4年に1度、サッカーの国別世界一を決めるサッカーの最高峰の大会、FIFAワールドカップ。
我が日本は1998年フランス大会に初出場して以来、一度も出場権を逃すことなくアジア代表として連続出場を続けています。
毎回のようにワールドカップ本戦における日本戦はとんでもない高視聴率が記録されており、中継を担当するテレビ局はウハウハ状態といいますが、どのテレビ局が勝率がいいのだろう??と考えたりしてしまいませんか?
ここでは、これまでの日本戦中継を担当したテレビ局それぞれの勝敗数や勝率をデータとして見てみたいと思います。
1998フランスワールドカップ 対アルゼンチン、クロアチア、ジャマイカ
日本の記念すべきW杯初出場となったフランスワールドカップ。監督は“ジョホールバルの歓喜”で日本を初出場へと導いた“岡ちゃん”こと岡田武史監督。ワールドカップ初体験に日本国中が揺れましたね。以下、フランス大会で日本が戦った国と放送局、試合結果です。
月日 | 対戦国 | 試合結果 | 放映テレビ局 | 平均視聴率 |
---|---|---|---|---|
6/14 | アルゼンチン | ●0-1 | NHK総合 | 60.5% |
6/20 | クロアチア | ●0-1 | NHK総合 | 60.9% |
6/26 | ジャマイカ | ●1-2 | NHK総合 | 52.3% |
この1998大会まではFIFAアベランジェ会長(当時)の「世界各国におけるサッカー普及」を第一とする方針から、放映権は各国の公共放送に安価で直接売却していました。よって、日本戦はすべてNHK総合で放送されました。残念ながら3連敗に終わりましたが、ゴン中山の記念すべき日本初ゴール、そしてバティストゥータやシューケルといった世界的ストライカ―と日本が真剣勝負で戦うというシチュエーションに身震いしましたね。
2002日韓ワールドカップ 対ベルギー、ロシア、チュニジア、トルコ
FIFAワールドカップ史上初めてアジア大陸で行われたワールドカップがこの日韓大会です。日本はフィリップ・トルシエ監督の「フラット3」戦術で見事予選を突破しました。まさに日本は熱狂のるつぼと化しましたね。以下、日韓大会で日本が戦った国と放送局、試合結果です。
月日 | 対戦国 | 試合結果 | 放映テレビ局 | 平均視聴率 |
---|---|---|---|---|
6/4 | ベルギー | △2-2 | NHK総合 | 43.1%(前半) 58.8%(後半) |
6/9 | ロシア | 〇1-0 | フジテレビ | 66.1% |
6/14 | チュニジア | 〇2-0 | テレビ朝日 | 45.5% |
6/18 | トルコ | ●0-1 | NHK総合 | 45.3%(前半) 48.5%(後半) |
FIFAがプラッター会長になって放映権を入札方式にしたことによって放映権料収入は約10倍となったこの日韓W杯。日本戦もフジテレビとテレビ朝日という民法各局が放送する事となり、特にフジが放送した予選グループ第2戦ロシア戦は日本の歴代3位となる66.1%という高視聴率をマークしました。当然サッカー中継史上1位の数字です。
2006ドイツワールドカップ 対オーストラリア、クロアチア、ブラジル
ブラジルの英雄・ジーコを監督に迎えて出場したドイツ大会。日本は見事3大会連続のワールドカップ出場を果たし、ジーコ監督の母国であるブラジルと予選リーグを同居するという因縁めいた組み合わせとなりました。以下、ドイツ大会で日本が戦った国と放送局、試合結果です。
月日 | 対戦国 | 試合結果 | 放映テレビ局 | 平均視聴率 |
---|---|---|---|---|
6/12 | オーストラリア | ●1-3 | NHK総合 | 49.0% |
6/18 | クロアチア | △0-0 | テレビ朝日 | 52.7% |
6/23 | ブラジル | ●1-4 | NHK総合 | 37.2%(前半) 22.8%(後半) |
緒戦のオーストラリア戦後半39分からの怒涛の3失点による逆転負けはトラウマになるほど悪い意味で衝撃的な敗戦でしたね。思えば日本の対オージー、特にケーヒルへの苦手意識はここから始まったんですよね。ブラジル戦の玉田の先制ゴールには夢を見させてもらいましたが…やっぱ王国は強かったですねえ。
2010南アフリカワールドカップ 対カメルーン、オランダ、デンマーク、パラグアイ
イビチャ・オシム監督の急病によって急きょ再び日本の指揮を執る事となった岡田武史監督二度目のワールドカップ。阿部勇樹をアンカーに置き、本田圭佑をワントップで起用するという岡ちゃんの大会直前の大ばくちが見事にハマり、日韓ワールドカップに続く予選突破という快挙を成し遂げました。
