蓮舫代表は短命党首?民進党内部分裂必至!メディア・党内・他党からの追及必至で早くも解党危機

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9月15日に民進党代表選挙が行われ、元外相の前原誠司衆院議員と、玉木雄一郎衆院議員を大差で降した蓮舫代表代行が民進党代表の座に就くことが決まりました。

以下が民進党代表選の得票内訳です(数字はポイント数で国会議員票は公認予定者票も含む)。

候補者    党 員 地方議員  国会議員   計

蓮   舫  167  126   210  503
前原 誠司   52   50   128  230 
玉木雄一郎   12   30    74  116

一回目の投票によって過半数を獲得する、まさに圧勝と言ってもいい結果となりましたね。  

代表選挙期間中に二重国籍問題が浮上し、その対応に関して注目の集まった蓮舫新代表。

果たして蓮舫新代表で民進党はどうなるのか?そして蓮舫議員は最大野党の党首として相応しい人物なのでしょうか。

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一連の二重国籍問題に関してついに民進党内部からも批判の声が

民進党代表選挙前にネットメディアのニュースから端を発した二重国籍の問題に関してはこちらをご参照ください。

民進党・蓮舫氏の二重国籍での過去発言や二転三転する対応は閣僚経験者・代表候補・国会議員としてどうなの?

この記事の後の動きについては後述していきたいと思いますが、問題となったのは二重国籍の問題というよりも、この件に関する蓮舫氏の対応や発言などです。

この件に関してのメディアからの質問に対して、蓮舫氏は当初「日本国籍である」、「台湾籍は抜いている」と答えていました。

ところが、途中で一転して台湾籍が残っている可能性があるとして「念のため」台湾籍除籍の手続きを開始します。

そして9月13日に台湾から確認が取れて台湾籍が抜けていなかった事が分かったという事実と台湾籍は放棄の手続きを進めているという事を明らかにして謝罪したのです。

これらの蓮舫氏の対応にはネットを中心としてバッシングが巻き起こっていましたが、台湾籍が抜けていなかったと発表してからは、その他の大手メディアや民進党内部からも批判の声が上がり始めました。

党員・サポーター投票締め切り後の事実発表という絶妙のタイミング

9月13日に台湾籍が残っていたことを明らかにした蓮舫議員ですが、この9月13日という日は、実は民進党代表選挙の党員・サポーターによる郵便投票の締切日なのです。

党員・サポーターと地方議員による投票は9月13日が締めきりなのですが、実際の党員・サポーターらへの投票用紙には9月12日必着で投函するよう書いてあります。投票漏れを防ぐために9月13日となってはいますが、実際にはほとんどの党員・サポーターや地方議員は投票用紙に記載されている9月12日必着で投票している事は明らかです。

つまり、蓮舫民進党代表が国籍問題について事実を説明したのは、党員・サポーター投票の必着期限が過ぎてからという事なのです。蓮舫氏曰く問い合わせていた台湾籍に関して残っているという連絡を台湾側から受け取ったのが9月12日夕方であったとの事なのですが・・

まあ素晴らしいタイミングですよね。まさにこのタイミングしかないというタイミングでの事実発覚という事です。

党員・サポーターの締め切り前に明らかになっていれば、当然民進党員・サポーターの投票に影響が出る事は間違いないでしょう。といって、代表選挙が終わった15日以降であれば、代表選挙が終わってから明らかにしたという批判を浴びる事は間違いありません。

蓮舫代表にとって最もダメージの少ないタイミングはサポーター投票締め切り後、民進党代表選挙前の9月13日、14日の二日間であるとも言えます。

いやいや、やっぱり何かを持っている政治家ですよね。まさに天運を味方につけたともいえる奇跡のタイミングでの事実発覚。うん、本当に素晴らしいですね。

松原仁議員が求める代表選延期検討の声を執行部はどう聞く?

