高校野球春夏甲子園大会(選抜・選手権)の都道府県別出場回数ランキング(東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・山梨)

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日本人にとって野球というスポーツは「国技」といってもいいほどに身近で馴染み深いスポーツです。

そんな野球の中でも高校野球は、プロ野球などとは違った特別な感情を抱かせる「何か」を持っているのではないでしょうか。その「何か」の中には、それぞれの地域の代表という、地元の期待を背負って戦うという部分も大きいのだと思います。

ここでは全国47都道府県のうち、関東地方1都7県の高校の通算出場回数を夏の甲子園(全国高校野球選手権)、春の甲子園(選抜高校野球大会)別にそれぞれ上位5校までご紹介していきたいと思います(2019年夏の甲子園大会までのデータです)。

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群馬県の春の選抜高校野球、夏の高校野球選手権の出場回数ベスト5

夏の甲子園     春の甲子園

1.桐生(14)  1.桐生(12)
2.高崎商(11) 2.桐生第一(5)
3.桐生第一(9) .前橋工(4)
3.前橋工(9)  4.東農大二(3)
5.若狭(5)   4.健大高崎(3)
5.前橋商(5)  4.前橋商(3)
5.前橋育英(5) 4.高崎商(3)

出場回数的には桐生高校が一歩も二歩もリードしている群馬県ですが、桐生高校は1978年(昭和53年)以来甲子園からは遠ざかっているというのが現状です。

古豪の桐生高校に変わって台頭してきたのが東農大二や前橋工といった高校で、さらに1990年代に入ると桐生第一が台頭。桐生第一高校は1999年の夏の甲子園で群馬県勢悲願の甲子園初優勝を果たしました。

さらに21世紀に入ると2013年の夏の選手権95回大会で前橋育英高校が群馬勢2度目の優勝に輝きます。最近では健大高崎が甲子園常連校となりつつありますね。

栃木県の春の選抜高校野球、夏の高校野球選手権の出場回数ベスト5

夏の甲子園       春の甲子園

1.作新学院(15)  1.作新学院(10)
2.文星芸大付(10) 2.宇都宮工(5)
3.佐野日大(6)   .佐野日大(4)
3.足利工(6)    .国学院栃木(4)
5.宇都宮南(5)   5.宇都宮商(3)

これまでの栃木県勢の甲子園優勝は春1回、夏2回。その3度全ての甲子園優勝は作新学院によるものです。出場回数でも栃木県勢トップを走る作新学院ですが、甲子園実績でも栃木県の高校の中ではずば抜けたものがあります。2016年夏の甲子園でも優勝を果たしたように、その知名度は全国の高校の中でもトップクラスといっていい、文句なしに栃木県高校野球の顔です。

佐野日大や宇都宮南辺りも新たな勢力として頑張っているのですが、やはり作新学院の壁は厚くて高いというのが現状といってもいいかもしれません。

茨城県の春の選抜高校野球、夏の高校野球選手権の出場回数ベスト5

夏の甲子園     春の甲子園

1.常総学院(16)1.常総学院(9)
2.水戸商(10) 2.水戸商(4)
3.竜ケ崎一(9) .土浦日大(2)
4.取手二(4)  .藤代(2)
4.土浦日大(4) 3.日立工(2)
          3.取手二(2)

戦前からの名門で現在でも茨城県内の強豪である水戸商を抑えて甲子園出場回数1位なのが甲子園優勝経験もある名門・常総学院。やはり茨城県の高校といえばこの学校を置いては語れません。

茨城県の高校の甲子園制覇は三回。取手二高の1984年夏と常総学院の2001年春と2003年夏です。この3度の茨城県勢の全国制覇、全て監督はあの名伯楽・木内幸男さんです。異なるチームで甲子園を制覇するという離れ業はさすが名将という他ありません。特に公立高校である取手二高を率いてKKコンビ(清原和博&桑田真澄)のPL学園を破った1984の決勝戦、そしてダルビッシュ有の東北高校を破った2003決勝は伝説といってもいいでしょう。

出来れば木内監督勇退後に甲子園から遠ざかっている取手二高の勇姿を甲子園でもう一度見たいと思うのはわたしだけでしょうか。

山梨県の春の選抜高校野球、夏の高校野球選手権の出場回数ベスト5

夏の甲子園      春の甲子園

1.東海大甲府(13)1.東海大甲府(5)
2.山梨学院(9)  .甲府工(5)
3.甲府工(8)   .市川(3)
4.日本航空(5)  .山梨学院(3)
5.日川(4)    .甲府商(2)

東海大甲府と甲府工の強豪校2校が出場回数で拮抗する山梨県。その中で実績的には山梨県代表の顔として甲子園で実績を残してきたのが東海大甲府高校です。山梨県代表の甲子園での成績は春の選抜、夏の選手権ともにベスト4が最高成績となっています。春の甲子園は4度、夏の甲子園は3度、山梨県代表は準決勝で敗れて決勝進出を逃してベスト4止まりとなっているのですが、そのうち実に5度は東海大甲府高校なのです。

山梨県悲願の甲子園決勝進出に一番近い位置にあるのは現在でも山梨県を代表する強豪・東海大甲府だというのは間違いないところなのではないでしょうか。それを最近の活躍が目覚ましい山梨学院(旧校名:山梨学院大付)、日川、日本航空辺りが追うという図式でしょうか。

