8月6日に開会式を迎えるリオデジャネイロ夏季オリンピック。
その中でも日本人のメダルラッシュが期待される水泳競技は、開会式後の8月7日からスタートします。
ここでは水泳競技の中でも日本のメダル獲得が有望な男子競泳種目をご紹介していきたいと思います。
男子400m個人メドレー 金メダル確実?取るのは萩野か瀬戸か
まずは400m男子個人メドレーです。
この種目には若き日本の2枚エース・萩野公介(東洋大学)と瀬戸大也(早稲田大学)が出場します。
男女含めた競泳種目の中でも最も金メダルの可能性の高いのがこの男子400mメドレーといっても過言ではないでしょう。オリンピックの全競技種目の中でも、女子レスリングの伊調馨、吉田沙保里、男子体操個人総合の内村航平らと並んで最も金メダル有望と言われている種目です。
ハッキリ言って、萩野と瀬戸のワンツーフィニッシュで金銀独占の可能性はかなり高いと思われます。
持ちタイムは圧倒的な世界王者・萩野公介(東洋大学)
萩野公介は言わずと知れたこの種目最強選手。自己最高持ちタイムの4分07秒61と今シーズンベストの4分08秒85、どちらも出場選手の中ではずば抜けています。ロシアで行われた昨年の世界水泳では大会前の骨折のために欠場しましたが、復帰後も強さは相変わらず。調整と当日の体調さえ問題なければ金メダルは間違いなしと言ってもいいほどの不動の大本命です。
自由形にも出場を予定していますが、この400mメドレーの方が先ですので、スタミナ的にも全く問題ない状態で臨めるでしょう。
ロンドン五輪では銅メダルに終わり、昨年の世界選手権は骨折で無念の欠場という悔しさを晴らすには最高の舞台、最高の条件が整いました。
ライバルとなるのは自分だけ、といってもいいほどに不動の金メダル候補です。
初のオリンピックとなる瀬戸大也の敵は五輪独特のプレッシャー?
同学年のライバル・萩野公介選手が欠場した昨年の世界水泳のこの種目の金メダリストが瀬戸大也選手です。
自己最高4分08秒50、今シーズンベスト4分10秒53の両タイムとも萩野選手には劣りますが、萩野抜きの昨年の水泳世界選手権では堂々の優勝。萩野を除けば世界トップレベルである事を改めて証明しました。
不安点は一点。ロンドンに出場して2度目の五輪となる萩野選手に対して、瀬戸選手は初のオリンピックだという事でしょうか。
確かに世界選手権などで大舞台を経験しており、大舞台に強いといわれている瀬戸選手とはいえ、オリンピックの舞台は全く別物だと出場してきた選手は口々に言います。オリンピックの重圧をはねのけて自分の泳ぎが出来た時には萩野選手と金メダル争いをする瀬戸大也が見られる事でしょう。
海外のライバルたち
萩野、瀬戸の日本人選手が圧倒的強さを誇る400メドレーですが、海外のライバルはどうでしょうか。
一番の強敵になりそうなのがアメリカ勢。カリシュとリザ―ランドでしょう。なにせあのライアン・ロクテを破って代表になってきた選手です。
特にカリシュはアメリカ代表を決める全米選手権で4分09秒54という好タイムを出しています。このタイムは瀬戸の今季ベストを上回る記録です。この選手が日本勢に立ちはだかる一番手でしょう。
ロクテを破って一躍注目されたリザ―ランドの勢いにも要注意です。一気にタイムを縮めてきていますので、本番までの上積みがどれくらいあるのか非常に不気味です。
その他ではハンガリーのベルラスト、イギリスの新鋭・リッチフィールドあたりでしょうか。しかし恐らく日本勢と米国勢の一騎打ちとなりそうです。
男子400m個人メドレーの競技日程とテレビ放送予定
予選
LIVE
8月7日(日)
フジテレビ 01:00~
NHK総合 04:30~
NHKBS-1 01:00~
決勝
LIVE
8月7日(日)
NHK総合 09:55~
放送予定は予告なしに変更される場合があります。念のためテレビ欄などでご確認下さい。
男子200m個人メドレー 競泳界のレジェンド・フェルプスとロクテの2強を倒せ!
この競技には日本代表に萩野公介と藤森太将(ひろまさ)の二人が選ばれています。
萩野は400m個人メドレーを最も得意としている選手ですが、この200mも非常に強い選手です。
背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、自由形を50mづつ泳ぐこの競技は、短距離に強い海外勢が得意としており、日本勢は苦戦している種目ですが、萩野、藤森の両選手にはこの壁を打ち破って欲しいですね。
萩野は自身初のこの種目でのメダル獲得なるか?
後述しますが、この種目には水泳界のレジェンドともいうべき2人の選手がおり、未だに圧倒的強さを誇っています。前回ロンドンオリンピックでは当時高校三年生であり、400メドレーで銅メダルを獲得した萩野選手もこの200メドレーに出場しましたが、5位に終わり、惜しくもメダルには届きませんでした。
オリンピック代表を決める日本選手権では萩野公介選手が優勝、2位に藤森太将選手が入り、この2選手が五輪代表の座を射止めました。この時の萩野選手の優勝タイムは1分55秒07。ちなみに萩野選手がケガで欠場した昨年の世界水泳の優勝タイムが1分55秒81。0.74秒日本選手権で出した萩野選手のタイムの方が早いのです。
この事実を見ても非常に期待が持てる種目だという事がお分かりいただけると思います。萩野は400だけじゃないんだという事を示してほしいですね。
もう一人の代表である藤森選手にも期待大です。
何といってもあの瀬戸大也選手に勝って代表になった選手です。勢いに乗る事が出来れば一気にメダル圏内に入ってきても全くおかしくない選手です。
この2人で世界に200メドレーでも日本勢の力を見せつけてもらいたいですね。
最後のオリンピックになるフェルプスとロクテ
前述したように、この種目には日本人選手の前にとてつもなく大きな壁が立ちはだかっています。
200メドレー3大会連続金メダルのマイケル・フェルプスと、200メドレー世界選手権4連覇中のライアン・ロクテです。
二人とも言うまでもなく、水泳史に残るレジェンド選手ですね。
この二人は未だにこの種目で君臨し続ける王なのです。
とにかくこの二人の壁を超える事が萩野選手と藤森選手の大きな目標となるでしょう。そしてそれが達成できれば自ずとメダルは見えてきます。
ともに30歳を超えるフェルプスとロクテ。間違いなくこのリオが最後のオリンピックとなることでしょう。二人をオリンピックで破る機会はこのリオしかないのです。
男子200m個人メドレーの競技日程とテレビ放送予定
予選
LIVE
8月11日(木)
NHK総合 01:00~
決勝
LIVE
8月11日(木)
日本テレビ 09:00~
NHKBS-1 10:00~
放送予定は予告なしに変更される場合があります。念のためテレビ欄などでご確認下さい。
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