2018年のロシアワールドカップアジア最終予選の真っ只中にあるサッカー日本代表。
ヨーロッパや南米、アフリカなど、アジア以外にも世界中で行われているワールドカップ予選により、世界中の目がロシアW杯へ向いているサッカー情勢ですが、気になる情報も入ってきました。
FIFAが、2026年のサッカーワールドカップ開催地を共同開催にする可能性を認めたという事です。まあ、ワールドカップでは2002年に日韓共催の実績がありますし、ワールドカップと並ぶ権威と規模を誇るユーロ(UEFA欧州選手権)に関しては、過去に2000年のベルギー・オランダ共催、2008年のオーストリア・スイス共催、2012年のポーランド・ウクライナ共催と3度も共催の実績があります。
言ってみれば、共催国の負担を減らすための現代でのトレンドともいえるのが共催であり、その意味では時代の流れともいうべきでしょうか。
2026年はアメリカ・カナダ・メキシコの北中米大陸3か国の共同開催か?
2026年のワールドカップ開催に立候補している国は、現在の所北中米・カリブ海地域のアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国です。
北中米・カリブ海地域のワールドカップ開催というと、1994年のアメリカ大会が最後という事もあり、決定すれば32年ぶりの開催という事となるという事で、2026W杯は北中米・カリブ海地域での開催が確実視されているというのが現状です。
ビッグイベントを開催できる運営能力や国力を考えると、アメリカが有力とされていましたが、アメリカはこの3か国の中では直近でワールドカップを開催した実績があるという事で、2026年の開催地の行方は混とんとしている状況でのこのFIFAの共催案の提示。
裏を読めば、実質共催でほぼ決定と見る事が出来るでしょう。アメリカはもちろん絡みます。あとは、アメリカ・カナダ・メキシコワールドカップになるのか?アメリカ・カナダワールドカップになるのか?アメリカ・メキシコワールドカップになるのか?の3択でしょう。アメリカを間に挟んでのカナダ・メキシコワールドカップの可能性はまず除外です。
恐らく米・加・墨三ヵ国共催でのワールドカップが最も可能性が高いかと思いますね。ここを逃せば30年程は開催チャンスはないと思われますし、そのようなリスクを冒すよりは共催で手を打とうという事になるでしょう。
「カナダからメキシコなんて移動が大変じゃん」って意見もあるかもしれませんが、多分FIFAならば無問題でしょう。なんたって、灼熱地獄の真夏のカタールワールドカップを決めちゃうような組織ですからね(紆余曲折の末に11月開催に変更しましたが)。アスリートファーストなんてこれっぽっちも考えてはいません(笑
2018/6/14追記:2026FIFAワールドカップは北中米3カ国共催に正式決定!
この記事で予想していた通り、2026年に行われる予定の第23回FIFAワールドカップが、カナダ・アメリカ・メキシコの三国による共催となる事がFIFA総会で正式に決定されました。
出場国枠が従来の32ヶ国から48ヵ国へと増枠する事が既に決定しているこの大会(カタール大会からの前倒しの可能性もあり)ですが、W杯史上初の3カ国共催という事もあり、まさに史上初が入り乱れる事となる大会となりそうですね。
ワールドカップ100周年・2030年のメモリアル大会はウルグアイで決まり?
2018年ロシア、2022年カタールは既に決まっており、2026年は北中米大陸での開催が濃厚であるというのが現状ですが、ではその次の2030年ワールドカップはどうでしょうか。今から12年後ですね。
実はこの2030W杯というのはサッカーワールドカップにとっては特別なメモリアルイヤーとなります。
記念すべき第1回ワールドカップサッカーの開催が1930年。2030年は第1回W杯からちょうど100周年という事になるのです。
というわけで、この2030年ワールドカップに向けては、記念すべき1930年の第1回ワールドカップの開催地である南米のウルグアイが招致に向けて意欲を見せています。恐らくは記念すべき100周年のメモリアルワールドカップはウルグアイで決まりでしょう。問題は小国・ウルグアイの開催能力。この問題点を克服すべく、今の時点ではウルグアイと隣国・アルゼンチンとの共同開催案が濃厚です。
大本命であるウルグアイがアルゼンチンとの共催を望んでいるという事で、アルゼンチンが首を縦に振れば、これはもうウルグアイ・アルゼンチンワールドカップでほぼ決まりだと思います。
2002年日韓ワールドカップ以来、日本悲願の単独開催のチャンスは?
