【ハリルジャパン】W杯最終予選最高と最悪な組み合わせをシミュレーション グループ決定のシステムなども解説

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サッカーロシアワールドカップの2次予選が終了しました。

日本は二次予選を7勝1分の無敗で1位通過。総得点は27得点で失点はなんと0。相手が格下揃いとはいえ、圧倒的な強さで最終予選進出を果たしました。

そしていよいよ4月12日には最終予選のグループ抽選会が開かれ、2つのグループの顔ぶれが決まります。

今回はそれぞれのポッド別に見ながら、考えられる日本代表最良の組み合わせと最低な組合せをシミュレーションしてみたいと思います。

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ロシアW杯アジア出場枠は4.5 決定までのシステム

まずはロシアワールドカップ出場までの道程をおさらいしておきましょう。

最終予選進出を決めた日本を含むアジアの各国代表チームは12チーム。最終予選ではこの12チームを6チームづつのグループ2つに分け、その6チームのホームアンドアウェイ方式での総当たりでリーグ戦を行います。

最終的に各グループ2位までに入った合計4チームがワールドカップ出場を果たす事が出来ます。各グループの3位チームは3位チーム同士でホームアンドアウェー方式で戦って、勝った方が大陸間出場決定戦に出場。同じく大陸間決定戦に回った北中米カリブ海代表の4位チームとこれまたホームアンドアウェーで対戦。勝った方がワールドカップ出場を果たします。

つまり、グループ2位に入れば無条件でW杯出場が決定し、3位になればアジア3位同士で戦い、勝てば他大陸の代表との決定戦となり、そこにも勝てばW杯出場となるということですね。つまり、アジア枠は4.5枠という事になります。

ワールドカップ出場をストレートインで決めるためにどの国も目指すのがグループ2位以内なのですが、そこで非常に重要となるのが、どの国と同じグループに入るかという事です。

最終予選の2グループはどうやって決まるのか?ランキングでのポッド分けがポイント

グループ分けのシステムも説明しておきましょう。

2次予選の結果、最終予選進出を決めた国は12チーム。これを最新のFIFAランキングによって上位から6つのポッドに分ける事となります。

第1ポッド イラン     オーストラリア
第2ポッド 韓国      日本
第3ポッド サウジアラビア ウズベキスタン
第4ポッド UAE     中国
第5ポッド カタール    イラク
第6ポッド シリア     タイ

最新のFIFA世界ランキングで上位から分けるとこうなります。ここで同じポッドに入ったチームは最終予選で同組になる事は決してありません。つまり、日本は同じ第2ポッドに入った韓国とは最終予選で別組に入る事がすでに決定しているという事です。イランとオーストラリアもそうですね。

このポッドに入った2チームが必ず別グループになるように抽選を行って第1~第6ポッドの各2チームを2つのグループに分け、各グループの顔ぶれが決まるのです。

第1ポッドのイランとオーストラリアはどちらもアジア屈指の強豪国

第2ポッドに入った日本は、各ポッドの2チームのうち、どちらと同じグループに入るのがいいのか、ポッドごとに見ていきましょう。

まずは最も世界ランキングの高い第1ポッドから。

イランもオーストラリアもどちらも強いです。両チームとも前回のブラジルワールドカップ出場国であり、アジアでも屈指の強豪国です。イランはアジア屈指のテクニシャン揃いで球際に強いチームですね。オーストラリアは何といってもフィジカルの強さが持ち味です。高さとパワーを生かした攻撃と守備で相手をねじ伏せるサッカーですね。

正直、実力的にはどちらも互角です。となると、日本代表との相性となるのですが、日本は案外フィジカルでゴリ押ししてくる相手には相性がいいのです。ディフェンスラインを高く保つ戦術を採用し始めてから、オーストラリアのパワープレーも以前ほど脅威ではなくなりました。日本の攻撃自体もオーストラリアのフィジカルを生かした守備との相性は悪くありません。イランの球際の激しい守備とアジア屈指のテクニックを生かした攻めの方が相性は良くないですね。

さらに厄介なのが、イランのホームで戦うゲームです。日本にとってのアウェー戦ですね。イランでのアウェー戦は日本代表にとって昔から鬼門と呼ばれるほど苦戦を強いられる戦いです。ドイツワールドカップ予選でジーコジャパンが敗戦を喫したのは記憶に新しいところですね。男性ばかりで埋め尽くされたスタジアムの熱気、そしてその鬼気迫る雰囲気はまさに究極のアウェーとも呼べるものです。

比較してオーストラリアのホームではそれほどのアウェー感はありません。まあ普通のアウェー戦ですね。

以上を考慮すると、第1ポッドでの日本の相手はオーストラリアの方が戦い易いと言えるでしょうね。

サウジとウズベクはアウェーでの試合の厳しさ、戦いやすさが重要

第3ポッドのサウジアラビアとウズベキスタンはどうでしょうか。

ネットなどではウズベキスタンと同組は避けたいという論調が多いですね。しかしわたしはそうは思いません。むしろウズベキスタンの方が与しやすいと考えます。

その理由はやはりアウェー戦の戦い易さです。正直日本代表はホーム戦ではどのチームが来ても互角以上に戦えると思っています。となると重要なのはアウェーでいかに勝ち点を稼ぐかということです。最低でも引き分けて勝ち点1を挙げられる相手が理想です。

