4年に1度、オリンピックの翌年に開催される次の五輪に向けた新チームの船出ともいえる重要な意味を持つ大会、「バレーボール・ワールドグランドチャンピオンズカップ」(通称:グラチャン)。
中田久美新監督の元で戦う全日本女子は開催国枠で大会出場を果たします。
ここではグラチャン2017大会女子の日程や見どころ、ライバル国等をご紹介したいと思います。
グラチャンの基本的な大会自体の概要については以下の記事をご参照ください。
グラチャンバレーのシステム・大会概要解説 参加国決定条件や開催地等
全日本女子の東京ラウンド&名古屋ラウンドの全試合全日程
まずはグラチャンバレー女子大会の日程と試合会場からご紹介しましょう。以下が全日本女子チームの全試合日程及び全試合会場となります。
東京ラウンド
9月5日(火)試合会場:東京体育館
12:30 ロシア × ブラジル
15:30 アメリカ × 中 国
19:05 日 本 × 韓 国
9月6日(水)試合会場:東京体育館
12:30 ブラジル × 中 国
15:30 韓 国 × アメリカ
19:05 日 本 × ロシア
名古屋ラウンド
9月8日(金)試合会場:日本ガイシホール
12:30 アメリカ × ロシア
15:30 韓 国 × 中 国
19:05 日 本 × ブラジル
9月9日(土)試合会場:日本ガイシホール
12:30 中 国 × ロシア
15:30 韓 国 × ブラジル
19:05 日 本 × アメリカ
9月10日(日)試合会場:日本ガイシホール
11:30 韓 国 × ロシア
14:30 アメリカ × ブラジル
18:05 日 本 × 中 国
日本の試合は全て第3試合に行われます。試合開始時間は最終戦の中国戦だけは18:05開始ですが、その他の試合は全て19:05試合開始となっています。なお、女子大会は東京体育館で9月5・6日に行われる東京ラウンドと日本ガイシホールで9月8日~10日まで行われる名古屋ラウンドに別れており、その間の9月7日は試合のない移動・休養日となっています。
ロシア、中国、アメリカ、ブラジル、韓国、出場回数と最新世界ランキング
続いて、グラチャンバレーで全日本女子チーム「火の鳥NIPPON」のライバルとなる世界の強豪5ヵ国をご紹介しましょう。なお、世界ランキングは2017年8月7日現在のものです。
開催国枠:日本(世界ランク6位)
グラチャン出場回数:7回目
世界ランキング :6位
中田久美新監督となっての本格的な国際大会であり、いきなり各大陸の世界王者と対戦するという日本は出場国6カ国中5番目となる世界ランキング6位につけています。
ヨーロッパ代表:ロシア(世界ランク5位)
グラチャン出場回数:5回目
世界ランキング :5位
世界中の大陸別では最もレベルが高いであろうヨーロッパ大陸選手権で優勝してグラチャンに出場してきたのが、世界の強豪ロシアです。伝統的に大型チームで圧倒的な高さとパワーを武器に相手をねじ伏せる力強さが持ち味です。しかし反面脆さも持ち合わせており、ミスも多い事から日本にとっては付け入るスキの多いチームとも言えます。
直近の対決となった2017年7月のワールドグランプリ2017予選ラウンドでは日本がフルセットの末にロシアを破っている事からも、日本との試合は僅差のクロスゲームが予想されますね。
アジア代表:中国(世界ランク1位)
グラチャン出場回数:5回目
世界ランキング :1位
昨年のリオデジャネイロオリンピック金メダリストであり、世界ランキング1位の中国がアジアチャンピオンとして堂々の出場となります。もちろん優勝候補筆頭と呼んで差し支えない存在なのは間違いないでしょう。
リベロ以外の選手は全て180cmを超え、190cm以上の超大型選手も数多くそろえる程の大型チームでありながらミスが少なく、実に攻守のバランスの取れたチームです。日本にとっては最も厄介な相手となる事は間違いないでしょう。2017年7月のワールドグランプリ予選ラウンドでは日本が1-3で敗れている相手です。
北中米代表:アメリカ(世界ランク2位)
グラチャン出場回数:5回目
世界ランキング :2位
中国に次ぐ世界ランク2位のアメリカも北中米王者としてグラチャンに参戦です。
金メダルを狙ったリオ五輪は惜しくも銅メダルに終わりましたが、直近の世界選手権でも優勝しているように、どんな時期でも確実に世界で戦えるチームを作ってくる選手層の厚さ、代表強化力は驚異の一語に尽きます。当然の事ながらここでも優勝候補の有力チームであることは間違いありません。
南米代表:ブラジル(世界ランク4位)
グラチャン出場回数:6回目
世界ランキング :4位
北京、ロンドンにつづく3大会連続の金メダルを地元開催で狙ったリオ五輪はまさかのベスト8でメダルなしに終わった王国・ブラジルは6度めの出場となります。今回ももちろん優勝候補・・といいたいのですが、今回ばかりは少し様子が違いますね。これまで長年にわたってチームの中心となった選手たちが代表引退して世代交代はあまりうまくいっていません。
実際に7月のワールドグランプリ予選Rでは日本に2-3で敗れた他、タイにもストレート負けを喫しています。実績的には文句なしの優勝候補ですが、今回は少し苦しい戦いになりそうです。
ワイルドカード:韓国(世界ランク10位)
グラチャン出場回数:5回目
世界ランキング :10位
FIVB(国際バレーボール連盟)の推薦によるワイルドカード枠で出場してきたのが韓国。なんとグラチャン出場5回は全てこのワイルドカードでの出場となります。
世界ランキングは出場国中最も低い10位ですが、ここ数年は日本に対しては重要な試合で土をつけている厄介な相手です。中田久美新監督となっての新チームの力を見るにはこの韓国との戦いがうってつけでしょう。その意味でも対韓国戦は要注目ですね。
グラチャン全日本女子のテレビ放送予定 全試合日テレが独占生中継!
テレビの放送予定にいきましょう。
テレビ中継はこれまでのグラチャンと同様、今回も日本テレビ系列で全日本の全試合を独占生中継という形となります。以下が女子大会全試合の放送予定となっています。
日本対韓国戦 9/5(火)19時~20:54
日本対ロシア戦 9/6(水)19時~20:54
日本対ブラジル戦 9/8(金)19時~20:54
日本対アメリカ戦 9/9(土)19時~20:54
日本対中国戦 9/10(日)18時~19:55
各試合とも試合展開によっては最大60分の放送延長という事となります。
ちなみに日テレによるグラチャンバレー2017のスペシャルサポーターとして、メインキャスターにはお笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実さん、そして応援サポーターにはタレントの佐藤栞里(さとうしおり)さんが起用される事が発表されています。
さらに大会のテーマソングはポルノグラフィティの「キング&クイーン」。ポルノらしい歌メロが印象的な、盛り上がる事必須の名曲です。
中田久美監督を迎えた新生「火の鳥NIPPON」にとっての本格始動となるこのグラチャンバレー2017。
まさに2020年の東京オリンピックロードへの序章といってもいいこの大会で、全日本女子チームは果たしてどのような戦いを見せてくれるのか。
2018年には世界選手権、2019年にはワールドカップ、そして2020年には日本開催となる東京五輪。この一連の戦いの火ぶたを切るのがこのグラチャンであるという見方もできるこの大会。世界のトップ中のトップが集まった最高レベルの戦いを楽しみたいですね。
グラチャンバレー2017男子大会の詳細については以下の記事をご覧ください。
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