石川佳純、平野美宇、伊藤美誠という錚々たる日本代表選手たちとともに堂々とした戦いで4回戦に進んだのが世界ランキング32位の加藤美優選手。3回戦では世界ランキング24位の韓国・梁夏銀(ヤン・ハウン)選手に4-3の大接戦の末勝利しました。本当に素晴らしい試合でしたね。加藤選手の精神的な強さが再確認できた試合でした。

格上といってもいい相手に勝利して勝ち進んできた加藤美優選手の4回戦の相手は、中国の木子(もくし/ムウズ)選手。しばらく国際舞台から遠ざかっていたため、世界ランキングは圏外となっています。

難敵中の難敵との対戦となりますね。28歳という年齢は昨年引退した元世界女王の李暁霞(りぎょうか)と同年代です。素晴らしい実力がありながら李暁霞の影に隠れ、さらに下の世代である丁寧や劉詩文らの台頭で十分な国際舞台での活躍が許されなかった、中国の層の厚さゆえの悲劇を味わった選手の典型ともいえるのがこの木子という選手です。その実力は世界ランクトップ10位内の実力と見て間違いないでしょう。実際に2回戦では世界ランキング7位の鄭怡静(台湾)に4-2で勝利しているのです。

木子選手といえばフォア面は裏ソフト、バック面は表ソフトという女子選手では比較的多いスタイルの選手です。バック面表ソフトラバーでの速い攻撃に加えて、裏ソフトでのフォアドライブは中国選手の中でも屈指の威力を誇ります。やはり加藤選手の基本線はバック、ミドル狙いという事となるでしょう。

中国人選手らしく、ラリーの強さは折り紙付きであり、ラリーに持ち込む前に先手を取って決め切ってしまいたいところですね。サーブとレシーブで先手を取れるかがカギとなるでしょう。3回戦の梁夏銀戦のような戦いが出来れば勝機はあると思います。正直、他の中国人選手よりは若干力が落ちると思いますしね。

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