1953年(昭和28年)2月にNHKが本放送を開始し、遅れる事約半年後の同年8月には民法の日本テレビが放送を開始して以来、その歴史は60年を優に超える日本のテレビ史。
そんな日本のテレビの歴史の中、それぞれのテレビ局で数限りな製作されてきたテレビ番組たち。結果を残せず短命で終わる番組がほとんどという中、多くの視聴者の支持を得て長い歴史を紡ぎながら生き残ってきた番組もあります。
ここでは、そんな日本テレビ史に残る、50年以上の歴史を誇る長寿テレビ番組たちをご紹介していきたいと思います。なお、ご紹介するのは2017年8月現在で番組継続中のもののみとし、さらにはニュース・天気予報、報道、スポーツ中継や年1度や不定期放送といった形態の番組や特別番組などは含まれていません。
皇室アルバム(こうしつあるばむ):毎日放送(MBS) 57年10ヵ月
制作局 :毎日放送(MBS)
ジャンル:皇室情報番組
放送開始:1959年(昭和34年)10月5日
放送時間:毎週日曜6:30~(近畿地方)
放送時間:毎週土曜5:15~(関東地方)
この番組も日本を代表する番組です。皇室情報番組といえばこれしかないでしょう。うちの亡くなった祖母、そして今はうちの母も早起きして毎週見ています。なんつったってわが山陰地方の放送局である山陰放送では毎週日曜5時放送ですからね(苦笑)。見ようと思ってもわたしはよう起きません(涙)。うちの祖母は恐らくこの番組が1週間で最も楽しみにしていた番組でした。この番組を見るのは何十年もの間彼女にとって大切なルーティーンとなっていました。この世を去るまで。本当に毎日放送さんにはお礼が言いたいですね。
ナレーターは放送開始から代々MBSアナウンサーが務めています。初代の高井智彦アナに始まり、二代目の吉田智子アナ、三代目の森本栄浩(しげひろ)アナときて、現在では四代目の高井美紀アナウンサーとなっています。どのアナウンサーも実力派として知られたアナウンサーばかりで、まさにこの皇室アルバムという厳かな番組の雰囲気にピッタリですね。
それにしてもMBSは凄いですよね。同じく長寿番組として日本のお笑い番組の顔ともいえる「よしもと新喜劇」とこの「皇室アルバム」、2つの日本を代表するプログラムを制作しているのですから。祖母は亡くなりましたが、毎週楽しみにしている母のためにも是非続けて下さい、お願いします。
NHK高校講座(こうこうこうざ):NHK 58年7ヵ月
制作局 :NHK
ジャンル:教育番組
放送開始:1959年(昭和34年)1月
放送時間:毎週月曜~金曜14:00~(Eテレ)
1959年に「NHK高等学校講座」としてテレビ放送の始まったこの「NHK高校講座」ですが、実はテレビ放送される前の1953年(昭和28年)4月からラジオでは既に番組が開始されており、ラジオ放送開始からの放映年数は実に64年以上というとてつもない歴史を誇っています。
現役の学生以外にはあまり馴染みのないこの番組ですが、出演しているメンバーはとにかく豪華絢爛。現在(2017年8月)で主だったメンバーだけでも、
滝沢カレン、オリラジ中田敦彦、ナイツ土屋、トレンディエンジェル、ロバート馬場、森三中黒沢、ロッチ中岡、高橋英樹、斉藤由貴、山口智充、ミムラ、皆藤愛子、眞鍋かをり、壇蜜・・
凄いですよ、ホントに。ここで紹介したのはごく一部で、他にも素晴らしい面々が揃っています。さすがは天下のNHKといった感じですね。楽しく学べる内容になっており、学生の強い味方ともいえる番組です。うちの娘にも見せる日がそのうちやってくるでしょう(笑)。
きょうの料理:NHK 59年9ヵ月
制作局 :NHK
ジャンル:料理番組
放送開始:1957年(昭和32年)11月4日
放送時間:毎週月曜~木曜21:00~(Eテレ)
民法の料理番組の代表格が「キューピー3分間クッキング」ならばNHKはこれでしょう。番組の歴史としては3分クッキング以上の長さを誇るのがこの「きょうの料理」です。お昼のキューピー3分クッキングに対してこちらは夜。きっちり棲み分けが出来ているのもお見事で、それが両者ともに長寿番組である秘訣なのかもしれませんね。
ちなみに現在では、NHKアナウンサーに加えて俳優の谷原章介さんなどもレギュラー陣に加わり、様々な料理を紹介しています。これを見ていればレシピ不足解消間違いなしってところですね。
ちなみにこの番組の代名詞ともいえるあの名オープニングテーマの作曲は昭和の偉大なる音楽家・山本直純氏によるものです。さすがです、壮大なる音楽もいいですがこういう親しみやすいのもまたいいですよね。
日曜討論(にちようとうろん):NHK 59年10ヵ月
制作局 :NHK
ジャンル:政治討論番組
放送開始:1957年(昭和32年)10月
放送時間:毎週日曜9:00~
政治討論番組の元祖といえばまさにこの番組でしょう。ハッキリ言って民法のテレビ局のそれのような派手な演出などはありません。司会者も非常に落ち着いて話を振る役割に徹しており、非常に安心して見ていられます。政治的スタンスやイデオロギーなども民法のこの手の番組に比べれば偏りなく進行されているので、番組的にも信頼できます。
NHKらしい非常に堅い番組ですが、だからこそ安心して見ていられるというのも事実です。わたしは政治番組に派手なライトアップは必要ないと思いますし、そんなことに力を割くくらいなら少しでも出演者(政治家や識者)の意見を聞きたいというタイプなのでこの番組は大好きですね。今どき本当に珍しい、非常に硬派な討論番組です。しかしだからこそここまで続いているのだと思いますね。
NHKのど自慢:NHK 64年5ヵ月
制作局 :NHK
ジャンル:視聴者参加型音楽番組
放送開始:1953年(昭和28年)3月15日
放送時間:毎週日曜12:15~
その歴史はなんとなんと64年を超えるという、日本の魂ともいえる番組こそこの「NHKのど自慢」です。
もう説明の必要もないでしょう。全国各地47都道府県を1年間持ち回りして各地の素人さんの歌を全国のお茶の間に披露する・・。歌ってる本人はもちろん、司会者もゲストの歌手も会場のお客さんも後でスタンバってる他の出演者も・・みんなが手拍子で盛り上げるその姿こそ、古き良き昭和の香りじゃありませんか。そしてそれを日曜のお昼にテレビで家族そろって見る・・これこそまさに昭和の原風景です。その雰囲気は名作曲家の鈴木邦彦さんが作り上げた「のど自慢」の分身ともいえるあのオープニング曲がさらに盛り上げてくれます。
老若男女問わずに楽しめるシンプルながらも極上のエンターテインメントがこの番組にはあります。そしてそれは永遠に不滅なのです!!
その他の長寿番組に関しては以下の記事もご参照ください。
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