錦織圭選手といえば、日本人プロテニスプレーヤーとして数々の日本人記録を塗り替え続けている現在進行形のレジェンド選手です。
世界ランキング10位以内は当たり前、2016年は世界ランク5位でフィニッシュし、来シーズンは初のトップ3入りやマスターズ、さらにはグランドスラム初制覇まで期待されるバリバリの世界的トッププロテニス選手です。
ここでは、他の世界の一流プレーヤーの錦織圭に対するコメントから、この不世出の日本人テニスプレイヤーの真の実力を推し量ってみたいと思います。(世界ランキングと対戦成績は2016年11月19日現在です。)
ノバク・ジョコビッチ(セルビア) 世界ランキング2位
現在の男子プロテニス界世界最強と言われているのが、このノバク・ジョコビッチです。2016シーズンは念願の全仏オープンで初優勝を飾り、史上8人目のキャリアグランドスラム(全英・全米・全豪・全仏)を達成しました。2016シーズンの最後の最後になってランキング1位の座をアンディ・マレーに明け渡しましたが、まだまだこのジョコビッチが最強であることは間違いありません。
そんなジョコビッチと錦織の通算対戦成績は錦織の2勝10敗。錦織にとっては天敵の部類に入る選手かもしれません。そんな現在の最強王者・ジョコビッチは錦織に対してどんなコメントを残しているのでしょうか。
「錦織圭は称えられて当然の試合をした」
これは2011年に錦織がジョコビッチに対して初勝利を挙げた時のコメントです。
「圭は世界でも類を見ないオールラウンダー。また新たな段階に進んだ。まさに賞賛に値する存在だ。」
「圭のバックハンドは間違いなく世界トップクラス。動きはとても早く、浅いボールはアタックされる」
これは2014年の全米オープン準決勝で錦織に1-3で敗れた後のジョコビッチのコメントですね。
「現在のトッププロ選手の中でも最もスピードのある選手。これまででも最高のプレーをしているね」
2014ワールドツアーファイナルズでベスト4に進んだ錦織に対してのコメント
「両手打ちバックハンドの使い手の中ではベストの中の一人」
2015イタリア国際試合前のコメント
ジョコビッチのコメントで目に付くのが、錦織のバックハンド技術を褒めるものが多い事ですね。確かにあの正確でスピードのあるバックハンドは今や世界トップといってもいいでしょう。ジョコビッチのバックハンドも十分ハンパないんですけどね(苦笑)。
アンディ・マレー(イギリス) 世界ランキング1位
アンディ・マレー(イギリス)の2016シーズン終了時の世界ランキングは1位。最後の最後にジョコビッチを交わして念願のランキング1位に到達しました。意外なことにこれがマレーにとって初の世界ランク1位なんですよね。
数年前にはフェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレーの4強時代と言われていましたが、時代は既にジョコ、マレーの二強時代に突入した感もあります。
錦織圭との対戦成績は錦織の2勝8敗。ジョコビッチと同じく、錦織に立ちはだかる分厚く高い壁、それがアンディ・マレーなのです。錦織自身も2016全米オープン準々決勝を前にした会見ではマレーの事を「自分の中ではマレーが世界最強のリターナー」と称賛しています。
「ケイは世界でも屈指のショットメイカーだ。自信が出てきたことでプレーの安定感も増している」
2014ツアーファイナルズで錦織に初黒星を喫した後のマレーのコメント
「(自身と錦織との差について聞かれ)差はないと思う。自分が最終セット序盤でリードできたことがほんの僅かな差だった。」
「ニシコリはあらゆるコースにコントロールしてショットを打ってきた。恐らくどのプレーヤーよりも上手いだろうね」
「とてもタフなゲームでフィジカル的にも厳しかった。サービスエースで助けられた。主導権が握れていなかったからね。特に第2セットは走らされて多くの球を打たされていたと感じている」
「昨年までのニシコリとの試合はそれほど長いゲームはなかったのだが、今年(2016年)に入ってからの圭との試合はとても長い。デビスカップもUSオープンもタフな5セットマッチ。来年以降はそうならないよう願いたいね」
2016ツアーファイナルズでファイナルズ史上最長試合時間記録を更新する熱戦の末1-2で錦織を降した試合後のコメント
2015シーズンまでは錦織にとって最も厳しい相手であったマレーですが、2016シーズンに入ってからはほぼ互角の戦いを繰り広げています。マレーのコメントからは、そんな錦織をハッキリと対等の敵として認知している様子がうかがえますね。これからも長い長い名勝負の歴史を紡いでいきそうです。
陽気なジョコビッチと真面目なマレー。二人の性格がコメントにも?
こうやって見てみると、錦織圭という選手が現在の男子テニス界の二強と呼ばれているジョコビッチ、マレー両選手にとってもいかに厄介な敵であるかが見て取れると思います。
個人的な印象としては、ジョコビッチの錦織に対するコメントは、どこか余裕が伺えるような気がしますね。ハッキリ言ってしまうと少し社交辞令が入っているような感じでしょうか。しかしこの傾向は錦織に対する者だけではなく、ジョコビッチのコメント全体からこうした要素は強いですね。根が陽気でサービス精神にあふれているジョコビッチのキャラクターにも起因しているように思えます。
対してマレーのコメントは彼の生真面目さを示しているように感じます。マレーはATPツアーの日程やテニス界における薬物使用などに関しても、歯に衣着せぬ発言をすることで知られているプレーヤーです。
性格は真面目で実直であり、あまり社交辞令とかを言うタイプではありません。英国人らしく、割とシニカルに物事を見るタイプだと思います。従って、マレーのコメントは割と素直に錦織という選手を評価したものであり、だからこそそのコメント内容からは錦織という存在がマレーにとっては脅威となっていることを端的に示しているともいえるかもしれません。
どちらにせよ、ジョコビッチとマレーにとって男子プロテニス界の中でも錦織圭という選手が最も厄介な選手であることは間違いないでしょう。
これから先、この二強からどんなコメントが飛び出してくるのか注視して見ていきたいですね。
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