年末年始は何気にスポーツイベントが目白押しですよね。
全国高校サッカー選手権に花園(全国高校ラグビー選手権)、サッカー天皇杯、ニューイヤー駅伝、格闘技イベント「RIZIN」やボクシングの世界戦などなど。その中でも恐らく最も人気度の高いものといえば、「箱根駅伝」ではないでしょうか。
100年の歴史を誇るこの箱根駅伝を見るのが毎年の正月の恒例行事となっているという人も多いと思います。
実際、うちの母などは毎年正月の2日3日は必ずと言っていいほど箱根駅伝にかぶりつきです(笑)
わたしの場合は毎年正月の2日か3日どちらかに必ず妻の実家に新年のあいさつに出向きます。午前中に出向いてうちの家族全員と嫁の実家の家族、さらには親せきなどが集まって昼食を食べて帰るのですが、その時も必ず箱根駅伝がテレビで流れています。妻のお父さんが箱根大好き人間なのです。親せきのおじさんなどとテレビを見ながら盛り上がっていますが、箱根に興味の無いわたしは当然その輪に入ることは出来ません。ただでさえアウェー感満載の嫁の実家なのに、さらにアウェー感を高めてしまうというこの悪循環(爆汗)。
まあそれが原因ではないのですが、わたしはこの箱根駅伝、自分の意思で見たことがありません。2世帯住宅の我が家の場合、母の方のテレビは箱根駅伝ですが、うちらの方はお笑いとかバラエティー系の番組か大晦日などに録画したものを見ていることが多いです。箱根駅伝がついている事はないですね。
嫌いなのか?と言われれば嫌いという事もないのですが、好きでもないですw好きな人にはゴメンなさいです。
まあ自分の正月のテレビ事情は別にどうでもいいんですが(苦笑)、興味の無い人から見た箱根駅伝を語ってみたいと思います。
箱根の山の神は大学卒業後に伸び悩む!?
ネットでこんなニュースを見つけました。
箱根不要論って毎年必ず出てるんですか?あんまり聞いた事なかったんだけど(苦笑)
まあそれは置いといて、要約すると「箱根駅伝」で山の神と呼ばれ大活躍した選手でその後活躍した選手が少ないと。この記事の筆者が言いたのはその原因が過酷な箱根駅伝の、特に花の5区にあるという事です。
この記事の中であげられている箱根5区の山の神、初代の今井正人選手、2代目柏原竜二選手がその後あまり活躍できておらず、昨年の5区走者の青山学院大学・3代目山の神の神野大地は今年に入ってケガ続きなのも大学時代に過酷な箱根の山越えをしたのと何かしらの因果関係があると言うのですが・・
まあ神野選手はまだ現役ですし、柏原選手も社会人入りしてまだ4年足らずという事を考えると今後はまだ成長の余地もありますし、今井選手に関してはコンスタントにマラソン選手として成績を残していますし、実際今年夏の世界陸上の代表3人に選ばれるほどですから上々の実績だと思いますが・・まあ確かに華やかな大学時代の注目度に比べれば地味と言えば地味ですが、日本人マラソン選手としては堂々のトップクラスですよね。
ケガに関しては確かに因果関係があるかもしれないですね。なんせ完全に山越えですからね(涙)
マラソン界の不振は箱根駅伝と関係があるのか?
まあ箱根で華やかなスポットライトを浴びた山の神がその後地味なのが5区の過酷な山登りのせいかどうかは置いとくとして・・
マラソン競技の低迷とは因果関係があるような気がします。
今や世界のマラソン界は高速化がどんどん進んでおり、ついに世界記録は2時間2分台に突入しています。片や日本記録は高岡寿成選手が記録した2時間6分16秒。3分以上の差があります。しかもこの高岡選手の記録、2002年の記録なのです。今から13年も前に出した記録がまだ破られておらず、日本のマラソン界は完全に高速化の波に乗り遅れて取り残されてしまっているのです。
この原因を箱根駅伝に求める事は出来ると思います。もちろん全てではないですが。
箱根駅伝での区間走行距離は18.5kmから23.2km。マラソンは42.195km。距離的には約半分ほどです。
箱根を目指す大学の長距離選手たちの練習メニューは必然的にこの20㎞前後の距離をいかに速く走るのかという事を前提に行われる事でしょう。42.195kmという距離を意識するのは箱根を走る必要がなくなる4年生の1月以降となるのは必然です。
10代の頃からマラソン選手としての練習を積む海外選手と、早くても22歳時からマラソン距離に本格的に取り組むのはもの凄い差ではないでしょうか。そして、高校である程度の実績を残した陸上超距離の有望株のほとんどは箱根を目指して大学へと進学してしまいます。つまり、早いうちからマラソン選手として世界を目指す選手が圧倒的に少なすぎるのです。
こういった日本特有の事情からもマラソンのプロフェッショナルが育ちにくい環境である事は間違いないと思います。
どうしても生理的に受け付けない日テレの「感動させよう」実況
はい、タイトル通りです。
ダメですね、日テレの実況解説が。どうにもこうにも、ね。
クラブワールドカップ2015開幕 見どころも多いけど、しっかり苦言も呈しますよwでも日テレの実況については書いてるんですが、どうにも日本テレビのスポーツ実況はわたしとの相性がとことん悪いのです(笑)
冒頭で述べた通り、箱根駅伝をぶっ通しで見ているわけではないのであくまで自分が見た範囲の話なのですが、一番生理的に受け付けないのが「感動の押し売り」です。選手の家庭環境や箱根にかける思い、仲間との友情エピソードなどをこれでもかと実況中にブッコんできます。そして何かアクシデントがあるとそれも無理やり感動ドラマにしようとする気マンマンに見えます。一歩引いて見ている自分のような人間にはドン引きもいいとこです。ハッキリ言ってウザいのです(キッパリ!)。
昨年優勝した青山学院大学の原監督は一時期日テレ系のバラエティ番組に出まくってましたよね。放送する日テレにしてみれば世間の箱根駅伝に対する歓心を買おうという宣伝効果と、実際に箱根で感動した人たちに向けたサービスではあるんでしょうが、正直それが透けて見えてしまって萎えてしまいます。監督に責任は一切ないのですが、見てる自分からしてみると「またかよ」って感じで食傷気味でしたね。箱根の前後の時期になるとニュース番組などでもある選手や特定のチームをピックアップして特集組んだりをよく見ますね。美談的かつ感動ストーリー的な構成で。これも「またかよ」って感じでチャンネル変えてしまいます。
思うんですが、そういう要素は排除して単純にスポーツイベントとして放送できないんでしょうか。特集組むにしてもあくまでこの選手はこんなとこが凄いですよ、とかここでの攻防が見どころです、とかレースそのものの魅力や展望を伝えて欲しいのです。
装飾された感動はいらないのです。用意された感動はいらないのです。
本当の感動は真剣勝負の中で生まれるものだと思います。
踊らされるくらいなら自分で踊りますっていうひねくれ者の戯言と思って広い心で聞いてくれると嬉しいです(苦笑)そしてそんな自分は高校野球も基本的にNHK実況が一番落ち着くのです。
コメント
全く同感です。
感動の押し売り、マラソンへの影響
僕はそれに加えて関東以外の大学は出場できないのも不満です。