東京五輪世代の星・張本智和 中国人両親を持つ男子卓球界水谷隼の次世代エース 中学生として世界卓球代表に!

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水谷隼、丹羽孝希、吉村真晴のリオオリンピック世代を中心に、元祖天才・松平健太や世界有数のカットマン・村松雄斗、世界卓球2016代表にも選ばれた大島祐哉などの才能の宝庫となっている日本男子卓球界。

リオ五輪での団体・個人双方でのメダル獲得という注目度や人気にも後押しされて、東京オリンピックに向けて視界は順調そのものといえるでしょう。

しかしそんな東京五輪での男子卓球を語るうえで避けては通れない怪物が一人います。その怪物こそ張本智和選手です。

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張本智和(はりもとともかず)のプロフィール

生年月日  :2003年6月27日生まれの13歳
出 身 地 :宮城県仙台市
身    長:167cm
体    重:54kg
足のサイズ :27.5cm
効 き 腕 :右
所    属:JOCエリートアカデミー
家    族:母・張凌(元卓球女子中国代表)
グリップ  :シェークハンド
ラケット  :バタフライ特注アリレートカーボンシェイク
フォアラバー:テナジー05
バックラバー:テナジー05FX
タ イ プ :ドライブ攻撃型
世界ランク :64位(2017年1月時点)
(身長・体重・足のサイズは2016年春時点)

お母さんは元中国代表選手の張凌選手で、お父さんも元卓球選手という卓球エリートの両親のもとで宮城県仙台市に生まれた張本智和選手。初めてラケットを持ったのが2歳だったといいます。その後は両親の英才教育によってメキメキと実力をつけて頭角を現し、小学校1年生から全日本選手権の世代別で6連覇を果たす等、早くから将来の全日本を背負って立つ才能であると将来を有望視されてきた選手です。

ちなみに、妹の張本美和ちゃんも全日本バンビの部で小学校1年生ながら優勝するという離れ業を演じています。まさに恐るべき卓球一家なのです。

さらに驚くべきは足のサイズ。中学1年にして27.5cm!!わたし既に追い抜かれてます(笑)。これからどんどん身長も伸びるでしょうし、フィジカルが完成したらどんな選手となるのか・・まさに末恐ろしい選手ですよね。

張本智和選手のプレースタイル・長所 張継科を彷彿とさせるバックハンド

この張本君が天才だといわれる最大のポイントであり長所は、誰もが認めるその天性のボールタッチでしょう。

相手の打球に対する打球点の速さや反応速度等のカウンター技術、ボールを捕らえるタイミングなどはまさに天性の才能を感じさせます。とてもじゃないですが、中学生のそれとは思えません。誰が見てもその才能は明らかでしょう。

打球の強さや威力などに直結してくるフィジカル面や、サーブ、レシーブの台上技術などの細かな技術面などに関して言えば、これからの練習やトレーニング次第で身につける事が出来るものなのですが、張本選手は後天的に身に着ける事の出来ない先天的なセンスがずば抜けています。だからこそ怪物と呼ばれているのです。

特にバックハンド技術は既にシニアのトップレベルといってもいいほどに素晴らしいですね。ジュニアレベルはとっくに凌駕しています。そのバックハンド技術は、世界一のバックハンドの使い手ともいわれた中国の元世界王者・張継科(ちょうけいか/ジャン・ジイカ)を彷彿とさせるほどであり、まさに規格外のスケールを感じさせます。

2016年の世界ジュニアでは中国のジュニア選手を打ち破って史上最年少優勝を果たしたように、日本とは比べ物にならないほどの層の厚さを誇っている中国のジュニア選手に対しても、全くひけをとらない実力の持ち主であり、張本智和という選手の存在に最も恐れを抱いているのは、他ならぬ卓球王国・中国である事もまた間違いない事実でしょう。

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弱点はフォアハンドとフィジカル これらのピースが埋まった時に絶対王者が誕生する?

弱冠13歳にして数々の世代別・ジュニアタイトルを総なめにして世界卓球ドイツ大会のシングルス代表にも選ばれた張本選手ですが、もちろん課題もまだまだあります。

まず一つ目の課題は、素晴らしいバックハンドに比べるとまだ劣っているフォアハンドでしょう。ジュニア・シニアともに敗退した2017全日本選手権ではフォアハンドを狙われていましたね。

上で引き合いに出した中国の元王者である張継科も若手の頃は素晴らしいバックハンドに対して、フォアハンドが弱いといわれていました。しかし猛練習によってフォアハンドもバックに負けないくらいに精度と威力を高める事に成功して世界選手権・オリンピック・ワールドカップの三冠王者になる事となりました。現在の世界王者である馬龍(まりゅう/マ・ロン)は逆に、強烈なフォアハンドに比べてバックが弱点といわれてきましたが、やはり馬龍もバックを強化して世界チャンピオンとなりました。

さらに、まだ伸び盛りの中学生という事で致し方ないのでしょうが、パワー不足もこれからの大きな課題となるでしょう。全日本選手権では、張本君の速いカウンターを警戒した対戦相手が、わざと張本選手に先に打たせてカウンターを狙うという展開がしばしば見られましたね。まだ相手の守備を打ち抜くだけのパワーがついていないという弱点を見事に突かれた形となってしまいました。

しかし、フォアハンド技術にしろ、相手守備を打ち破るためのフィジカルにしろ、これからの練習やフィジカル強化でいくらでも克服可能な弱点です。逆にいえばこれらの弱点を克服した時、この張本智和という選手がどれだけの選手になってしまうのか。そっちの方が末恐ろしいですね。まさに絶対的な世界王者誕生の瞬間かもしれません。

世界卓球代表として馬龍(まりゅう)、許昕(きょきん)、樊振東(はんしんとう)らと対決!

小学校卒業とともに生まれ育った仙台を離れ、2016年4月からは全国から選りすぐられた卓球エリートたちの集うエリートアカデミーで卓球漬けの日々を送っている張本智和選手。

天性の持って生まれた才能に加え、これからは一流選手たちの集う環境でどんどんその才能が磨かれていく事でしょう。

卓球日本男子監督の倉嶋洋介監督は、この張本智和選手について、「世界チャンピオンに育てないといけない選手」とハッキリと断言しています。

リオオリンピックでシングルス・ダブルスのメダリストとなったスーパーエースの水谷隼、同じくリオ団体銀メダルメンバーの丹羽孝希、丹羽とともに天才と称される松平健太、次世代エースの呼び声も高い超大型カットマン・村松雄斗という実績も実力も兼ね備えた実力者たちとともに選ばれた世界卓球2017ドイツ大会の日本代表。卓球王国・中国は世界チャンピオンの馬龍を初め、リオ団体金メダルメンバーの許昕(きょきん/シュー・シン)、さらには次世代世界王者と誰もが認める実力者、樊振東(はんしんとう/ファン:ジェンドン)や方博(ほうはく/ファン・ボ)辺りが代表入りしてくるでしょう。

そんな中国のオールスターが集結する世界卓球という舞台で、日本の悲願ともいえる中国を破っての世界一という偉業を達成するための“最終兵器”ともいわれている張本智和選手の初の世界卓球は果たしてどんな結果となるのか?東京オリンピックやその後の日本卓球界を占う意味でも注目するしかありませんね。

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