ACミラン本田の移籍は確実?ロッソネーロで苦戦する理由とおすすめ移籍チーム 本田△よ、どこへ行く?

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移籍志願の本田を慰留しないミラン監督 オランダ代表MFも名門の哲学に同意

先月、日本のメディアに対して所属先のACミランにおけるクラブの状況や経営陣、イタリアメディア、サポーターまで批判して物議を醸している本田圭佑選手ですが、ミラン監督のシニシャ・ミハイロビッチは「出ていくなら出ていっていい。引き止めない」と、去る者は追わずのスタンスである事を明言しました。

会見に同席したミラン副キャプテンのオランダ代表ナイジェル・デ・ヨングもミハイロビッチ監督の意見に同意、本田選手以上に出場機会を得られていないデ・ヨングのこの発言によって、ますます本田選手のチーム内での立場は厳しくなってきたと言えるでしょう。

いよいよ本田選手の移籍待ったなしって事になってきてしまいましたが、簡単にすぐ移籍というわけにもいかなさそうであります。

ミラン本田、衝撃の1月移籍直訴!ベンチ暮らしに決断もクラブ首脳は却下 伊紙報じる

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この報道が真実であれば、必然的に最低でも来年夏の移籍シーズンまではミランに在籍するということになります。

このような状態になってしまった以上、もはや本田選手としては一刻も早くクラブを出て新天地に移って新しい環境でプレイしたいというのは当然の選択肢であり、直近の冬の移籍市場での移籍を考えるのは至極当然の考えであると思います。

しかし、冬の移籍市場は夏の移籍に比べて小規模であり、駆け込み獲得や放出といった要素が強く不確定要素が多いため、ここでミランが移籍を確約しないのもまた当然の話だと思います。クラブ側としては当然1円でも高く売りたいわけですから。逆に言えば、ミランにとってオイシイ条件の話があれば冬の移籍の可能性も当然あると思います。

どちらにしても、ミランでのキャリアは2015-2016シーズン限りになりそうな本田選手。
今後の展開や如何に。

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ミランでの反省

 

今後の本田選手の動向は当然気になるのですが、今後を占う意味でもなぜロッソネーロ(ミランの通称)で成功する事が出来なかった(出来ない)のかを検証したいと思います。

2013年12月移籍以降、本田選手がACミランにおいて輝けた時期と言えるのは、フィリッポ・インザーギが監督を務めた2014-2015シーズンの開幕直後のゴールラッシュくらいだったのではないでしょうか。

その活躍も日本代表で招集されて帰ってきてからはゴールを挙げることが出来ず、結局2014-2015シーズンも尻すぼみのような形で終える事となり、メディアの批判から本田選手を擁護してくれていたインザーギも監督の座を追われてしまいます。

そして、2015シーズンからはかつての名選手であり、サンプドリアで結果を残して監督としての評価を上げていたシニシャ・ミハイロビッチが監督に就任。シーズン当初は本田が希望するトップ下でのスタメンを任されるが、結果を残せずチームも低迷。スタメンの座を追われ、その後メディアでのチーム批判報道が過熱、今に至る。という流れなのですが・・・

まず、本田選手は基本的に中盤であればどこでもこなせますし、ウイングや場合によってはセンターフォワードもこなせてしまうくらいユーティリティに優れた選手です。

しかし、本田選手は常々自分の本職はトップ下であると語っており、その意味ではミハイロビッチが監督になってようやく希望通りのトップ下でチャンスをもらえたのです。

んが、しかぁし!!

ミハイロビッチに与えられたトップ下のポジションというのがまたちょっとややこしいのです。

ザッケローニが指揮する日本代表時代もトップ下だったのですが、この場合4-2-3-1のトップ下なのです。

ミハイロビッチのシステムは4-3-1-2のいわゆるトリプルボランチでのトップ下です。

この場合、同じトップ下でもタスクの難易度は全く違ってきます。ミハイロビッチのタスクの方がはるかに難易度は高いです。

この4-3-1-2というシステムはミランのお家芸とも言えるシステムで、世界的に見れば採用しているチームはそんなに多くありません。

特にミハイロビッチミランのスリーボランチは連動性に乏しく、かつてこのシステムで核となっていたアンドレア・ピルロのように3列目から攻撃のタクトを振るうようなレジスタがいないうえに3列目の選手が攻撃面でろくにフォローするわけでもない、つまり攻撃時には前線の3人で「何とかしてくれぃ」っていう、前線の選手には非常に個の力が求められるシステムなのです。