ところで、わが日本で次にワールドカップを開催できるのはいつになるのでしょうか。
前回は2002年でした。しかしこれは単独開催ではなく日韓ワールドカップという形の日本と韓国との共同開催大会です。日本の悲願である単独開催はいつになるのでしょう。
前述したように、恐らく2030年まではノーチャンスです。まあそりゃあそうです、2022年にアジアのカタールで開催されるわけですから。2002年に初のW杯アジア開催である日韓ワールドカップが開催されてから、2度目のアジア開催であるカタールW杯までちょうど20年の間が空いています。そう簡単にアジアにワールドカップを招致させてもらえないというのはこの事実でお分かりいただけるでしょう。
では、普通に考えて2022年からまた20年後の2042年頃まではアジアの国にチャンスはないのでしょうか。
気が早いですが、2030年以降のワールドカップ開催地も予想して見ましょう。
これもほぼ確実な2034年大会のヨーロッパ大陸開催 イングランドかスペインか、それとも初開催国か
2034年は、恐らくというか、ほぼ間違いなくヨーロッパでの開催となるはずです。これもほぼ確定だと個人的には思いますね。
これまでのワールドカップの歴史上、ほぼ2大会に1大会はヨーロッパ大陸でワールドカップが催されて来ました。ヨーロッパ→他地域→ヨーロッパ→無限ループ・・といった具合ですね。
しかしこの不文律が崩れたのが、前回ワールドカップの2014ブラジル大会です。2006年にドイツワールドカップがあって、2010年には初のアフリカ大陸開催となった南アフリカワールドカップ。普通ならばこの後の2014年にはヨーロッパでの開催だったのですが、2014年は南米大陸にあるブラジル開催となりました。2018年はロシア大会となったものの、ドイツからロシアの間にはヨーロッパ以外の他地域での開催が2大会続いたのです。これは地味ですが、サッカーの歴史においては非常に重要な事なのです。
2018年にロシアでワールドカップが開催された後、2022年はカタールに決定、2026は北中米大陸、2030年はウルグアイを中心とした南米大陸という事で、なんとヨーロッパ外での開催が3大会連続となります。こうなると続く2034年ワールドカップは間違いなくヨーロッパで決まりでしょう。
というわけで、恐らくは長らくワールドカップから遠ざかっているサッカーの母国・イングランドや強豪・スペイン、さらにはまだワールドカップ開催の実績が無いオランダやベルギー、ポルトガル辺りのサッカー強国が立候補すると思われます。共催となるかもしれませんが、とっちにしてもヨーロッパで決まりでしょう。
2038年はアフリカとアジアの争い?アジアで最大のライバルとなるあの大国の動向がカギ?
2034年までは間違いなくアジアでのサッカーワールドカップ開催はほぼ可能性0だと思われます。
しかし、続く2038年はチャンスありと思われます。ここは恐らく、アジア大陸とアフリカ大陸との戦いとなるでしょう。
アフリカ大陸は過去に1度しか開催実績が無いという事もあり、開催を猛プッシュしてくることが予想されます。候補地としては恐らく、モロッコ辺りでしょう。アフリカの中では比較的裕福な国であり、クラブワールドカップで大きな国際大会の開催実績も残しています。
では、アジアの候補地としてはどうでしょう。まず中東は考えづらいですね。カタールでやってますから。順番的には中東以外のアジアでしょう。東南アジアや西アジアはサッカー強豪国がなく、大きな国際大会開催の実績もないので可能性は低いです。となると、やはり東アジアという事になります。
誘致に乗り出せば日本は有力な候補地となるでしょうが、もう1カ国、非常に厄介なライバルが立ちはだかるのは間違いありません。
中国です。
実際に中国は、2022年のワールドカップ開催地がカタールに決定する前には、2026年のワールドカップ開催に意欲を見せていました(中国以外に日本、韓国、オーストラリアも)。2022カタールワールドカップが決定して2026年の招致からは撤退しましたが、中国にワールドカップをというのは国策ともいえるほどの国としての悲願でもあります。どんな手を使ってでもワールドカップ開催させようとしてくるでしょう。
日本は共催とはいえ、一度ワールドカップを開催しています。中国が本腰をいれてくれば、非常に苦しい戦いが予想されます。
個人的には日本に頑張ってほしいのですが、全ては中国の出方次第という気がしますね。
まとめ 日本開催は最短で2038年。それを逃せば今から50年以上未来に(泣
というわけでまとめます。
2018年 ロシア(決定)
2022年 カタール(決定)
2026年 アメリカ・カナダ・メキシコ共催
2030年 ウルグアイ・アルゼンチン共催
2034年 ヨーロッパ大陸のどこか
2038年 モロッコ・中国・日本の争いか?
という風に予想します。
もしも2038年のワールドカップを中国にさらわれれば、再びアジアでワールドカップが開催されるのはそれから20年以上後になる事でしょう。というわけで、なんとか中国に勝って日本の単独開催を勝ち取って欲しいと切に願いますね。
それにしても、返す返すも残念なのが2022年のカタールワールドカップですよね。なんでカタールなんだよって話ですよね。11月でなければ開催できないような場所で敢えてワールドカップを開催する意味が全く理解できませんね。日本だってオーストラリアだって、アメリカだって立候補してたのにね。カタールでやるなら初のオセアニア地区という事でオーストラリアでいいでしょって話でね。
ともかく、2022年がカタールでなければ日本のワールドカップ単独開催は現実として近づいていたのかもしれないかと思うと本当に残念ですよね。あ、そうか、カタール開催に決まった時の会長は“あの”ゼップ・ブラッターさんでしたね、なるほどなるほど(遠い目
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