1980年代はわたしが青春時代を過ごした時代であり、最も思い入れのある年代です。
特に友達のお兄さんの影響で初めて洋楽にハマった中学1年以降は、あらゆる洋楽を聴きまくりました。友達の家に行ってはLPを漁り(笑)、貸しレコード屋(若い人は知らんわなw)に行っては店員さんに色々質問しながら貪欲にいいアルバムを探したものです。
実際、今とは比べ物にならないくらい音楽界には活気がありました。素晴らしい音楽もたくさん溢れていた、まさに古き良き時代ってやつですかね(遠い目)。
そんな80年代の特徴として挙げられるのが、サントラ版の充実です。サントラ盤とは、正式名称をオリジナル・サウンド・トラックと言います。映画で使用されている音楽を1枚のアルバムにしたものですね。映画「フラッシュダンス」や「フットルース」のサントラなどは、驚異的な売り上げを記録し、シングルカットされた曲はビルボードチャートで1位を獲得するヒットを飛ばしたくらいです。
そんな名曲の宝庫ともいえる80’の映画音楽の中から、個人的に好きな曲ベスト5を選んでみたいと思います。
第1位 ファー・フロム・オーヴァー
1983年公開のアメリカ映画「ステイン・アライヴ」のサウンドトラック収録。
アーティスト:フランク・スタローン
これ文句なしの1位です。ツレの兄貴の家にあったサントラ聞いて、鳥肌が立ちました。もちろん、すぐに借りて家に持って帰ってカセットテープ(死語w)にダビング(これも死語w)しましたよ。
この「ステイン・アライヴ」という映画は、あのシルベスター・スタローンが監督・制作・脚本を務めた映画で、主演は「サタデーナイト・フィーヴァー」で大ブレイクした若き日のジョン・トラボルタ。スタローンは通行人役で一瞬だけ出演していますね。
いやぁ、しかしこの映画に出ているトラボルタ若いっすね。髪もふさふさだし(現在ではヅラ着用疑惑が濃厚w)、アゴはパックリ割れてるし(笑)。
んで、この曲を歌っているフランク・スタローン、顔が誰かさんにそっくりなんです。
てか、名前で薄々気づきますよね(笑)。そう、シルベスター・スタローンの弟なのです。当時は兄貴のゴリ押しでこの主題歌に抜擢されたとか散々言われたみたいですけど、その通りにほぼこの曲だけの一発屋っぽく終わってしまいました(涙)。
しかし、曲はゴリ押しうんぬん関係なしの超名曲。声もいいし、何でこんな名曲が埋もれてしまっているのか理解に苦しむほどです。いい意味で80年代!!って感じですよね。いやぁ、ホントいい曲だわ。
ちなみに、うちの嫁も中学時代にこの曲に一目ぼれ(?)してレコード屋に買いに行ったらしいです。しかし曲名が分からずにこの曲を店員さんの前で歌って探してもらったそうですwww
無事に買えて良かったね(笑)。
第2位 運命のいたずら
1983年公開の映画「セカンド・チャンス」サウンドトラック収録。
アーティスト:オリビア・ニュートン・ジョン
これも隠れた名曲ですね。この「運命のいたずら(洋題はTwist of Fate)」は現在のところ、オリビア・ニュートン・ジョン最後のトップ10ヒットとなっている曲です。
おっと、このPVにもジョン・トラボルタの姿が(笑)。そう、この曲が使われている映画、「セカンド・チャンス」はオリビアとトラボルタの主演作なのです。二人の共演と言えば、ミュージカルを基にした1978年の大ヒット映画「グリース」が有名ですよね。残念ながらこの「セカンド・チャンス」は「グリース」に比べると興行的には失敗に終わり、この後トラボルタはしばらく表舞台から姿を消す事になってしまいます。
がしかし、この曲は素晴らしいですね。
オリビアと言えば、レオタード姿で踊る「フィジカル」や同じく映画の主題歌であった「そよ風の誘惑」などの方が有名ですが、わたし的にはオリビアの一番の曲と言えばこれです。
透明感あふれる歌声に、オリビアの曲の中でもかなりロックっぽいこのナンバーは80年代の良さが詰め込まれた佳曲だと思います。
しかし、オリビア・ニュートン・ジョンはやっぱりいいですね。美しさと可愛さのさじ加減が丁度いいんだよなぁ。トラボルタともっかい共演してくんないかなあ・・
第3位 ヒーロー
1984年公開のアメリカ映画「フットルース」サントラ収録。
アーティスト:ボニー・タイラー
これはもう説明不要の名曲でしょう。日本では何といっても麻倉未稀さんのカヴァー・ヴァージョンが有名ですよね。あの伝説のドラマ「スクールウォーズ」の主題歌にも使用されて大ヒットしました。
この曲が収録されたサントラ盤でも、この曲以外にケニー・ロギンスの「フットルース」もビルボード1位を獲得するメガヒットになりました。がしかし、フットルースと言えばこの曲でしょ、やっぱり(異論は認めますw)。
麻倉さんの声も日本人離れしたパワフルさが魅力ですが、この本家本元のボニー・タイラーはさらに凄い!!
