いきなりですが、わたしの住む地域には「自治会」(町内会ともいう)というものがあり、さらにその町内会でも地域ごとにいくつもの班があるのですが(例えば○○町内会第5班など)、今年わたしの世帯はその班長をしなければならないことになってしまいました。
組織で言うと、一番上に自治会長がおり、その下に副会長、さらに各部の部長らとともに何人かの班長がいるという形です。
まあ、ハッキリ言って町内会の事はほぼわたしの母に任せっきりなのでわたしの負担はほとんど無いのですが、なかなか大変らしいです。
ゴミステーションの掃除当番の決定や回覧の作成、地域一斉清掃の段取り、さらに班内で葬式がある場合はその段取りなど、結構やる事は多いみたいです。地域内にはマンションやアパートもありますが、それらの住人は一人も町内会には加入していません。一軒家であっても加入していない人もいます。
最近は特に若い世代の間での加入率の低下が目立っているそうです。まあ自治会への加入脱退は任意であり強制ではありませんから何の問題もないのですが、ついこの間、こんなニュースを目にしました。
町内会って、そもそも入る必要あるのか 小栗旬・山田優夫妻「ご近所トラブル」で浮かんだこと
マンションに暮らす小栗・山田夫婦とその長女ですが、そのマンションの近くに一軒家も所有しているそうです。そこで、一軒家が建っている地域の町内会に入るように勧められたとか。しかし、「一軒家はあくまで仕事場であり、住んでいるのはマンションなので町内会に加入する必要はない」と山田優さんが町内会入りを拒んだ、かいつまんで言うとこういうお話ですね。
うーん、この町内会の問題ってのはなかなか厄介なんですよねえ(遠い目)
町内会の問題点とは?
先ほども述べたように、町内会(自治会)というものは基本的に任意団体であり、当然加入・脱退も任意のものであり、強制力を有するものではありません。入りたくなかったら入らなくてもいいのです。問題は簡単なように見えます。
しかし、そんな簡単な事でもないんですよね・・
ついこの間も先輩にこう言われました。
「お前んとこも子供が小学校行くようになったら町内会に顔出した方がいいぞ。子供会とかもあるし、そうしないと子どもが何かと可愛そうだぞ」
と、暗に町内会をおろそかにすることで子供が「のけ者」にされると忠告されました。
実際にその先輩も仕事などが忙しくて町内会の事は親に任せっきりであり、ほとんど関わっていなかったそうです。しかし、やはり子供が学校へ通いだすと周りからチクチクと嫌味を言われたり、近所でも白い目で見られることが多くなったのだとか。今では嫌々ながらも顔出してるらしいです。
実はわたしは10年ほど前に一度、町内会の新年の集まりに参加した事があります。親にうるさく言われて仕方なくだったのですが(苦笑)
集まりの最後に飲み会があり、それにも参加したのですが、それがもう最悪な飲みでして・・
一番ビックリしたのが派閥の対立。有力な人がそれぞれに派閥を組んでおり、その派閥に分かれて飲んでいるのです。そして、その派閥内で別の派閥の悪口雑言の数々・・
それ以来町内会には顔出ししてません。全て親にまかせっきりです(汗)。正直、そんな嫌な人間関係は職場でも普通にあります。慣れていると言えば慣れているのですが、職場内では我慢できます。仕事ですから。
しかし、仕事を離れてまでそういうのは勘弁してよって感じでしたね。まあまだわたしも30代で若かったというのもあったのかもしれませんが。
みなさんの地域ではどうでしょうか。まあ、わたしの住む鳥取県はご存知の通り、山陰地方にある田舎の地方都市であり、高齢者が多くてまだまだ地域の中での繋がりとかが根強いというのはありますが・・
町内会は自治体の代理業務を行っているようなもの?
町内会は任意団体とはいえ、加入しなければ様々な不利益を被ります。「町内会に入ってないのだからゴミを出すな」とか言われたりしてトラブルになるなんてケースも結構あるみたいです。
しかし、これっておかしいと思いませんか?もともとゴミステーションの管轄って市区町村ですよね。年に数回町内会でやっている水路清掃や道路などの草刈りなどもそうです。
市区町村の手が回らないから我々がやっているわけです。会費まで徴収されて。
会費の徴収は別に問題ではありません。小栗旬・山田優夫妻の地区の年会費は2400円らしいですが、うちもそんなもんです。ただ、会費徴収された上に労働までさせられるのはおかしいと思うのですがどうでしょうか。
確かに自治体から補助金が出ているので町内会の役目だというのは分かります。補助金だけで賄えない分を町内会の者が負担するというのも分かります。分かりますが、なんか納得できないんですよね。
こんなんだったら、補助金無しで会費の負担が増えてもいいから市区町村で全てやってくれと思うのはわたしだけでしょうか。今の実態だと町内会は市区町村の代理業務委託者のようなものです。
市区町村が維持管理してくれる業者を入札で決めて年間で業務契約を交わせばいいだけだと思うのですがどうでしょう。
わたしの地域の町内会で活動している人は定年退職している60代以上の高齢者がほとんどであり、現役で働いている人などほとんどいません。退職後であれば、わたしも積極的に町内会に関わってもいいと思いますが、仕事をしながらとなると本当に大変です。その上、ドロドロした人間関係に巻き込まれるとか、どんな罰ゲームだよって思ってしまいます。若い人たちの加入率が年々低下しているのは当たり前だと思いますね。
町内会の在り方を考える時期なのでは?
しかし、この小栗旬・山田優夫妻の町内会問題は身につまされる話ですね。
彼らほどの収入やステータスがあれば町内会に入らなくてもさほど問題はないような気もしますが、その地域に長く住んでおり、これからもそこに定住するであろう一般の人間にとっては町内会というのは非常に厄介なものです。
入らないと、言葉は悪いかもしれませんが「村八分」のような状況になってしまうのですから。「町内会」の在り方に疑問を持っていたとしても、家族のために仕方なく参加している人も多いのではないでしょうか。
現役で働き続ける人たちのためにはこの「町内会」の在り方はもっともっと議論されてもいいような気がします。
今のままでは廃れていってしまうのは目に見えていると思いますね。
同じような問題を抱えている組織として、「PTA」というのもありますが、それはまた別の機会にでも話題にしたいと思います。
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