ロシアワールドカップ最終予選で日本の属するBグループの6カ国は、前10戦のうち3試合を消化しました。
日本は2勝1敗の勝ち点6で全6チーム中4位。まさかの初戦UAE戦のホームでの敗戦が尾を引き、ワールドカップ出場圏外に沈んでいます。
10月11日は首位に立つオーストラリアとの一戦。勝てばオーストラリアを抜いて暫定トップに立ちますが、敗れればW杯出場に赤信号が点灯する大事な一戦となります。
アジアで以前から問題となっている審判のレベルと買収疑惑
スタメンや気候なども大変気になる要素ではあるのですが、個人的にスタメン、フォーメーションと同じくらい気になるのが審判団です。
アジアの大会は、とにかく不可解な判定によって後味の悪い結果になる事が多いです。アジアの審判のレベルは世界と比べても異常なまでに低いというのは何年も前から言われ続けている課題です。
と同時に、アジアでの試合に必ずついて回るのが、審判の買収疑惑。もちろんこれには確たる証拠はありませんが、アジアに限らず審判への買収行為というのは世界中で問題になる事も多く、サッカー全体が抱える永遠の課題といってもいいかもしれません。
先日はこんなニュースが出ていましたね。
審判買収のKリーグ王者・全北現代への処罰決定。韓国は身内に甘すぎるのではないか
韓国Kリーグチャンピオンの全北現代が審判に金品を渡して有利なジャッジを求めていたことが明らかになった不正ですね。
呆れた行為なのですが、恐ろしいのは表に出ている審判買収疑惑というのがほんの氷山の一角に過ぎないという各方面からの声なのです。確かにこのニュースに書いてある通り、勝ち点9の剥奪と罰金だけという処分はビックリするくらいに軽いものです。勝ち点9なんて勝ち試合3試合分の得点に過ぎません。本当ならば問答無用で2部降格しなければならない案件です。甘いと非難されても致し方ないでしょう。
オージー戦の主審はバーレーンのレフェリー
アジアでは不可解な判定に対する審判買収疑惑は、当然行われているという前提でのネットでの声もあります。そのうえで試合を楽しむもの、といった悟りの境地に至ったようなファンさえもいるくらいです(笑)。
前置きがながくなってしまいました、すみません。
10月11日のワールドカップアジア最終予選・オーストラリア対日本の審判ですが、
ナワフ・シュクララ氏が務める事が決まっています。国籍はバーレーンです。副審はまだ決まっていませんが、ほぼ間違いなくバーレーンの審判団となる事でしょう。
バーレーンは中東の国で正式名将はバーレーン王国。公用語はアラビア語で、サウジアラビアなどと同じく王政を敷いている国です。
2014ブラジルワールドカップでも審判を務めている、アジアではかなり評価の高い審判と言えるでしょう。
ナワフ主審が直近で裁いた日本の試合といえば、5年前のブラジルW杯アジア三次予選のアウェー・北朝鮮戦。そう、日本が0-1で衝撃の敗戦を喫したあの試合です。あの北朝鮮戦で笛を吹いたのがナワフ主審だったのです。
この試合は日本が負けましたが、レフェリングに関して不可解なものはなかったと記憶しています。実際に北朝鮮には5枚のイエローと1枚のレッドカードが出されて北朝鮮選手が一人退場となっています(日本はイエローカード1枚)。
北朝鮮の気迫と異様なスタジアムの空気に気圧された感は強いですが、審判自体は実に無難に捌いた試合ですね。
グループ2位のサウジアラビアにとっては日本に負けてもらいたい??
バーレーンというのは、日本と同じグループBに所属するサウジアラビアと非常に仲のいいことで有名です。サウジとバーレーンはお互いの王家が同じ部族の出身なので当然といえば当然なのかもしれません。
そしてアジアサッカー連盟の現会長は、バーレーンの王族なのです。バーレーンという国はアジアのサッカー協会のトップを輩出している国でもあります。つまり、政治的には非常に強い権限をアジアサッカー界で有している国とも言えます。
この日本対オーストラリア戦は、グループBで勝ち点7の2位につけているサウジアラビアにとっても非常に重要な試合となります。サウジアラビアにとっては、ワールドカップに出場するために何としても2位以内を確保したいところでしょう。
そうなると、日本かオーストラリアのどちらかを蹴落とさなければなりません。サウジアラビアの立場だったらどちらを落とした方が楽に勝ち上がれるでしょうか。
わたしならば日本を落とした方が有利に2位を確保できると考えます。オーストラリアは2勝1分で首位。それに加えて、最も過酷と言われているサウジ、UAEという中東の2か国とのアウェー戦を全て終えているのです。後は比較的楽な試合が多くなっています。
反対に日本はサウジとUAE、両国とのアウェー戦を残しています。
残り試合の対戦相手とホームアンドアウェーの内容を考えると、どう考えても日本の方が苦しい道のりとなっています。わたしがサウジアラビアのファンであったならば、オーストラリアに勝ってもらって独走してもらい、日本を落とした方がサウジに有利と考えるでしょう。この予選のポイントは、あくまで2位に入る事です。1位でなくてもいいのです。1位に独走してもらって2位に滑り込むという方法で十分なのです。2位でワールドカップに行けるというのがカギとなります。
今話した内容に大した意味はありません。あくまでサウジの立場であればオージーに勝ってもらいたいんだろうなあという仮定の話です(苦笑)。
日本は審判が誰であれ、絶対に負けは許されない試合となるでしょう。とにかく最低でも引き分け。勝ちを狙ってこのアウェー戦を戦い抜かなければならないのです。
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