4年に1度、オリンピックの翌年に開催される次の五輪に向けた新チームの船出ともいえる重要な意味を持つ大会、「バレーボール・ワールドグランドチャンピオンズカップ」(通称:グラチャン)。
中垣内祐一新監督の元で戦う全日本男子は開催国枠で大会出場を果たします。
ここではグラチャン2017大会男子の日程や見どころ、ライバル国等をご紹介したいと思います。
グラチャンの基本的な大会自体の概要については以下の記事をご参照ください。
グラチャンバレーのシステム・大会概要解説 参加国決定条件や開催地等
全日本男子の名古屋ラウンド&大阪ラウンドの全試合全日程
まずはグラチャンバレー女子大会の日程と試合会場からご紹介しましょう。以下が全日本女子チームの全試合日程及び全試合会場となります。
名古屋ラウンド
9月12日(火)試合会場:日本ガイシホール
12:30 フランス × ブラジル
15:30 イタリア × イラン
19:05 日 本 × アメリカ
9月13日(水)試合会場:日本ガイシホール
12:30 ブラジル × イタリア
15:30 イラン × アメリカ
19:05 日 本 × フランス
大阪ラウンド
9月15日(金)試合会場:大阪市中央体育館
12:30 イラン × ブラジル
15:30 フランス × アメリカ
19:05 日 本 × イタリア
9月16日(土)試合会場:大阪市中央体育館
12:30 アメリカ × ブラジル
15:30 イタリア × フランス
19:05 日 本 × イラン
9月17日(日)試合会場:大阪市中央体育館
11:30 イタリア × アメリカ
14:30 イラン × フランス
18:05 日 本 × ブラジル
日本の試合は全て第3試合に行われます。試合開始時間は最終戦のブラジル戦だけは18:05開始ですが、その他の試合は全て19:05試合開始となっています。なお、男子大会は日本ガイシホールで9月12・13日に行われる名古屋ラウンドと大阪市中央体育館で9月15日~17日まで行われる大阪ラウンドに別れており、その間の9月14日は試合のない移動・休養日となっています。
フランス、イラン、アメリカ、ブラジル、イタリア、出場回数と最新世界ランキング
続いて、グラチャンバレーで全日本女子チーム「火の鳥NIPPON」のライバルとなる世界の強豪5ヵ国をご紹介しましょう。なお、世界ランキングは2017年8月7日現在のものです。
開催国枠:日本(世界ランク14位)
グラチャン出場回数:7回目
世界ランキング :14位
中垣内祐一新監督となっての本格的な国際大会であり、いきなり各大陸の世界王者と対戦するという日本は出場国6カ国中6番目となる世界ランキング14位となっています。
ヨーロッパ代表:フランス(世界ランク9位)
グラチャン出場回数:初出場
世界ランキング :9位
レベルの高いヨーロッパ選手権を制してグラチャン出場権を得たのはここ数年急速に力をつけてきたフランス。ポーランドやロシア、イタリア、ドイツ、セルビアなどといった強豪国を抑えてのヨーロッパ選手権優勝は見事の一語に尽きますね。
身長2m超えの選手が珍しくなくなった現在の男子バレー界においては特筆すべき高さを持っているわけではありませんが、サーブ、レセプション、ディグ、アタックなどのバランスが素晴らしく、穴らしい穴がなく大崩れしない安定感が最大の武器です。
アジア代表:イラン(世界ランク8位)
グラチャン出場回数:3回目
世界ランキング :8位
2016年リオデジャネイロ五輪で悲願の男子バレー初のオリンピック出場を果たしたイラン。男子バレー界に君臨する現在のアジア王者です。
1996年にイラン国内にプロリーグが発足して以降急速に強豪国として頭角を現し、今ではアジアでは頭一つ抜けているといってもいいほどの存在です。当然日本にとっては当面のライバルとなります。イランとどれ程の試合ができるのかが中垣内ジャパンにとっては試金石となるでしょう。
北中米代表:アメリカ(世界ランク2位)
グラチャン出場回数:4回目
世界ランキング :2位