この凄まじいヴォーカルは、まさに唯一無二。一聴しただけでボニー・タイラーだと分かるほどの個性と、パワーを全面に押し出したその独特のヴォーカルはまさにロックの女王というに相応しいものです。
その個性的すぎる声質ゆえに、ハマる曲とハマらない曲の落差があるのがこのボニーの特性でもあると個人的には思っているのですが、この「ヒーロー(洋題はHolding Out for a Hero)」はまさにボニーのヴォーカルがドはまりしている曲と言ってもいいでしょう。このボニーのパワフルなヴォーカルを見事に生かし切っている奇跡の名曲と言っても言い過ぎではありません。
女版「パワー・シャウター」と呼ぶにふさわしいロック界のレジェンドですね。
第4位 ノーホエア・ファスト
1984年公開のアメリカ映画「ストリート・オブ・ファイヤー」サントラ収録。
アーティスト:ローリー・サージェント
えと、画面ではダイアン・レインが歌っていますが、実際はフェイス・トゥ・フェイスというバンドのローリー・サージェントという人が歌っています。つまり、吹き替えですね。
ダイアン・レイン美人ですよね。まずそこに目が行っちゃいますよね、やっぱ(苦笑)。この映画の中でダイアンは人気ロック歌手という役柄なのですが、映画中の序盤でダイアンが歌っている曲がこの「ノーホエア・ファスト(洋題はNowhere Fast)」なのです。
しかし、何度見てもダイアン・レイン美人ですなあ(もういいって?w)。この映画では他にも歌っていますが、この曲以外にも名曲があってこの曲とどっちを紹介しようか迷いに迷いました。それが映画終盤で流れる「今夜は青春(洋題はTonight Is What It Means to be Young)」です。もう面倒だから紹介しちゃいますね(笑)。
どうっすか?これもいいですよね。こちらも吹き替えですけどね(苦笑)。ちなみにこの曲、聞いた事があるって人も多いんじゃないでしょうか。そう、80年代のドラマ、「ヤヌスの鏡」の主題歌で椎名恵さんが歌った「今夜はANGEL」の原曲なんですね。
いやぁ、それにしてもダイアン・レイ・・(自主規制)w
第5位 マニアック
1983年公開のアメリカ映画「フラッシュダンス」のサントラ収録。
アーティスト:マイケル・センベロ
生まれて初めて買った洋楽サントラがこの「フラッシュダンス」でした。そのラスト10曲目に収録されていたのがこの「マニアック(洋題はManiac)」です。
バックで流れるピロピロピロっていうキーボードがいかにも80’って感じですよね。しかしそれがいいんですよね、ちょっとチープっぽいキーボード、シンセ音が(笑)。
この曲はシングルカットされて全米1位を獲得した名曲です。フラッシュダンスの音楽と言えば、アイリーン・キャラが歌ってこれまた全米1位を取った「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」の方が有名かもしれませんが、別にひねくれてこの曲を推しているわけでは決してないです(汗)。ちなみに「ホワット・ア・フィーリング」は麻倉未稀さんがカヴァーして堀ちえみ主演の「スチュワーデス物語」の主題歌になりました。
このマイケル・センベロはセッション・ミュージシャンとして活躍していた実力派アーティストで、この曲のヒットを機に一気に花開くこととなりました。この曲以外にもたくさんの映画音楽を手掛けていますので、興味のある方はそちらも聞いて見られてはいかがでしょうか。
いやいや、全部1983年~1984年じゃないですか(笑)。偏りすぎですね。でも、一番サントラにハマり倒していた時期だったんでご容赦を(涙)。
でも実際この頃が一番サントラが充実していた時代だと思います。他にもご紹介したい曲は沢山あったのですが、ページが恐ろしいほど縦長になってしまうので泣く泣くベスト5に収めた次第です。
機会があれば、その他の名曲もご紹介出来たらなあと思いますので、あまり期待せずに気長にお待ちください(苦笑)。
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