岸谷五朗と寺脇康文のお笑いトリオ“SET隊(せったい)”とは?ダウンタウンやB21スペシャルとも共演した仲だった?

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お笑い第三世代と呼ばれる新時代のお笑い芸人たちが一気に台頭したのが今から約30年前の1980年代後半あたりでしょうか。

とんねるずやダウンタウン、ウッチャンナンチャン、B21スペシャルといった現在でも芸能界のトップクラスにいる超大物たちを輩出した凄い時代でもありました。そんな新時代のお笑いグループの中の一つに「SET隊」という3人組のお笑いトリオがいたのですが、ご存知ですか?

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三宅裕司主催のSETの若手劇団員三人で結成されたお笑いコントユニット集団

SET隊というグループは読み方を「せったい」と読みます。ちなみにこのお笑いユニット、SET隊が所属していた劇団の名前こそ「SET(エスイーティー、セット)」。スーパーエキセントリックシアターだったのです。あの三宅裕司が旗揚げし、座長を務める超有名な人気劇団です。

そのSETの若手劇団員三人で構成された若手コントユニットこそがここでご紹介する「SET隊(せったい)」なのです。

SET隊の結成は1987年(昭和62年)。メンバーは前述したとおり、三宅裕司が座長を務める劇団スーパーエキセントリックシアターの若手俳優3人。

彼らは劇団員としての俳優業と並行しながら「SET隊」でもお笑いユニットとして活動。当時お笑い第三世代の主力として頭角を現していたB21スペシャルや、大阪から東京進出を果たし、「夢で逢えたら」でのコントなどで東京でも徐々に人気を拡大させていた若き日のダウンタウンなどともレギュラー番組を持つなど活躍しました。

しかし1992年頃には事実上の活動休止状態となり、メンバー2人のSET脱退により1994年には自動的に解散状態となってしまいました。

活動期間は短いのですが、お笑い好きにとってはかなり名の知れた存在、それが「SET隊」なのです。

SET隊(せったい)ツッコミ担当は岸谷五朗(きしたにごろう)

まずはSET隊の最年少メンバーにしてツッコミ役を担当していたこの人からご紹介しましょう。

芸  名:岸谷五朗(きしたにごろう)
本  名:同じ
生年月日:1964年(昭和39年)9月27日
出  身:東京都武蔵野市
身  長:175cm
血液型 :O型
配偶者 :奥居香(プリンセスプリンセス)

はい、今や個性派俳優として強烈な存在感を示している名優・岸谷五朗さんです。SET隊として順調にキャリアを積んでいたのをリアルタイムで知っていた世代としては、SET隊の岸谷五朗がTVアニメ「ジャングルの王者ターちゃん」のターちゃん役をすると知った時は凄く驚きましたね。とほとんど同時に崔洋一監督の「月はどっちに出ている」での主演、さらにはフジテレビの連ドラ、「この愛に生きて」では主演の安田成美の相手役に抜擢されるというとんとん拍子の大出世。本当に凄いスターダムへの駆け上がりでした。

SET隊ではWボケをきっちりつっこむさすがのコントでしたが、やはり役者としても只者ではないという感じでした。この成功を見せられると、SET隊解散しても仕方ないよなあ・・と諦めもつくというものでしょうね(苦笑)

ボケは山田幸伸(やまだよしのぶ)と寺脇康文(てらわきやすふみ)

次にWボケ役の二人をご紹介しましょう。

名  前:山田幸伸(やまだよしのぶ)
生年月日:1961年(昭和36年)2月18日
出  身:大阪府大阪市生野区
血液型 :B型
最年長メンバーの山田さんです。大阪出身者らしく当初は吉本NSC所属でしたが、SETに入団します。1994年にSET隊が事実上解散となった後も元SET隊の中で一人だけSET隊に残留しますが、2001年に退団し、現在は舞台公演などで活躍していらっしゃいます。

そして最後の一人がコチラ。

芸  名:寺脇康文(てらわきやすふみ)
生年月日:1962年(昭和37年)2月25日
出  身:大阪府
身  長:180cm
体  重:74kg
血液型 :O型
家  族:妻と二女一男

むむむ、またもや超ビッグネームが・・(笑)。ご存知杉下右京の初代相棒、亀山薫刑事じゃありませんか。SET隊での盟友ともいえる岸谷五朗とは時を同じくしてスーパーエキセントリックシアターから離脱。その後の成功劇は皆さんご存知の通りでしょう。

ちなみに盟友の岸谷五朗さんとの絆は変わっておらず、今でも「地球ゴージャス」や「アクト・アゲインスト・エイズ」などで共演してピッタリと息の合ったところを見せてくれています。あの名コンビぶりを見ていると本当に嬉しくなりますね。

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ダウンタウン、B21スペシャルと共演した伝説の番組「全員出席!笑うんだってば」

というわけで、岸谷五朗と寺脇康文という現代の名優二人を揃えていた豪華なこの「SET隊」。やはり一番の代表的な仕事といえば、ダウンタウンやB21スペシャルらとゴールデンレギュラーを張った、日本テレビの「全員出席!笑うんだってば」でしょう。1989年10月に始まったバラエティ番組です。

レギュラーは東京進出で飛ぶ鳥を落とす勢いだったダウンタウン、東の横綱ともいえるB21スペシャルを初めとして、SET隊の三人、ピンクの電話の二人という面々でした。

まあ実をいうとこのお笑い第三世代の大物を起用したバラエティ番組はたったの2か月で打ち切りとなってしまいました。ぶっちゃけ割と面白かったと思ったんですけどね。ただし恐らく日テレの狙いであった「夢で逢えたら」程の化学反応は起こせなかったといったところでしょうか。

しかしスタジオコントだった「地球戦士フリルマン」のシュールさやSET隊と浜ちゃんの悪役ぶりは歴史に埋もれさせるのはもったいないと思いますね。つくづく当時ビデオに録画してなかったことを後悔しているところですね(涙)。なんとか映像化してくれないかな?ダウンタウンやB21的には黒歴史として葬りたいのかもしれませんが・・(笑)。

今こそ三人が集結して期間限定でも再結成を!コント集団の実力を若い世代にも

というわけで、今や貴重な個性派俳優として売れっ子といってもいい存在の寺脇康文さんと岸谷五朗さんの20代の頃のもう一つの姿こそ、SET隊というお笑いコントユニットでの活躍だったのです。今のシブい二人しか知らない若いファンにはちょっと信じられないかもしれませんが、れっきとした事実なのです。

しかし何度も言いますが、寺脇さんと岸谷さんの今日の成功を考えれば、今さらながらSET隊というグループの凄さが浮き彫りになってきますね。逆に言えばSET隊の解散が無ければ今日の俳優・岸谷五朗も寺脇康文もなかったのだと考えればSET隊解散や二人のSET退団も致し方なしなのかなと思ってしまいます。

ここで思うのは、久々に山田幸伸さんも含めた三人で再集結してほしいという事ですね。

今三人が再び三人で集まって、ネタを書いて期間限定でもいいのでライブとかやってくれたら、当時のファンはもちろんの事、SET隊時代を知らない若い世代の見る目も大きく変わるのは間違いないでしょう。実力派コント集団としての実力をもう一度見せつけてほしいものです。

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