【リオ五輪】レスリング一家のエリート川井梨紗子(かわいりさこ)は女子63kg級の金メダル有力候補

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リオオリンピックにおいてメダル量産が期待されているのが女子レスリング。

もはや日本のお家芸と言っても過言ではない程に世界のトップ選手を輩出し続ける日本女子レスリング界ですが、ここではその中でも、リオオリンピック初出場で金メダル獲得に挑む女子レスリングフリースタイル63kg級の川井梨紗子(かわいりさこ)選手をご紹介します。

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川井梨紗子のプロフィール

生年月日 :1994年(平成6年)11月21日生まれの21歳
出   身:石川県津幡町
身   長:160cm
階   級:63kg級
出 身 校:至学館大学(在学中)

母娘二代世界選手権代表の、まさにレスリング一家のサラブレッド

とにかくこの川井梨紗子選手ほど、まさにサラブレッドという言葉がふさわしいレスリング選手も珍しいのではないでしょうか。

川井選手の母の初江さんは、旧姓が小滝初江さんといいます。この小滝初枝さんは選手時代の1989年に世界選手権女子53kg級の日本代表となった、女子レスリングがオリンピック正式種目となる前の名選手なのです。

川井選手は至学館高校三年生の時に初の世界選手権代表に選ばれていますので、親子二代でのレスリング日本代表での世界選手権出場という事になります。

さらには父の孝人さんもレスリンググレコローマンスタイルの元学生王者という、まさにレスリングの名門エリート一家に生まれたのがこの川井梨紗子選手なのです。

そして、川井選手の妹・川井友香子さんも至学館高校でレスリング選手として活躍しており、昨年の全日本選手権の決勝では姉の梨紗子選手との姉妹対決が実現、惜しくも敗れたものの、高校生にして準優勝を果たし、東京五輪の有力メダル候補と呼ばれています。

凄いですよね。女子レスリング選手は、吉田沙保里選手や伊調馨選手、登坂絵莉選手など、レスリング一家出身選手が多いのですが、そんな中でも文句なしの血統ナンバーワンだと言えるでしょう。

レジェンド・伊調馨に阻まれた58kg級代表 渡利璃穏との激戦制し、63kg代表の座へ

ジュニア時代から天才少女として数々のタイトルを獲得してきた川井梨紗子選手ですが、その順調すぎるサラブレッドのキャリアの前に立ちはだかったのが女子選手史上初のオリンピック4連覇に輝いたレジェンド・伊調馨選手です。

至学館大学に進学した川井選手は、2013年の全日本レスリング選手権で59kg級に階級を上げ、伊調馨選手と対戦しますが、テクニカルフォール負けを喫して3位に終わります。翌年の全日本選抜でも伊調馨に敗れた川井選手に対して周囲は階級を変更してのオリンピック出場を勧めますが、川井選手は打倒伊調馨にこだわり、なかなか首を縦に振りません。

伊調馨選手を倒してこそ本物の代表だ。という川井選手を説得したのが、至学館の先輩である、リオ五輪48kg級金メダリスト・登坂絵莉選手。63kg級でのオリンピック出場を目指すべきという登坂選手のアドバイスで川井選手は階級を上げ、同階級の最大のライバルである渡利璃穏(わたりりお)を退けてリオ代表の座をつかんだのです。

それにしても、レスリングの階級というのは非常にシビアですよね。

女子レスリングのリオ五輪75kg代表の渡利璃穏は川井梨紗子との代表争いに敗れて75kgでリオ代表を掴みました。その川井梨紗子は伊調馨選手との58kg級に敗れて63kg代表へ。10数年前までさかのぼれば、その伊調選手も若かりし頃は56kg級の吉田沙保里選手に勝てなくて階級を変えました(現在は戦ったらどうなるのか見当もつきませんが笑)。

この流れを見て思うのは、ただ一つ。

「吉田沙保里恐るべし!!」

まさに霊長類最強の女の面目躍如ですね(笑)。

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川井、トカチ、ソロンゾンボルド、グリゴリエワが四強だがそれ以外にも伏兵満載のレベルの高さ

この女子レスリング63kg級は非常にレベルが高く、混戦の階級と言われています。

その中でも個人的には川井梨紗子選手を含めた4強の戦いになると見ています。

まずはウクライナのユリア・トカチ。一昨年の世界選手権覇者で、昨年も3位に入るなど、近年の実績と安定感では一番でしょう。

そして昨年の世界選手権準決勝で川井が敗れたモンゴルのソロンゾンボルド。この選手は好不調の波が激しく、ダメなときはからっきしですが、好調の時には手が付けられません。爆発力は間違いなくトップでしょう。出来るならば本番では爆発しないほうのソロンゾンボルドであって欲しいものです。

ラトビアのグリゴリエワも非常に怖い選手です。ヨーロッパ選手権を3度制している実力者であり、今年3月にはトカチを破って優勝しています。今季も好調でリオへ挑んでくるでしょう。

以上が4強を形成すると見ますが、その他にも中国のワンショウケン、ベラルーシのママシュク、ブルガリアのユセインなども実力があり、コンディション次第では4強の争いに割って入る力は十分にあります。

粒揃いでレベルの高いこの階級ですが、だからこそ川井選手にも十分チャンスがあるでしょう。やはり当日にいかにトップコンディションに持ってこれるかがカギとなりそうです。

リオオリンピック女子レスリングフリースタイル63kg級の試合日程とテレビ放送予定

8月18日(水) 1回戦      22:00~

8月18日(水) 2回戦      22:24~

8月18日(水) 準々決勝・準決勝 23:44~

8月19日(水) 3位決定戦・決勝 03:30~

現在決まっているテレビ放送予定は以下の通りです。

8月18日(水) 1・2回戦、準々決勝・準決勝 日本テレビ 21:00~

8月18日(水) 1・2回戦、準々決勝・準決勝 NHKBS-1 22:00~

8月19日(水) 決勝・3位決定戦      日本テレビ 03:30~

尚、予定は予告なく変更される場合もありますので、念のために番組表などでご確認ください。

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