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埼玉県の春の選抜高校野球、夏の高校野球選手権の出場回数ベスト5

夏の甲子園     春の甲子園

1.浦和学院(13)1.浦和学院(10)
2.花咲徳栄(7) 2.花咲徳栄(4)
3.熊谷商(5)  .上尾(3)
3.春日部共栄(5).春日部共栄(3)
3.大宮(5)   .浦和(2)
          .大宮(2)

埼玉県は長い間、春夏合わせて22回の甲子園出場を誇り、春の選抜優勝チームでもある浦和学院が常連校として甲子園で好成績を残してきました。2013年(平成25年)の第85回春の選抜では悲願の初優勝を果たしたのは記憶に新しいところです。しかしそんな浦和学院の牙城を崩す程の強力なライバルが出現しています。その高校こそ花咲徳栄高校です。

2015年、2016年と夏の甲子園連続出場を果たし、2015年にはベスト8まで進んでいます。2016年は選抜切符も手にしています。浦和学院一強時代から浦和、花咲の二強時代へ・・。埼玉県の代表争いはし烈を極める時代が続きそうです。

なお、高校野球強豪県のイメージが強い埼玉県ですが意外なことに夏の選手権はまだ優勝チームを輩出していません。悲願達成は浦和学院か、花咲徳栄か、はたまたそれ以外の高校か。こちらも注目ですね。

千葉県の春の選抜高校野球、夏の高校野球選手権の出場回数ベスト5

夏の甲子園     春の甲子園

1.銚子商(12) 1.銚子商(8)
2.習志野(9)  2.拓大紅陵(4)
3.千葉商(7)  .習志野(4)
3.成田(7)   .木更津総合(3)
3.木更津総合(7)5.東洋大市原望洋(2)
          5.市船橋(2)
          5.千葉経大付(2)
          5.印旛明誠(2)
          5.成田(2)

銚子商、習志野といったかつての甲子園優勝校が上位に並ぶ千葉県勢。しかしかつての名門であるその2校も最近は以前ほど甲子園を沸かせることも少なくなっています。

この2校の代わりに台頭してきたのが、東洋大市原望洋(旧名:東洋大望洋)や木更津総合(旧名:木更津中央)といった新興勢力です。1975年(昭和50年)の習志野高校の夏制覇以来40年以上遠ざかっている甲子園優勝を手にする高校は古豪か新勢力か、これからの展開がどうなるか見ものですね。

東京都の春の選抜高校野球、夏の高校野球選手権の出場回数ベスト5

夏の甲子園      春の甲子園

1.早稲田実(西29)1.早稲田実(西21)
2.日大三(西17) 2.日大三(西20)
3.帝京(東12)  .帝京(東14)
4.日大一(東8)  .国士舘(西9)
4.関東一(東8)  5.関東一(東6)
           5.桜美林(西6)

ご存知のように、1978年(昭和53年)に東京都が東西に分かれて各地区から1校づつ代表が選ばれるようになって以来、現在東京都からは東東京と西東京2校の代表が選ばれていますが、ここでは東京都の高校として夏の東西両代表を東京都として扱います。校名の後の東・西の区分が現在の東東京と西東京の区分けになります。

まずは早稲田実に日大三、帝京がトップ3を形成していますね。どの高校も全国区の有名強豪校です。さらにその下にも関東一や国士舘、桜美林など有名校が並んでいます。さすがは東京代表といったところでしょうか。

これだけの強豪校を揃える東京都の高校ですが、夏の選手権の東京都勢の優勝は全校合わせて7回。これは愛知県代表の中京大中京1校の優勝回数と同じです。こう考えると意外と少ないなと思うのは自分だけでしょうか。いやもちろん中京大中京の7度が凄いのはもちろんなのですが(汗)

神奈川県の春の選抜高校野球、夏の高校野球選手権の出場回数ベスト5

夏の甲子園      春の甲子園

1.横浜(18)   1.横浜(16)
1.慶応(18)   2.東海大相模(10)
3.東海大相模(11).横浜商(9)
4.法政二(9)   .慶応(9)
5.横浜商(7)   5.桐蔭学園(6)

東京の甲子園出場トップ5ランキングの面々が凄いと述べましたが、この神奈川県も凄いメンツです。人気漫画「ドカベン」の主人公、山田太郎らの明訓高校は神奈川県で、漫画中には全国最大の激戦区神奈川県という表現が出てくるのですが、リアル神奈川県大会もドカベン作中に劣らず強豪校ばかりです。

神奈川県勢の通算甲子園優勝回数は春6回、夏7回。直近の夏の選手権を例にとっても、2015年の東海大相模は小笠原と吉田のWエース、1998年横浜は松坂大輔、1980年は横浜は愛甲猛・・という風に優勝チームにはその時代を代表するスター高校球児たちがいて、それがすぐに想起される、それもまた素晴らしいことですよね。

近年は横浜高校と東海大相模高校の二強の勢力図がはっきりとしつつある神奈川県の高校球界。これからも古豪・慶応高校や新興勢力の桐光学園辺りも絡んだハイレベルの代表争いを繰り広げてくれそうです。

なお、慶応高校の出場回数は出場区分が東京都だった時代のものも含んだ出場回数となっています。

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