昨日テレビを見ていたら、テレビ朝日系の人気番組「しくじり先生」にお笑いコンビ・浅草キッドの水道橋博士が出演していました。
個人的に「しくじり先生」は大好きなのですが、どうにもしくじりを反省しに来る講師によって当たり外れが多すぎて、見る前に身構えてしまう事があるのです。
ああ、これは外れ臭半端ねえな・・とか、あ、この回は面白そう、だとか。んで、けっこうそれって的確に当たったりするんですが・・
まあ水道橋博士さんの講義は個人的には外れ回でしたね(汗)。あくまで個人的見解なのですが、全くと言っていいほどしくじりの内容に共感できなかったですし、自分のこれからの人生に生かせるものもこれといって見当たりませんでした。あくまで個人的見解ですので異論は受け付けません(笑)。
その後の「マネーの虎」南原竜樹社長の講義は面白かったんですけどね。まあ最初から南原さん目当てで見ていたので当然と言えば当然なのですが・・南原社長の講義は色々な意味で教訓にはなりましたね。やっぱりトップを取った人の人生っていうものには当然深みがあるし、その失敗からは他人でも何かしら得る者があるんだなと実感しました。
ネットで拡散されている、しくじり先生放送後の水道橋博士のネットニュース
そんなしくじり先生OAの次の日のネットニュースでちょうど水道橋博士さんのこんな記事を見つけました。
水道橋博士 「数こそ力でリベラルを破壊していく…」安倍政権に危機感
「おっ、安倍政権批判記事か?こりゃまた炎上しそうな・・」
と思いながら読んでみたのですが・・
あまり芸人さんのコメントとかに目くじら立てて怒る事とかないのですが、久々にちょっと気分を害してしまったので記事にしてみたいと思ってしまいました。気分を害したというよりも呆れたといった方が的確かもしれません(笑)。
ちなみに、案の定某大手匿名掲示板に立てられたこのニュース記事(そもそもニュースなんか?ってツッコミは置いといて笑)ではものすごい勢いでレス数が伸びていました(笑)。
あ、ちなみに水道橋博士の相方の玉ちゃんこと玉袋筋太郎さんは大好きです。特に「ナイトスナッカーズ」。基本的にスナック飛び込み出来ない性格なので心の底から尊敬しますね(笑)。あの番組地上波で放送してくれねーかな・・マニアック過ぎて無理か。
ネトウヨという言葉を使って蔑み、意図的(?)に対義語をずらす狡猾さ
水道橋博士のコメントなどの詳細についてはリンク先の記事をご覧いただくとして・・
まず気になったのが、記事の中で「ネトウヨ」という言葉を使っている事です。自分を攻撃してくる人たちを指す言葉の中で「ネトウヨ」という言葉を使っていらっしゃいます。相手を侮蔑するときによく使われるネットスラングといってもいい言葉ですね。
そしてこうもおっしゃっています。
オレ個人の政治思想に関して言えば、左翼だとか言われることもありますけど、基本的には右も左もないんですね。ただ「右に染まるのは一瞬だけど、リベラルが育つのは時間がかかる」と思います。オレは偉そうな人を見つけたら、お笑いとして職業的にからかうだけで……。
彼自身は右でも左でもないと。しかし、右に染まるという言葉に対して使われている言葉がリベラルなんですよね。リベラルに対するのが何で右だけなんですかね。なんで「右や左」と言わないのかな?と。もしくは、リベラルと言いたいのであれば、相手の事は右という言葉ではなく、「保守」という言葉を使うべきだと思いますね。
右という、過激な思想を想起させるような言葉で相手をカテゴライズしておきながら、リベラルという実に曖昧で耳障りの良い便利な言葉(日本では)で自らの立ち位置を表現する。右と左、保守とリベラル、対義語はしっかりと公平に使用してもらいたいものです。