そういう意味でもサウジアラビアとのアウェー戦はきついものとなるでしょう。灼熱の中東での消耗戦のきつさももちろんですし、何よりも怖いのが「中東の笛」です。

中東の強豪国の中でも経済的に裕福な国だとか、FIFAで力を持っている中東諸国の国とのアウェー戦は、他のアウェー戦と比べてジャッジが非常に厳しくなることが多いです。不可解な判定も頻発します。中東諸国で開催された過去のアジアカップなどを見てもそれは歴然ですね。本来なら取られないであろうPKを取られたり、イエローカード、レッドカードでの退場なども非常にリスクが高くなります。

ウズベキスタンでのアウェー戦は比較的公平なジャッジが見込まれるので、そうナーバスになる事もないはずです。実力的にはややウズベキスタンの方が上かもしれませんが、アウェー戦のリスクを考えればウズベキスタンと同組の方がやりやすいと考えます。

熾烈なアウェー戦が予想される中国とUAE ならば実力で見てみよう

第4ポッドに入ったのがUAEと中国。

アウェー戦で見てみると、どちらもきついです(苦笑)。中国は反日感情爆発の会場の雰囲気、そしてそれに後押しされてのラフプレーの数々、それに対して反則を取らない審判・・これも過去のアジアカップなどで記憶に新しいですね。

対するUAEもやはり「中東の笛」が炸裂するお国柄です(笑)。まあどっちもどっちです。

となると、実力勝負となりますね。UAEには前回のアジアカップの準々決勝でPK戦の末に敗れ去った試合がやはり印象的です。あの時の日本代表監督はハリルホジッチではなくアギーレでしたが、日本は素晴らしいサッカーをしながらも120分で試合を決める事が出来ませんでした。その時のUAEの印象としては、攻撃的選手に非常にテクニカルな選手が多いという事。日本の守備陣が最も苦手とする、スピードとテクニックを兼ね備えた選手たちが多いという事です。その選手たちはまだ若く、アジアカップの時よりも更に成長を遂げている事は間違いないでしょう。

対する中国はというと、2次予選をギリギリ2位通過してきたことを考えても、UAEに比べてかなり力は落ちると思います。二次予選3位以下のチームにも苦戦を強いられるほどでしたね。守備は固いですが、攻撃は脅威とならないでしょう。

というわけで、第4ポッドは中国と同じ組に入りたいところですね。

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下位国では実力的にカタールが抜けている タイとのアウェー戦は過酷に

第5ポッドはカタールとイラク。

これはもう簡単です。カタールは第5ポッドに入るようなチームではありません。実力的には第2、第3ポッドの力があります。カタールでのアウェー戦はカタール有利な判定が続出する事で有名ですし(笑)、カタールチーム自体もレベルの高い帰化選手を揃えた実力派チームです。

対するイラクとは対戦機会も多く、相手の実力は図りやすいうえに、恐らくアウェー戦は中立国開催となるでしょう。

ここはカタール回避の一択しかありません。

第6ポッドのシリアとタイですが、ここもアウェー戦の過酷さが判断基準となります。

シリアは政情不安からアウェー戦は中立の第3国開催が濃厚です。アウェーの洗礼はほとんど考えなくていいと思います。対するタイとのアウェー戦は過酷なものとなるでしょう。その原因はずばり、東南アジアの気候です。

亜熱帯地帯特有の高温多湿の環境で行われるタイとのアウェー戦は非常にリスキーな戦いとなるはずです。体力の消耗が激しく、慣れているタイチームに比べると日本チームは特に後半の戦い方が難しくなるはずです。

実力的にはややシリアの方が上でしょうが、アウェー戦でのポイントの取り方の難易度を考えると、ここはタイを回避してシリアとの対戦がベターでしょう。

W杯本戦を見据えて死の組でも圧倒的な実力差で予選突破を

という事で最善の組み合わせと最悪の組み合わせをまとめておきましょう。

ベストな組合せ  ワーストな組合せ

オーストラリア  イラン
日本       日本
ウズベキスタン  サウジアラビア
中国       UAE
イラク      カタール
シリア      タイ

という事になります。

とりわけ、絶対に回避したいのはカタールとUAEですね。恐らくカタールの入ったグループが「死の組」となるはずです。

それにしてもこのポッド分けで改めて思ったのがFIFAランキングのいい加減さですね。どう考えてもカタールやシリアは低すぎでしょう。逆に中国などは高すぎですよね。日本の上位にアジアで3か国もいるというのも納得できませんね。どう考えても日本はアジアで最上位の実力を持っていると思うのですが(苦笑)。シリア相手にホームアンドアウェーで2戦合計8-0で勝てるチームがアジアで日本以外にあるとは思えません。

しかしその欠陥だらけのランキングのお陰で最終予選は思う存分楽しめそうです。

日本代表の目標はあくまでもロシアワールドカップ本線で好成績を残す事です。アジアでどれだけ厳しい組に入ったとしても、そこを余裕で突破できるほどの力差を見せつけなければワールドカップ本戦での好結果など夢のまた夢でしょう。

4月12日の組み合わせ抽選会を楽しみに待とうではありませんか(楽観的すぎます?w)。

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