先日、地元のテレビ局(山陰の地方局)を見ていたら、アナウンサーがバスケットボールの試合の紹介をしていました。そこでわたしの耳に聞こえたのが、
「B1リーグ昇格をかけた島根スサノオマジックと広島ドラゴンフライズの試合は〇時に“キックオフ”です」
というアナウンサーの言葉でした(ちょうどB2リーグのプレーオフ時期だったのです)。
バスケットボールの試合開始は「キック・オフ」ではなく「ティップ・オフ」
「バスケットボールの試合開始が“キックオフ”?自分の聞き間違いかな?」
と思って調べたらすぐにわたしの聞き違いだとわかりました。
バスケットボールにはあまり詳しくないので知りませんでしたが、バスケットボールの試合開始の事を
「ティップオフ」
と呼ぶそうです。“ティップ・オフ”を“キック・オフ”と聞き間違えていたんですね(笑)。まあそりゃそうですよね、さすがにアナウンサーがそんな言い間違いするわけないし、原稿を用意するスタッフもこんな初歩的なミスはしませんよね。ちなみに、“ティップ・オフ”以外には“トスアップ”とか“ジャンプボール”という場合もあるようです。
しかし、しょっちゅうテレビ中継をしているような超メジャースポーツだったり、自分がした事のあるスポーツ以外のこういった試合開始の呼び方というのは、なかなかわからなかったりするものです(バスケは世界的には超メジャースポーツですが汗)。
というわけで、バスケットボール以外にも試合開始の呼び方を見ていきたいと思います。
「キックオフ」はサッカーだけではない!2019年にW杯を控えたあのスポーツも
先ほどわたしが「ティップ・オフ」と聞き間違えた「キック・オフ」はどのスポーツの試合開始用語かわかりますよね。
そう、世界一といってもいい世界的メジャースポーツであるサッカーです。アナウンサーもよく試合告知の際に
「日本代表の試合は午後〇時にキックオフです。ぜひご覧ください」
といいますよね。
しかししかし、試合開始をキックオフと呼ぶスポーツはまだあります。そのスポーツのうちの一つこそ、日本でも人気が高く競技人口も多い「ラグビー」です。
2015年のワールドカップでは、五郎丸歩選手らの大活躍で南アフリカを倒すジャイアント・キリングをはじめとして3勝を挙げて世界にその名をとどろかせ、日本中に一大ラグビーフィーバーを巻き起こしたのは記憶に新しいところですよね。
「キックオフ」はサッカーだけではなくラグビーでも用いられる試合開始を表す言葉であるという事は、2019年のラグビーワールドカップ日本大会に向けて覚えておいて損はないと思いますね。
「フェイス・オフ」は“氷上の格闘技”と呼ばれるあのアメリカ4大プロスポーツ
続いていきましょう。
「ティップ・オフ」、「キック・オフ」と続いたので、ついでではありませんが、「○○・オフ」が試合開始を意味するスポーツをもう一つご紹介しておきましょう。
その試合開始の用語が、「フェイス・オフ」です。
フェイス・オフ。聞いたことありますか?わたしはありました。ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジのW主演で話題となったジョン・ウー監督作品のハリウッド映画「フェイス/オフ」です(笑)。この映画は残念ながらこの試合開始用語とは全く関係ありません。
話が逸れましたので(爆汗)本題に戻りましょう。
「フェイス・オフ」で試合開始するスポーツ、それは
アイスホッケー
です。ご存知、「氷上の格闘技」と呼ばれている、特に欧米では高い人気を誇っているスポーツです。北アメリカのプロアイスホッケーリーグの「NHL(ナショナルホッケーリーグ)」は、アメリカでは「NFL(ナショナルフットボールリーグ)」、「MLB(メジャーリーグベースボール)」、「NBA(ナショナルバスケットアソシエーション)」とともに4大プロスポーツリーグと呼ばれるほどの人気と規模を誇っています。
「フェイスオフ」とは、アイスホッケーの試合開始時等に行われる、両チームの代表選手一人づつのちょうど真ん中に審判がパックを投げ入れる事をいいます。そしてその行為がそのままアイスホッケーの試合開始を表す言葉にもなるという事ですね。
アメリカン・フットボールの試合開始の呼び方はフットボールと同じ‥?
アメリカ四大プロスポーツの話が出たついでなので、「バスケ(NBA)」と「アイスホッケー(NHL)」以外の二つのスポーツの試合開始の呼び方にも触れておきましょう。
まずは野球(MLB)。
これは説明不要といってもいい程、全てのスポーツの中でもキックオフと並んで日本では超有名な言葉です。「プレーボール」ですね。
そしてアメリカでは野球を凌ぐほどの人気を誇っているアメリカン・フットボール(NFL)。
アメフトの試合開始は、実はサッカーやラグビーと同じなのです。そう、「キックオフ」です。
まあこれはよく考えればある意味当然といってもいいかもしれませんね。
アメフトは「アメリカン・フットボール」。つまり直訳すれば「アメリカのフットボール」という意味なのです。
欧州等その他の世界の多くでは、フットボールとはサッカーの事を言います。ではアメリカではフットボールの事をなんというか?サッカーと呼びますよね。
フットボールとアメリカン・フットボール。どちらもフットボールですから、試合開始は同じく「キックオフ」という事なのでしょうね。
女子人気の高い人気スポーツ、バレーボールの試合開始の呼び名、別名は?
野球やサッカー、バスケ、ラグビー、アメフトにアイスホッケーとみてきて、個人的にふと思い浮かんだのが、日本では野球やサッカーに次ぐほどの人気を誇っているバレーボール。よく考えたらバレーボールってこういった試合開始の呼び方を聞いたことがないなという事でした。
「餅は餅屋だな」という事で、バレーボールに青春を捧げたうちの嫁に聞いてみたのですが、うちの嫁も「そう言われれば無いね。試合開始の時にも別に特別な掛け声とかないし・・」という、最もつまらない返答でした(苦笑)。
ネットでもいろいろ調べましたが、やはりバレーボールにはここでご紹介したスポーツのような試合開始の別名はないようでした。
日本のスポーツ、特に日本の女子スポーツの中では最も人気の高いスポーツの一つでもあるバレーボールにこういった呼び名が無いというのはかなり意外ですよね。
各スポーツごとのゲームスタートの呼び方、別名のまとめ
というわけで、有名スポーツの試合開始の呼び名・別名をまとめてみましょう。
野球 → プレーボール
サッカー → キックオフ
ラグビー → キックオフ
アメフト → キックオフ
アイスホッケー → フェイスオフ
バスケットボール → ティップオフ
バレーボール → 特別な呼称無し
といったところでしょうか。中にはなかなか日本では馴染みのない呼び方もありますよね。これを機に馴染みのなかったスポーツの試合開始の呼び方も覚えてみてはいかがでしょうか。
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