日本のエース水谷準の史上最多9度目の男子シングルス優勝、平野美宇が史上最年少で女子シングルス優勝を果たすなど、例年にない盛り上がりを見せた全日本卓球選手権が終わったのも束の間、再びあの興奮が戻ってきます。
全日本卓球の上位選手やその他のトッププレイヤーが一堂に会して争うLIONカップ第21回ジャパントップ12(トゥエルブ)卓球大会が3月に開催されるのです。
LIONカップジャパントップ12の日程や会場、賞金、大会内容など
まずはLIONカップジャパントップ12について簡単にご説明しておきましょう。
ジャパントップ12とは毎年2月下旬に行われている日本卓球協会主催の大会です(2016年は世界卓球の2月末開催のため開催なし)。大会名通り、男女各12名の日本のトップ選手たちが集まって優勝を競う大会となっています。
種目は男女それぞれのシングルス戦のみであり、参加する選手は全日本選手権でベスト8に入った選手と協会選考によって推薦された4選手の合計12選手です。
これらの選手が3選手×4グループに分かれて総当たりのリーグ戦を行い、各グループの4選手が準決勝に進んでトーナメントで優勝を競うというものです。
以下が2017年大会の詳細となっています。
開催日 :平成29年3月4日(土)
開催場所:国立代々木競技場第二体育館(東京都渋谷区)
賞 金:総額500万円(1位100万円・2位50万円・3位各選手20万円)
全日本選手権ベスト8選手+協会推薦4選手の男女のトップ12出場選手たち
それでは次に、2017年のジャパントップ12に出場予定の選手たちをご紹介しましょう。
男 子
上田 仁 協和発酵キリン
木造 勇人 愛工大名電高校
神 巧也 シチズン時計
丹羽 孝希 明治大学
張本 智和 JOCエリートアカデミー
平野 友樹 協和発酵キリン
松平 健太 ホリプロ
水谷 隼 beacon.LAB
吉田 海偉 Global Athlete Project
吉村 和弘 愛知工業大学
吉村 真晴 名古屋ダイハツ
龍崎 東寅 JOCエリートアカデミー/帝京
女 子
石川 佳純 全農
石垣 優香 日本生命
伊藤 美誠 スターツSC
加藤 美優 吉祥寺卓球倶楽部
佐藤 瞳 ミキハウス
鈴木 李茄 専修大学
橋本帆乃香 四天王寺高校
早田 ひな 希望が丘高校
平野 美宇 JOCエリートアカデミー/大原学園
前田 美優 日本生命
松澤茉里奈 十六銀行
三宅菜津美 中国電力
まさに日本卓球界を代表するオールスター集結です。ある意味、これだけの選手が一日のうちに全て見られるという意味では全日本選手権以上といってもいいかもしれません。何とも豪華な大会ですよね。
男子グループリーグの組分け 世界卓球代表の水谷準と松平健太がいきなり激突!
それでは次に、これら日本のトップ選手たちのグループ分けを見てみましょう。前述したように、12名の選手が3名づつA~Dの4グループに分かれてリーグ戦を行い、最上位者のみがベスト4となる準決勝に進むという事になります。
グループA
水谷 準・上田 仁・松平健太
グループB
吉田海偉・木造勇人・丹羽孝希
グループC
平野友樹・龍崎東寅・吉村真晴
グループD
吉村和弘・神 巧也・張本智和
以上の組み合わせとなっています。全日本選手権ベスト4の選手、ベスト8の選手、協会選定選手4名はそれぞれ同じグループに入らないように組分けがなされています。この男女グループリーグ全試合は3ゲーム先取の5ゲームスマッチとなっています。
注目の水谷準選手は元祖天才・松平健太選手と同じグループとなりましたね。中学1年生の怪物・張本智和選手は全日本選手権準優勝の期待のホープ、吉村和弘先週と同じ組になりました。どれだけ力が通用するのか非常に楽しみです。両者とも日本屈指のバックハンドの使い手。バック対決に注目ですね。
女子グループリーグの組み合わせ みうみまペアがグループA突破をかけて対戦!
次に女子シングルスのグループリーグの組み合わせに行きましょう。
グループA
平野 美宇・鈴木 李茄・伊藤 美誠
グループB
橋本帆乃香・三宅菜津美・加藤 美優
グループC
佐藤 瞳・松澤茉里奈・前田 美優
グループD
石川 佳純・石垣 優香・早田 ひな
ここの注目は何といってもグループAでしょう。平野美宇選手と伊藤美誠選手が同グループとなりました。グループリーグで早くもみうみま対決が見られるというわけです。親友でもありライバルでもある平野美宇選手に全日本優勝で先を越された伊藤美誠選手は内心期するものがあるでしょう。ワールドカップ優勝からの平野選手の実力は完全に覚醒した感さえあります。誰が止めるのかというのが非常に興味深いですね。
さらにもう一つの注目は平野美宇・伊藤美誠と同学年で黄金世代と呼ばれる将来のエース・高校1年生の早田ひな選手。こちらもグループリーグで女王・石川佳純選手と対戦することとなりました。全日本での平野選手同様、女王打倒なるか?どちらにしてもどのグループも面白そうで、どの試合に注目したらいいか会場のファンは迷う事間違いなしでしょうね(苦笑)。
予選リーグを1位突破したベスト4選手がトーナメントで争う準決・決勝
グループリーグの全試合が終わると、各グループの1位選手のみが次の準決勝へと勝ち進むことが出来ます。
男女ともに準決勝、決勝の組み合わせは同じで以下の通りとなります。
準決勝➀ グループA1位 VS グループB1位
準決勝➁ グループC1位 VS グループD1位
決勝戦 準決勝➀の勝者 VS 準決勝➁の勝者
という事となります。3位決定戦は行いません。
全日本選手権の優勝者と準優勝者は決勝戦まで対戦しない組合せになっているという事ですね。決勝戦まで進出すればグループリーグと合わせて最大5試合を戦うという、かなりタフな日程となっています。しかし何度も言いますが、これだけの選手の試合を1日でこれだけ堪能できるなんて何と豪華な大会なのでしょう。卓球ファンなら絶対に見てみたい大会ですよね。
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