WBC予選ラウンドで2勝1敗、1勝2敗の3チームが並んでしまった場合の勝ち抜けプレーオフルールを説明

スポンサーリンク

いよいよ開幕する第4回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。

ここでは3月7日に火ぶたを切る日本代表侍JAPANが所属するプールBを勝ち抜いて次の第二次ラウンドへと進出するためにシミュレートしてみたいと思います。

スポンサーリンク



スポンサーリンク

4チームで総当たりのリーグ戦を行い上位の2チームが次ラウンドへと進む予選システム

まずこのプールBの4チームのうちで次の第2ラウンドへと進む事の出来るチームは2チームです。

第二次ラウンドも含めた日程などはこちらの記事をご参照ください。

WBC2017日本代表の全日程 東京ドームでの1次・2次ラウンド、LAドジャースタジアムでの決勝・準決勝戦など

4チームの総当たりで各チームが3試合づつを戦うリーグ戦の予選第1次ラウンド。

この中で2位以上の成績で次のラウンドへ進めるという事は、当然ながら3戦全勝であれば文句なしの1位で勝ち抜けるという事になります。

逆に3戦全敗であればこれも文句なしの最下位で敗退決定という事になります。

ここで難しくなるのが、以下のパターンの場合です。

パターン1

Aチーム 2勝1敗
Bチーム 2勝1敗
Cチーム 2勝1敗
Dチーム 0勝3敗

0勝3敗のDチームは4位となって問答無用の敗退決定という事になりますが、問題は2勝1敗で並んだ3チームという事となります。この3チームの中からどうやって第2次ラウンドへと進む事の出来る2チームをきめるのでしょうか。

3チームが勝敗数で横並びになった場合の順位の付け方は?

2勝1敗で並んだ3チーム。この中で優越をつける方法を説明しましょう。

  1. それぞれの直接対決試合での失点率(総失点/回)の低いチーム
  2. それぞれの直接対決試合での自責点率(総自責点/回)の低いチーム
  3. 直接対決におけるチーム打率の高いチーム
  4. 抽選

1で決まらなかったら2、それでも決まらなければ3・・と見ていきながら最終的に優劣をつける事となります。この方法でまずは1位チームを決める事となるのです。

この方法で1位チームを決め、その1位チームは1次ラウンド勝ち抜き2次ラウンド進出が決定します。そうなると2勝1敗の残り2チームは直接試合をして勝った方が2次ラウンドへ進出するという事になります。そのために第1次ラウンド、第2次ラウンドの各予選プールの日程にはプレーオフのための予備日が設けられているのです。

スポンサーリンク



1勝2敗で2位から4位のチームが並んでしまった場合はどうなる?

ではもうひとつの面倒くさいパターンを見てみましょう。

パターン2

Aチーム 3勝0敗
Bチーム 1勝2敗
Cチーム 1勝2敗
Dチーム 1勝2敗

これは1勝2敗チームが3チーム並んでしまったパターンです。このパターンですと、3勝0敗のAチームは文句なしの1位で通過決定となります。

そうなると、上記のパターン1の4項目で優劣をつける方法を使い、今度はこの1勝2敗で並んだ3チームのうちで最も成績の悪かったチームを決定します。つまり4位のチームを決めてしまうために失点率や自責点率の計算をするという事になるのです。

これで1勝2敗の3チームのうち、最も成績の悪い4位チームを決めてしまいます。ここで4位チームとなってしまえば当然敗退決定となります。残った1勝2敗の2チームでプレーオフの直接対決を行い、勝った方が次のラウンドへと進出するという事になります。

失点率を低く抑えるために投手を含めた守備面が重要となるWBCの予選ラウンド

お分かりいただけましたでしょうか。非常にややこしいシステムとなっていますね。

しかし、2位チームと3位チームでプレーオフによってキッチリと白黒付けるシステムというのは非常にフェアであるとも言えます。少なくとも失点率や自責点率で振り落とされるリスクが少なくなるのはいいことだと個人的には思いますね。

しかしこのシステムになってくると、やはり投手力を中心としたディフェンス力が重要になってきますね。無駄な失点を無くすという当たり前の戦術が問われるシステムですね。

韓国や台湾などといった東アジアの強豪チームが出てくることが予想される第二次ラウンドはともかくとして、少なくとも第1次ラウンドはしっかりと全勝して危なげなく勝ち抜きたいところですよね。プレーオフは当然の如くやらないに越したことはありません。プレーオフで無駄な投手を使ってしまう事は、もしも勝てたとしても次のラウンド以降に重大な戦力低下を招く心配がてて来てしまいます。理由は当然、このWBC特有の球数制限ルールです。

球数制限ルールに関しては以下の記事をご覧ください。

【WBC2017ルール】球数制限システム解説 侍ジャパン1次Rの試合を例に出してシミュレーション

うん、やっぱり狙うは3戦全勝ですね。キューバは以前のような強さはありませんし、オーストラリアもメジャー選手はほとんどいません。日本は1次ラウンドを当然のように全勝するくらいでなければ優勝なんておぼつかないかもしれません。頑張ってほしいですね。

コメント