別に安倍政権を批判しようが構いませんし、それによって左だとかというレッテル貼りをする気も毛頭ありません。水道橋博士さんがおっしゃっているように、安倍政権で国民の暮らしが良くなったという実感を多くの国民が持たないという事には全面的に賛成ですし。特にわたしのように地方在住者はほとんどそう思っているはずです。
ただ、ネトウヨなどという言葉を用いている事、さらに意図的(?)に言葉を不公平に使用している事などから、彼の正しい意見の正統性にも疑問符をつけられてしまうと思いますね。
かつての「中二病(厨二病)」全開だった頃の自分を思い出させられたコメント
さらに個人的に嫌ーな気分にさせられたのが、この部分です。
「日本人に誇りを」「日本は本当は凄い」「昔の日本人はこんなに偉かった」とか、朗々と語る、ぶっちゃけ偉そうな人が本当に増えて、そういう人が若者に説教する姿や、また、それをありがたがる若者の多さとか、正直、「よく言うよ」って溜息が出ますよ。
この気持ちは凄くわかるんです、個人的に。自分も昔はそうだったので。中学生や高校生の頃ですね。
その頃は戦争経験者もまだたくさんいて、うちの祖父などもわたしが何か悪さとかしたり問題を起こしたりすると、「軍隊に入って鍛えなおしてもらえ!」とか、「昔の日本人は・・」とか言っていて辟易していましたから。他にもたくさんそんな大人がいましたしね。「日本人だったら・・」という言葉もよく言われましたね。
んで、その度に「はぁ?馬鹿じゃねーの?」って悪態ついていたわけです。んでもって「日本とか格好悪いし、アメリカ人やヨーロッパ人に生まれたかったな」とか「国歌だせーw君が代なんて恥ずかしくて歌えねーしw」って思っていましたから。「日の丸だせーわ、やっぱユニオンジャックサイコー」ってなもんでした(汗)
なんかそんな若き日の自分を見ているようでとても嫌だったんですよね(笑)。
今は日本人で本当に良かったなと思いますね。日本という国が好きですし、誇りも持っています。オリンピックとか国歌斉唱で君が代を聞くと感動しますし、国旗掲揚で日の丸を見ると涙が出そうになります。今ではこの国に生まれた事を感謝していますよ。わたしは他人に強制はしませんが、別にそれを口に出して言う人たちに対する嫌悪感もありません。
年齢を重ねれば当然の変化だとわたしは思っています。そして若き日の自分もこういった考えになるうえで通らなければならなかった道なんだろうなとも思っています。ネットでいうところの「厨二病」ってやつなんでしょう(笑)。
リベラルって何?本当のリベラルとは三浦瑠麗や池上彰の事を言う!
ハッキリ言ってこの日本の政治家やコメンテーターなどに本当の意味でのリベラルな人間なんてほとんどいないとわたしは思っています。本当のリベラルというのは、右からも左からも叩かれる人なのです。
あえてテレビに出ている人でリベラルと思われる人を挙げるのであれば、国際政治学者の三浦瑠麗(みうらるり)さんや池上彰さんくらいのものなのではないでしょうか。
政治家やコメンテーターの自称リベラルの人たちって、リベラルじゃないですよね。リベラルっていうのは特定のイデオロギーを持たない自由主義者の事です。
しかし特定のイデオロギーに寄っていない全くの自由主義者の立場から右にも左にも耳の痛い事を投げかける人たちがどれくらいこの国にいるのでしょう。
この国の「自称リベラル」の人たちって必ずと言っていいほど安倍政権の事を批判しますよね。麻生政権の時もそうでした。ていうよりも、自民政権に対して敵意むき出しですよね。
本来リベラルであるならば、「是々非々」の立場であるべきだと思うのですが。安倍政権のやることなす事全て反対という事からしてもうリベラルではないんですよ。
いい部分は褒め、悪い部分には苦言を呈する、それこそがリベラルの役割なのです。政党とかイデオロギーに関係なく。
この国に本当の意味でのリベラルが育つのはいつの事になるのでしょうか。
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