FIFAクラブワールドカップ(CWC)とは?Jリーグ代表は出場出来る?大会概要や歴史など

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サッカー
出典:wikipedia

サッカーの2018年ロシアワールドカップ出場権をかけた各大陸予選も真っ只中ですが、12月には毎年恒例となっているFIFAクラブワールドカップが開催されます。

2016年のクラブワールドカップについて、さらにはクラブワールドカップとは何なのかという事をここでは見ていきましょう。

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サッカーワールドカップよりも遥かに「狭き門」であるクラブワールドカップ

クラブワールドカップとは正式名称をFIFAクラブワールドカップと言います。略してCWC(Club World Cup)とも呼ばれます。FIFAとは国際サッカー連盟の事であり、世界のサッカー組織の親玉、ボスといったところでしょうか。

簡単にいえばクラブワールドカップとは、FIFAが主催する世界各国のクラブチームの世界一を決める大会という事になります。国同士で争って世界一を決めるのがサッカーワールドカップだとしたら、そのクラブチーム版といえばわかりやすいかもしれませんし、実際にCWCを毎年放送している日本テレビは「クラブのワールドカップ」というフレーズを使っています。

とはいっても、各大陸の予選を勝ち抜いた世界各国の強豪チームが一堂に会して予選リーグを行って、決勝トーナメントで優勝を決めるというワールドカップとは少し様相が違います。

ワールドカップには全32チームが出場しますが、このクラブワールドカップはたったの7チームだけなのです。

例えばワールドカップの出場チームと言えば、アジアのチームでしたら4.5チームが出場することができます。アフリカは5チーム、南米は4.5、北中米カリブは3.5、オセアニアは0.5、ヨーロッパに至っては13チームまで出場することができるのです。

しかしクラブワールドカップはヨーロッパ、南米、アジア、アフリカ、北中米カリブ、オセアニアの各大陸王者しか出られません。各大陸からたったの1チームしか出られないのです。

クラブワールドカップに出場できるチームというのは、この6大陸のクラブチャンピオンに開催国代表クラブチームを加えた7チームという、まさに「狭き門」なのです。

CWCに出場する各大陸王者を決める大会とは?

こういったワールドカップとCWCの違いを見てみますと、CWCはクラブ版ワールドカップというよりは、クラブ版コンフェデレーションズ・カップといった意味合いが強いような気もしますね。コンフェデレーションズカップとは、各国の大陸王者とワールドカップ開催国が、ワールドカップの前年にワールドカップ開催地で優勝を争う大会の事です(2017年にロシアで開催予定)。

それではここで各大陸の概要を簡単にご説明しましょう。

地域名     大陸連盟     大陸王者決定大会

ヨーロッパ   UEFA     UEFAチャンピオンズリーグ
南   米   CONMEBOL コパ・リベルタドーレス
ア ジ ア   AFC      AFCチャンピオンズリーグ
アフリカ    CAF      CAFチャンピオンズリーグ
北中米カリブ海 CONCACAF CONCACAFチャンピオンズリーグ
オセアニア   OFC      OFCチャンピオンズリーグ

ヨーロッパ代表クラブを決めるUEFAチャンピオンズリーグは問答無用の超有名大会ですね。サッカーファンで知らない人はいない大会でしょう。間違いなくクラブチームの最高峰の大会です。このチャンピオンズリーグの優勝チームがクラブワールドカップに出場するという事なのです。

JリーグファンならばAFCチャンピオンズリーグ(通称ACL)も馴染みの深い大会です。毎年Jリーグの代表がアジア各国の強豪クラブとしのぎを削っている大会ですね。

南米大陸王者を決めるコパ・リベルタドーレスも世界で最も熱い戦いの一つとして日本でも大変人気のある大会です。

そうです、これらのビッグイベントの優勝チームが集まって世界一を決めるのがこのクラブワールドカップなのです。

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日本、アラブ首長国連邦(UAE)、モロッコの三ヵ国持ち回りのCWC開催国

前述した、各大陸の各連盟の大陸王者決定大会の優勝クラブチーム6チームに加えて、その年のクラブワールドカップ開催国の代表クラブもこの世界一のクラブチームを決める大舞台に出場することができます。

サッカーワールドカップは4年に一度、毎回違う国で開催される事となるのですが、このクラブワールドカップはある程度同じ国で持ち回りされているのもワールドカップと違う点です。

これが過去の開催国一覧です。

年 度    開催国

2005   日 本
2006   日 本
2007   日 本
2008   日 本
2009   UAE
2010   UAE
2011   日 本
2012   日 本
2013   モロッコ
2014   モロッコ
2015   日 本
2016   日 本
2017   UAE
2018   UAE

過去にCWCが行われた国は日本、UAE(アラブ首長国連邦)、モロッコの三カ国だけとなっており、実質この3国での持ち回りとなっています。

2016年大会は日本での開催ですので、日本のクラブチームが出場できるのですが、来年2017年からの2年間はUAE開催になる事が決定していますので、来年と再来年については、日本のクラブチームがこのクラブワールドカップに出場するためには、AFLチャンピオンズリーグに優勝する以外に道はないという事になります。

ちなみに開催国枠としてJリーグ代表としてCWCに出場するチームはJリーグ王者という事になっています。代表が決まるのは11月下旬という事になりますね。

2008年以来遠ざかっているアジア王者奪回へJリーグチームの奮起に期待

こうやって見ていくと、ワールドカップ以上に出場するのは困難を極める大会であるという事が分かりますね。なんせ世界各国に30万チームあると言われているクラブチームの中からたったの7チームしか出場できないのですから。

2015,2016年は日本開催だという事もあって日本のクラブチームも出場することが出来ましたが、Jリーグのチームがアジア王者となってクラブワールドカップに出場したのは2008年のガンバ大阪が最後となっており、それ以来8年間ACL優勝からは遠ざかっています。

サッカーワールドカップは国と国との戦いという醍醐味がありますが、クラブチームで戦うCWCの方が格段にサッカーのレベル自体は高いです。

この最高峰の戦いに日本のクラブチームが参加できないのは本当に残念な事であり、見る側としてはやはり自国チームがいるのといないのとでは観戦のモチベーションも全く違うものとなってしまいます。

そういう意味でも、是非とも来年はJチームにアジアのタイトルを取ってもらって、堂々とアジア王者としてこのクラブワールドカップに乗り込んでほしいですね。

それにしても、今年のヨーロッパ王者はレアル・マドリードっすか。

ジダン監督にクリスティアーノ・ロナウド、ガレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、セルヒオ・ラモス・・いやいやこれは盛り上がる事必至でしょうね。独占放送する日テレさん、良かったですね(笑)。

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