ロシアワールドカップアジア最終予選の第3戦、日本対イラクは10月6日(木)午後7時35分に埼玉スタジアム2002でキックオフとなります。
2試合を終えて勝ち点3の3位という厳しい滑り出しとなったサッカー日本代表。
前回のホームではUAEにまさかの苦杯を喫した日本代表、ホームでの2連敗は絶対に許されない状況であり、この試合は最高でも最低でも勝利が求められる試合となります。勝利以外の結果はあり得ません。
もしも引き分けないし敗戦となれば、ヴァヒド・ハリルホジッチ監督の進退問題に発展する事は避けられない状況になるでしょう。
運命の一戦は一体どうなるのでしょうか。
イラク戦日本代表のスターティングメンバー&フォーメーション
W杯最終予選のホームでのイラク戦の日本代表スターティングメンバ―が発表されました。
布陣は以下の通りです。
フォーメーション 4-2-3-1
岡崎
原口 清武 本田
長谷部 柏木
酒井高 森重 吉田 酒井宏
西川
ここまでハリルジャパンの試合のほとんどでトップ下として起用されていた香川真司はスタメン落ちとなっており、そのトップ下のポジションにはスペイン・セビージャの清武弘嗣が入ります。
所属先のドルトムントでほとんど出場機会が得られておらず、9月に行われた最終予選のUAE戦、タイ戦でもトップ下として有効に機能していたとは言い難い香川選手を外すのは、まあある意味当然といえるかもしれません。
清武選手もセビージャでは控えに甘んじていますが、それでも香川選手よりは出場機会も得られており、何よりもプレースキッカーとして機能するのを見込まれての出場だと思われますね。
さらに、前回のアウェーでのタイ戦では長谷部と共にボランチ起用されていた山口蛍に代わり、今回は浦和レッズの柏木陽介が起用されています。
この意図も明らかでしょう。長谷部、山口蛍という守備に特化したボランチを2枚並べたタイ戦は絶対に失点しない事を前提とした布陣です。
山口蛍に代えて、山口とは違って長短のパスを散らせる柏木を使ったというのは、「攻めて点を取る」という明らかな監督からのメッセージですね。当然タイ戦よりも守備力は落ちるでしょう。
タイと比べると、明らかにイラクの方が攻撃力は上だと思います。中盤で下手なボールの失い方をすれば致命傷となるリスクを抱えているのは言うまでもありません。柏木を入れる事によってサイドバックはあまり高い位置を取らないと言ったリスク管理をとる事になるのではないでしょうか。代わりに柏木の縦へのロングボールなどで決定機を作ろうという事ですね。
このフォーメーションでのポイントは、原口の仕掛けと酒井高徳の攻撃参加という、左サイドでの攻撃でしょう。
右サイドはサイドバックの酒井弘樹がバランスをとってそう高い位置を取らないと思います。攻撃は左サイドを中心として、右サイドの本田は中央付近でプレーする機会が多くなることが予想されますね。
この試合では清武という高精度のプレースキッカーがいるので、原口をはじめとしてガンガン突破を仕掛けても面白いかもしれません。コーナーやフリーキックを得れば、これまでの日本代表よりもセットプレーからの得点機は大きく広がるでしょう。
ちなみに、スタメンとともに大きな注目を集める審判団は、韓国審判団がつとめることとなっています。
前半26分に右サイドゴールライン付近清武からのクロスを原口が決めて1-0で前半終了
キックオフしてからは日本が押し込むであろうという大方の展開に反して、イラクが最終ラインを高く保って前からプレスをかけてボールを支配する展開となりました。
ファーストシュートもイラク。前半3分に押し込んで得たコーナーキックを中央のアブドゥルアミールがヘディングシュート。シュートはゴールポストに弾かれて日本は辛くも失点を逃れます。
その後もイラクの時間帯が続きますが、日本は前半10分に大チャンスを迎えます。相手ボールを奪って清武がドリブルでゴール前に。ペナルティアークあたりから枠内へ強烈なミドルシュートを放ちますが、惜しくも相手キーパーに防がれます。
その後も4枚4枚の高い守備ブロックを敷くイラクに対して有効な攻撃が見出せませんでしたが、前半26分に相手ボールを奪った原口から清武、そして本田へ。本田へ預けた清武はそのまま本田を追い越して右サイドへ開き、本田が相手を引き付けてから清武へパス。清武は右サイドをゴールラインぎりぎりまで深くえぐってからマイナスのクロス。ゴール前ニアサイドに詰めていた原口がヒールで合わせて相手GKの股を抜き、ゴール!1-0とリードします。
この後はどちらも得点が奪えずに試合は前半を1-0で終了。
シュート数は日本、イラクともに5本づつ。
後半15分にイラクがフリーキックからヘディングシュートで1-1の同点に追いつく
後半15分に日本陣内の左サイドでイラクがフリーキックを得て、アットワンのFKからアブドゥルアミールがフリーとなり、酒井高徳が詰めるがヘディングシュート。ボールはワンバウンドしてゴール左隅へ。1-1の同点に。
後半21分に右サイドバックの酒井弘樹にイエローカード。酒井は累積2枚となって次戦オーストラリア戦出場停止。
後半22分には柏木陽介に代えて山口蛍投入。長谷部と山口蛍のダブルボランチへ。
後半29分にワントップの岡崎慎司に代えて浅野琢磨投入。浅野のワントップに。
後半35分、本田圭佑に代えて小林悠をピッチへ。本田の右サイドへ入る。
イラクの選手の足が止まり始めますが、イラクの選手が接触プレーによって倒れこむ時間が目立ち始めます。日本も足が止まり始めてミスが目立ち始めました。
後半ロスタイム4分、コーナーキックのこぼれ球を山口蛍がミドルシュート。これが決まって2-1。
そのまま試合終了。2-1で日本が勝ち点3を獲得!
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