東レの黒後愛(くろごあい)はサオリン引退後の全日本エース?身長や家族等プロフィールやプレースタイルも

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日本を熱狂の渦へと導いたリオデジャネイロオリンピック後、各競技とも目標は既に2020年開催の東京オリンピックへと向いていますが、リオ五輪でメダルを逃したバレーボール女子も同様です。

ここでは女子バレー界の東京世代のエースとも目されている、Vリーグの東レアローズに所属する黒後愛選手をご紹介します。

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東レアローズ・黒後愛(くろごあい)のプロフィレセプションもール

ポジション:ウイングスパイカー
所   属:東レアローズ
背 番 号:20(東レでの2017年時点)
出 身 校:下北沢成徳高校
愛   称:アイ
生年月日 :1998年(平成10年)6月14日
年   齢:18歳
出 身 地:栃木県宇都宮市
身   長:180㎝
体   重:70㎏
効 き 腕:右
最高到達点:3m02㎝(高校時代)
好きな映画:ジブリ、ディズニー
好きな曲 :ゆずの「虹」
好きな本 :漫画全般
特   技:どこでも寝れる事
座右の銘 :笑う門には福来る

2017年春にバレーボールの名門・下北沢成徳高校を卒業し、Vリーグの強豪・東レアローズに入団したばかりの将来の全日本のエースと呼ばれているのがこの黒後愛選手です。

高校時代は同学年の金蘭会高校のエース、宮部藍梨(みやべあいり)選手とともに高校二大エースと呼ばれていた、高校バレー界の超大物選手です。

全日本エースとしてオリンピック銅メダルに導いたサオリン引退後の後継者?

黒後愛選手のプロフィールを見て、バレーボールファンならばあるスター選手との相似性を感じる人も多いのではないでしょうか。

高校女子バレーの名門・下北沢成徳高校で活躍し、全国制覇を成し遂げて東レに入団したウイングスパイカーといえば?そう、今季限りで現役を引退したサオリンこと木村沙織元日本代表選手です。

2012年のロンドンオリンピックで、見事に28年ぶりとなるオリンピックのメダル獲得という快挙を成し遂げた全日本女子バレーチーム。その快挙を成し遂げた中心メンバーとして全日本に君臨したのが木村沙織選手でした。

高校時代に全日本デビューして以来、10年以上も全日本の不動のレギュラーとしてチームを引っ張ってきた木村沙織選手。その木村選手の引退により、全日本では木村沙織の後継者を誰にするかというのが大きな課題ともなっています。

そんな木村沙織の後継者候補の最有力候補がこの18歳・黒後愛選手なのです。

レセプションを任されるウイングスパイカーとしての木村沙織と黒後愛の共通性

出身高校と実業団チームとポジションが同じであるという事だけが、黒後選手が木村沙織さんの後継者候補と目されている理由ではありません。

黒後選手と木村沙織さんが比較される最も大きな要因、それは二人のプレースタイルの共通性です。

木村沙織といえばその大きな特徴は、日本の女子バレー史上でも最高といわれるほどのオールラウンドな能力でしょう。とにかく何でも出来るマルチプレーヤーとして世界でもその評価は極めて高いものでした。

ウイングスパイカーと呼ばれる選手の中には、レセプション(サーブレシーブ)を免除された攻撃に特化したアタック専門の選手もいますが(オポジット、スーパーエースとも呼ばれる事も)、木村沙織さんと黒後愛選手の場合は、レセプションにも参加するウイングスパイカーです。

木村沙織さんはこのレセプションが非常に安定していた選手であり、優れたアタッカーでもあるために、相手チームからは木村選手の攻撃を潰す意味合いでもサーブで狙われる事が多かったのですが、素晴らしいレシーブ力で相手サーブをしっかりセッターへ上げ続ける選手でした。