月日 | 対戦国 | 試合結果 | 放映テレビ局 | 平均視聴率 |
---|---|---|---|---|
6/14 | カメルーン | 〇1-0 | NHK総合 | 44.9%(前半) 45.5%(後半) |
6/19 | オランダ | ●0-1 | テレビ朝日 | 43.0% |
6/24 | デンマーク | 〇3-1 | 日本テレビ | 40.9% |
6/29 | パラグアイ | △0-0 (PK4-5) |
TBS | 57.3%(前半) 53.5%(後半) |
残念ながら決勝トーナメント1回戦でのパラグアイ戦は120分をスコアレスドローでPK負けを喫しましたが、このPK負けという記録は公式には引き分けという形となります。もし勝っていれば優勝したスペインとの試合だっただけに残念でしたよね。しかし、エトーのいるカメルーンやヨーロッパの強豪・デンマークに勝利したのですから凄いとしか言いようがありません。いい意味で下馬評の低さを覆してくれました。
2014ブラジルワールドカップ 対コートジボワール、ギリシャ、コロンビア
イタリア人監督、アルベルト・ザッケローニ監督率いる「ザックジャパン」で臨んだ日本の5度目のワールドカップは、1勝もできずにブラジルを去るという屈辱的なものとなりました。特に最終戦のコロンビア戦で終盤に記録を達成させるためにゴールキーパーを変えられたのは本当に悔しかったですねえ(涙)
月日 | 対戦国 | 試合結果 | 放映テレビ局 | 平均視聴率 |
---|---|---|---|---|
6/15 | コートジボワール | ●1-2 | NHK総合 | 42.6%(前半) 46.6%(後半) |
6/20 | ギリシャ | △0-0 | 日本テレビ | 33.6% |
6/25 | コロンビア | ●1-4 | テレビ朝日 | 37.4% |
アジア最終予選は比較的楽に突破し、直前の親善試合などでもいい結果を残していただけに、この本戦での惨敗は本当にショッキングでしたね。アジアでは無双したポゼッションサッカーがコロンビアには全く通用しなかったのは衝撃的でした。このブラジルW杯惨敗の反動が後のハリルホジッチ招聘の呼び水となっているのは間違いないでしょうね。
ブラジルは視聴率がイマイチでしたが、日本の真裏のブラジルでの開催で試合時間が…というのが大きかったですね。
NHK、日本テレビ、テレビ朝日、フジテレビ、TBS…最高成績のテレビ局は?
というわけで過去の日本出場ワールドカップの各大会の日本代表の全戦績と試合を放送したテレビ局をご紹介してきました。以下、各テレビ局の全勝敗と勝率を一覧にしてご紹介しましょう。
テレビ局名 | 試合数 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 |
---|---|---|---|---|---|
フジテレビ | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
日本テレビ | 2 | 1 | 0 | 1 | .500 |
テレビ朝日 | 4 | 1 | 2 | 1 | .250 |
NHK | 9 | 1 | 7 | 1 | .111 |
TBS | 1 | 0 | 0 | 1 | .000 |
上がワールドカップ本戦でのテレビ中継各局の全勝敗数と勝率となります。
これまでに日韓大会のロシア戦、たったの1試合しか中継していませんが、負けなしの勝率10割なのがフジテレビです。日テレもたったの2試合ですが、1勝1引き分けと未だ負け知らずであり、実に縁起のいいテレビ局ですね。
NHKは断トツの放送数となる9試合を放送していますが、まだ中継試合で1勝しか挙げていません。テレ朝の勝率が日本代表のワールドカップ本戦全試合における勝率とほぼ同じとなっていますね。TBSの場合はまだ1試合しか実績がないですが、その試合も引き分け(南ア決勝T初戦のパラグアイ戦)だったのでこれからどうなるか注目ですね。
ロシアワールドカップの対コロンビア、セネガル、ポーランドとの試合を放送するのは
というわけで、日本代表のワールドカップ成績と中継したテレビ局別の成績をご紹介しました。ちなみに2018ロシアワールドカップは以下の通りに予選グループを放送する事が既に決定しております。
第1戦 コロンビア戦 NHK総合
第2戦 セネガル戦 日本テレビ
第3戦 ポーランド戦 フジテレビ
第2戦セネガル戦と第3戦のポーランド戦は勝率の最も高い日テレとフジテレビとなっていますね。どういう結果となるか楽しみです。
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