このシステムの類似システムとして、4-3-2-1(俗にいうクリスマスツリー型)もミランシステムと言われるほど、ミランにおいてはお馴染みのシステムなのですが、こちらの2枚の2列目に本田選手を起用していれば、本田選手の結果もまた違ったものになったのではないかと思います。
このクリスマスツリー型であれば、2列目の2人はワントップの選手の後ろで2シャドーのような形である意味自由に動き回ることが出来るので、相手DFのプレッシャーをかわす事も容易なのですが、4-3-1-2だとまともに相手のバイタルでプレッシャーを受けながらの仕事がメインの任務となります(2トップに司令塔的役割も果たせ、流動的にポジションチェンジ可能な万能型FWでもいれば別ですが、今のミランにそんな選手は・・・)

本田選手の場合、根強く噂されるバセドウ氏病の影響かどうかは定かではありませんが、ここ数年は明らかにフィジカル面での衰えが見て取れます。

以前であれば、少々のプレッシャーでも簡単にはボールを奪われないフィジカルの強さがあったのですが、ここ数年は簡単にボールロストする場面が目立っており、体格も以前に比べ随分細くなってしまったように感じます。

相手守備陣からのプレッシャーの最も強いバイタルエリアで仕事をする以上、相手に簡単に奪われないキープ力は最低限の条件であり、その能力に不安のある本田選手はその時点でこのポジションとしては不適格だったと個人的には思います。

いずれにせよ、どんなに厳しい条件であったとしても、本田選手は自信の最も望むトップ下でのチャンスを与えられたうえで結果を残せなかったのですから、勝負の世界においてはスタメンを剥奪されたとしても致し方なしと考えます。

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本田圭佑にふさわしいチームって?

 

移籍が確実となった本田選手は一体どこに行けばいいのか?フィットするのか?

んなこたぁ、わかりませんですよ(キッパリ)

いや、それじゃあ話終わってまうんで(汗)、考えます。

気の早いメディアはやれトッテナムだ、バレンシアだと書き立てておりますが、「どのチームと言うよりもどの監督かが最も重要」だと個人的には思っております。

サッカーにおけるチーム作りにおいて監督の占める役割と言うのは非常に重要です。自分は強いチームを作るために最も監督の力量が重要なスポーツはサッカーであると思っています。

ですから、監督だけは金をケチらずに優れた人を据える必要があります。

本田選手が次の移籍先を考えるならば、まずしっかりとしたビジョンを持った監督のいるチーム、そしてそのビジョンを共有できるチームを選ぶべきだと思います。

残念ながら、イタリア・セリエAは世界の主要リーグの中でも最も監督の交代サイクルの早いリーグの一つです。

監督が代われば戦術もシステムも選手起用も180度変わることなど珍しくないです。

「んなもん、セリエの他の選手も条件一緒じゃん」と言われればそれまでですが、リーグにおける選手の相性と言うのは間違いなくありますし、その意味でもセリエ以外のリーグに移った方が本田選手にとってはいいと思います。

そのうえでどんな監督が率いるチームなのか、どのような戦術・哲学を持つ監督なのかを最重要視して決めてほしいですね。

ややもするとこれまでの本田選手は、移籍するチームを選ぶ際にステップアップにこだわり過ぎていた気がします。

ハッキリ言って今のミランは古豪クラブではありますが、強豪クラブではありません。もはやチャンピオンズリーグどころかヨーロッパリーグにも出場できないレベルのチームです。今のメンバーを見てもそれは明らかです。

今回のミランの退団経緯や本田選手の年齢を考えると、恐らく次の移籍先はクラブの格的にはミランより落ちる事になると思います。

しかしクラブやリーグの格よりも、自分が最もフィットする監督が率いるクラブを選ぶべきでしょう。

そして、現在の本田選手に最も適したポジションはトップ下ではなく、1列下がったセンターハーフだと個人的には思います(最後にサラッと重要なことを言ってみました笑)

本田△、俺はまだまだ期待してるぜ!!(アンチのみなさん、あんまし叩かないでね)

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