そしてこの黒後選手もレセプションを任されている選手であり、そのレシーブ力は非常に高く、その上に素晴らしい攻撃力を持っているために木村沙織さんと比較されるのです。

両選手とも攻守に非常に高いレベルでバランスのとれた、パーフェクトプレーヤーなのです。

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下北沢成徳の小川良樹監督が語る高校生・黒後愛の凄さ

もちろん、木村沙織さんの全盛期の力と比べると、高校を卒業したばかりの黒後愛選手の力はまだまだであり、これからの伸びしろに期待されるところです。しかし、少なくとも高校時代の力的には木村沙織さんの高校時代と比べても全くそん色のない逸材であることは間違いありません。

その事は両選手を指導した、高校バレー界の名伯楽といわれている下北沢成徳高校の小川良樹監督のコメントからも明らかです。

小川監督曰く、攻撃面では木村沙織は巧く打つ選手であり、黒後選手は凄いボールを打つ上に巧くも打てる選手だと評しています。さらに小川監督が目を細めるのは、1年生から黒後選手がエースを務めていたという部分。普通は重要なポイントは上級生が打つというのが当たり前なのですが、黒後選手は1年生から試合を左右するようなポイントでトスを上げられ、それを決めてきたのです。そんな選手は初めてだと小川監督は言います。

そして「非常にバランスのとれた選手」と評したうえでこう言います。

体には力があるうえに上手いので相手をかわすプレーにも長けており、レセプションも上手く、二段トスやフェイント処理などの繋ぎのプレーも素晴らしい、と。

この小川監督の黒後選手評を聞けば、ますます思い浮かんでくるのは木村沙織選手ですよね。全てにおいてレベルの高いウイングスパイカーだという事です。

父は大学バレー部監督、姉も春高バレー出場のバレーボール一家の黒後家

木村沙織さんといえば、妹の木村美里選手も東レアローズの現役選手(ポジションはリベロ)である兄弟でのVリーグプレーヤーであり、ご両親もバレー選手であった、まさにバレーボール一家に育った事もファンの間では有名な話です。

この点でも黒後選手と木村さんは同じような境遇にあります。

黒後選手は栃木県宇都宮市出身ですが、黒後選手の父親はその地元にある宇都宮大学バレーボール部監督をつとめており、宇都宮大学バレー部を1部昇格に導いた名監督でもあります。その妻、つまり黒後選手の母親も元はバレーボール選手です。

そして黒後愛選手の姉、黒後彩乃さんも、國學院大學栃木高校の選手として春高バレーに出場したバレーボール選手という、まさに木村一家を超えるほどのバレー一家なのです。

木村沙織さんもそうですが、この黒後愛選手もやはり生まれた時から全日本のエースとなることを運命づけられた選手、そんな気がしてしまいますよね。

中田久美監督の全日本女子はワールドグランプリでデビューか?

下北沢成徳高校で春高バレーを連覇し、二年連続でMVPを獲得する等、数多くの快挙を成し遂げて卒業し、東レアローズに入団した黒後愛選手は、2017年5月の第66回黒鷲旗(くろわしき)全日本男女選抜バレーボール大会で、スタメンとして起用されるというデビューを飾りました。全試合でスタメン起用されたことからも、その期待の高さをうかがい知ることが出来ます。

東レで鮮烈なVリーグデビューを飾った黒後愛選手ですが、こうなるとバレーファンにとって楽しみなのが、全日本での活躍でしょう。

中田久美監督となった新生全日本女子チームの直近の試合は7月に行われるワールドグランプリ。ここで黒後選手は招集されるのではといわれていますね。

この全日本には、恐らく黒後選手と同様にポスト木村沙織の最有力選手と呼ばれている古賀紗理奈選手(NECレッドロケッツ)も選ばれる事でしょう。この二人の起用なども注目です。

名将・中田久美監督の下でこの将来の全日本のエース候補がどんなプレーを見せるのか?東京五輪に向けてニューヒロインの誕生に期待したいですね。

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