ブラジルに次ぐ世界ランク2位のアメリカも北中米王者としてグラチャンに4度目となる参戦です。
2016年のリオデジャネイロ五輪では優勝候補のポーランドをストレートで破るなど相変わらずの強さを発揮して銅メダルを獲得しました。アメリカの強さは高さやパワーも勿論ですが、伝統ともいえるその勝負強さも大きいですね。フィジカルに加えてメンタルも非常に強く、王者のメンタリティを備えた強豪国です。打倒ブラジルの1番手はこのチームでしょう。
南米代表:ブラジル(世界ランク1位)
グラチャン出場回数:7回目
世界ランキング :1位
昨年のリオ五輪金メダルチームであり、世界ランキング1位の絶対王者・ブラジルがグラチャン第1回大会から7回連続の出場です。グラチャン過去6回の成績は優勝4回で準優勝が2回。現在は3大会連続優勝中であり、2017大会では4連覇で5度目の優勝を目指します。
高さとパワーに加えての高速バレーと守備の固さ、まさに弱点の無いのがこのブラジル代表。新生“龍神NIPPON”にとってはあまりにも高い壁となる事でしょう。文句なしの優勝候補№1です。
ワイルドカード:イタリア(世界ランク4位)
グラチャン出場回数:4回目
世界ランキング :4位
FIVB(国際バレーボール連盟)の推薦によるワイルドカード枠で出場してきたのがイタリア。ワイルドカードとは言っても世界ランキングはロシアと並ぶ4位であり、この出場国中3番目のランクの高さを誇っています。
リオ五輪では準決勝でアメリカをフルセットで撃破する等して銀メダルを獲得。とにかく試合巧者ぶりは相変わらずで、不用意なミスから相手に主導権を渡すというようなことのない嫌なチームです。個人的には日本代表が目指すべきモデルとなるチームこそこのイタリアだと思っています。日本にとっては自らの上位互換ともいえるチームであり、非常に厳しい戦いとなりそうです。ワイルドカードがこの強豪・イタリアというところがグラチャン男子大会のレベルの高さを現していますね。
グラチャン全日本男子のテレビ放送予定 全試合日テレが独占生中継!
グラチャンバレー男子大会のテレビ放送予定にいきましょう。
テレビ中継はこれまでのグラチャンと同様、今回も日本テレビ系列で全日本の全試合を独占生中継という形となります。以下がグラチャン男子大会全試合の放送予定となっています。
日本対アメリカ戦 9/12(火)19時~20:54
日本対フランス戦 9/13(水)19時~20:54
日本対イタリア戦 9/15(金)19時~20:54
日本対イラン戦 9/16(土)19時~20:54
日本対ブラジル戦 9/17(日)18時~19:55
各試合とも試合展開によっては最大60分の放送延長という事となります。
ちなみに日テレによるグラチャンバレー2017のスペシャルサポーターとして、メインキャスターにはお笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実さん、そして応援サポーターにはタレントの佐藤栞里(さとうしおり)さんが起用される事が発表されています。
さらに大会のテーマソングはポルノグラフィティの「キング&クイーン」。ポルノらしい歌メロが印象的な、盛り上がる事必須の名曲です。
中垣内祐一監督を迎えた新生「龍神NIPPON」にとっての本格始動となるこのグラチャンバレー2017。
まさに2020年の東京オリンピックロードへの序章といってもいいこの大会で、全日本男子チームは果たしてどのような戦いを見せてくれるのか。
2018年には世界選手権、2019年にはワールドカップ、そして2020年には日本開催となる東京五輪。この一連の戦いの火ぶたを切るのがこのグラチャンであるという見方もできるこの大会。世界のトップ中のトップが集まった最高レベルの戦いを楽しみたいですね。
グラチャンバレー2017女子大会の詳細については以下の記事をご覧ください。
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