党員・サポーター投票の締め切り後に台湾籍が残っている事が明らかになった事に対して、民進党の保守系議員である松原仁元国家公安委員長が動きました。

民進・松原氏、代表選延期検討を=蓮舫氏撤退求める声も

松原議員は台湾籍が抜けていなかったことを「大きな問題」としたうえで、党員・サポーター投票が終わる前に明快にしなかったとして、代表選挙のやり直しを議論すべきと言っています。

当然だと思いますね。結果として党員・サポーターの投票にこの蓮舫代表の台湾籍残籍がほとんど考慮されていなかったという事は大問題でしょう。この事実を知っていれば蓮舫氏には投票しなかったという人も多いと思います。

ただし、松原議員のような声が民進党内からは驚くほど聞こえてこないのがわたしには信じられません。

松原議員以外では篠原孝衆院議員が自身のブログで、「二重国籍だと判明した今は潔く代表戦から身を引くべき」と発言したくらいでしょうか。

民進党執行部がこの件に関して有効な手を打とうとしないという事自体、支持者をないがしろにしている行為であると思うのですが。この事実が明らかになったそのうえであっても蓮舫氏が支持されるのであれば、それは当然民意に従うべきだと思いますしね。

あ、元代表の岡田克也議員は蓮舫代表支持でしたね、そういえば。いや別に深い意味はありませんけどね。

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法務省が出した見解の意味を解説

ちなみに、台湾籍と日本国籍の両方が存在していたという事に関して、法務省はこのようにコメントしています。

「台湾の出身者に中国の法律を適用していない」

出典:日本経済新聞

この法務省の見解はどういうことかと説明します、

まず台湾と日本には国交がありません。従って台湾籍の人には中国の法が適用されるという事が前提となります。中国では中国籍を持つ人(台湾籍も含む)が外国籍(例えば日本国籍)を取得した場合、自動的に中国籍が放棄されるという法になっているので、日本国籍を取得した時点で中国籍(台湾籍)が放棄されるので二重国籍にはならない。という一部報道に対する見解と見られています。

しかしこの一部報道による見解に対して、法務省は「台湾の出身者に中国の法律を適用していない」と発表しました。

この発表によって、蓮舫氏が中国の国籍法によって国籍離脱が成立したと考えてはいない事を示唆する形となりました。もちろん二重国籍だとも言っていませんが。

国籍問題に関しては非常にナーバスな問題であり、しかも今回の件は中国と台湾という非常にナイーブな関係も絡んでいるという事もあって、法務省的に断言しかねるという事は容易に想像出来ますね。逆にいえばその中でのこの発表はかなり踏み込んであるという事も出来ます。

読売新聞社説と前原元外相の見事な正論と蓮舫新代表短命の可能性

二重国籍か否かという事よりもとにかくこの件で問題なのは蓮舫代表の対応なのです。

これまであまり大手メディアはこの件に関して報じて来ませんでしたが、風向きは確実に変わりつつあります。

蓮舫氏の台湾籍 「二重国籍」への認識が甘い

上の記事は最大手の読売新聞の社説です。

この社説の中で、キッパリと「問題は自身の国籍を正確に把握できていなかった事であり、民進党内で蓮舫氏への批判を民族差別と言う論調がある事を「曲解」であると断じ、蓮舫氏が法に基づいて手続きしていなかったことが問題なのである(要約)」と言っています。

まさに正論中の正論としか言いようがありません。さすがは読売新聞という見事な社説であると思いますね。

問題の本質は国籍問題という事よりも、この件に対する一連の対応にあるのです。発言は二転三転、自身の国籍がどうかという問いにも明確な答えを出すのにこれほどの時間をかけなければならないという人間に対する資質を問われているのだと思います。

日本国の国会議員であり、日本国民の生命と財産を守るべき立場にある議員として、そして最大野党の党首として政権交代を目指す議員としては何ともお粗末な顛末でしたね。

党内からの反発に加えて、大手メディアからも資質を問う声が出始めました。与党の自民党や野党の日本維新の会などもこれからこの件に関して攻勢を強めていく事が予想されます。

船出したばかりの蓮舫民進党代表ですが、その道のりは早くも大荒れ模様となっています。短命代表で終わらないようにするためには真摯に説明して国民の理解を得るほかないでしょうね。それが出来なければ民進党にとっても最大級のダメージを残す事になるかもしれません。

ちなみに、今日15日に行われた決起集会において、前原誠司元外相はこう述べました。

リーダーになる人はうそをついてはいけない。すべてを明らかにしなければ、党の顔になった時に立っていられない。覚悟がなければ、代表選に出るべきではない

引用:朝日新聞デジタル

このコメントが誰の事を指し示しているかはもう明白でしょう。

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