NHK大河ドラマ「真田丸」第15話「秀吉」史実から見たネタバレ予想 信繁の義父・大谷吉継、おねらが初登場

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真田六文銭 真田丸

NHK大河ドラマ「真田丸」は、いよいよ信繁の活躍の舞台を大阪に移した「大坂編」がスタート。

その幕開けともいえる4月10日放送の第14話「大坂」では、石田三成茶々(淀殿)加藤清正片桐且元らが初登場。上杉景勝や徳川家康北条氏政といった日本を代表する大名たちも登場し、信濃を中心とした舞台から日本全国へと、物語は大きく拡大した感がありますね。

次週の第15話「秀吉」では更に豊臣家の人たちが登場する事になっており、いよいよ時代が動き始めという期待に胸が躍るばかりです。

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第15回「秀吉」のストーリー

秀吉の上洛命令によって大坂城へと赴いた上杉景勝(遠藤憲一)。その景勝に伴われて初めて大坂に足を踏み入れた信繁(堺雅人)は、その壮大なスケールにただただ驚くばかりであった。

そして今や天下人の座を不動のものとしていた豊臣秀吉(小日向文世)と運命の対面を果たす。秀吉は、ただの上杉家の人質に過ぎない信繁をあちこちと連れ周り、様々な顔を見せる。およそ天下人らしくない秀吉の気さくな態度や笑顔に次第に惹かれていく信繁。

だがそんな表の顔とは裏腹に、秀吉にはある思惑が隠されていた。

実は秀吉が上洛して傘下に入るよう命じた日本全国の諸大名の中には信繁の父・上田城の真田昌幸(草刈正雄)も含まれていたのである。しかし昌幸は秀吉の上洛命令に対してのらりくらりと返答を先送りにしていた。その真田家の煮え切らない態度に秀吉は不満を持っていたのである。

上洛命令に従わない昌幸に対して、秀吉はある策を講ずる。真田家は「第一次上田合戦」で徳川の大軍を撃退したとはいえ、まだまだ徳川家の脅威は去っていなかった。いつまた徳川の大軍に攻め込まれるかも知れない立場の真田家。そんな真田家が従属していた上杉家の当主・景勝に対して秀吉は、徳川家康が真田家を攻めても真田を助けるなと命令する。

真田家の次男・信繁を我が子のように思う景勝は戸惑い、そして苦悩する。上杉家の「義」と現実的な上杉家の生き残りの狭間で・・

しかしそんな秀吉の裏の顔に信繁は気づいていない。正室である寧(鈴木京香)らと無邪気にはしゃぐ秀吉の巧妙な策略は確実に真田家を危機に陥れようとしていたのである・・


「秀吉」史実から見たネタバレ予想

表向きは社交的で愛嬌があって、誰からも好かれる好人物。しかし裏は野心家で策謀家。これがわたしの豊臣秀吉像です。第15回「秀吉」では、そんな秀吉の表の顔と裏の顔が存分に楽しめる回となりそうですね。

ストーリーにあるように、真田家の庇護者という立場にあった上杉家に、真田が徳川に攻められても助ける事は無用であるという通達を秀吉が出したのは紛れもない史実です。しかしその背景は少しばかり違っています。史実で秀吉が真田への助成を上杉に禁じたのは、真田が上洛しない事への不快感よりも、徳川家康に対する配慮という側面が大きいと言われています。秀吉は巨大勢力であった家康にも上洛要請していました。家康を支配下においてこそ秀吉の立場は確実に天下人となると言っても良いくらいに家康の存在は大きかったのです。豊臣家臣となった上杉景勝が徳川家康の敵である真田家を助ける事で、豊臣と徳川の関係を悪化させたくなかったというのが、事の真相です。あくまで秀吉は平和裏に徳川家康に上洛させて家臣となる事を承諾させたかったのです。

そして、上杉景勝に真田家を助けるなと通達した書状で登場するのが、真田昌幸を「表裏比興の者(ひょうりひきょうのもの)」と表現した有名な言葉です。表裏比興のひきょうの部分は、卑怯という言葉を置き換えたものと言われています。しかし、現在で言う卑怯という言葉と、当時の卑怯は意味が少し違います。

現在で言う「卑怯」とは、「勇気がない。臆病。いやしい。」などという意味合いで使われる事がほとんどです。まあハッキリ言ってお世辞にも褒め言葉ではありません(笑)。

しかし当時の「卑怯(比興)」とは、「策士」であるとか、「老獪(ろうかい)」といった意味合いで使われていました。これは、戦略知略が最大限に評価されていた当時の武将への表現としては、最大級の褒め言葉と言ってもいいほどのものでした。ちなみに上杉景勝への書状は秀吉が書いたものですが、昌幸を「表裏比興のもの」と評したのはこの秀吉の本状に添えられたもので、書いた主は豊臣家五大老の石田三成と増田長盛であると言われています。石田三成はこの時点で、真田昌幸を武将として最大限に評価し、警戒していた事が伺える書状ですね。

ともあれ、この書状で表現された「表裏比興」という言葉は、現在までも真田昌幸という男の形容詞ともいえるほど有名な昌幸を現す言葉として用いられています。

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大谷吉継、おね、千利休など主要キャストが続々と・・注目は片岡吉継!

大坂編に突入して初登場キャラのラッシュとなった第14話「大坂」ですが、そのラッシュの勢いは第15話「秀吉」でもとどまる事は無さそうです。

石田三成や茶々、加藤清正、片桐且元らが登場したのに続き、次週は三成の盟友・大谷吉継(片岡愛之助)、「賤ヶ岳七本槍」の福島正則(深水元基)、同じく七本槍の平野長泰(近藤芳正)、戦国を代表する茶人・千利休(桂文枝)秀吉の妻・寧(鈴木京香)母・なか(山田昌)、弟・豊臣秀長(千葉哲也)、甥・秀次(新納慎也)、吉野太夫(中嶋亜梨沙)らが登場。

豊臣家の中心人物ばかりですが、見どころは何といっても片岡愛之助の大谷吉継でしょう。

信繁の正室となる竹林院は大谷吉継の娘です。つまり、信繁にとっては義理の父という事になります。この事実は信繁と昌幸の関ヶ原の戦いでの決断にも大きな影響を及ぼします。

さらに、大谷吉継と言えば、石田三成の親友としても有名です。友のために負けるとわかっていながら吉継は関ヶ原で三成に味方する事となります。三成や景勝らと同じく、この吉継も「義」に生きた武将と言えるでしょう。

寧(ねね、おね)も要注目です。鈴木京香さんは三谷作品の常連ですし、三谷幸喜の映画「清須会議」ではプライドが高く、秀吉を毛嫌いする信長の妹・お市を衝撃の白塗りで演じていました。まさに鬼気迫るお市の方でしたね(笑)。今回は反対に秀吉の愛妻・寧を演じます。茶々とのバトルとかあるのでしょうか?

個人的には弟・秀長が注目なのですが、真田物ということもあって、あまり見せ場は多くないような気がするのが残念です。

どちらにせよ、物語の行方とともに新キャラにも要注目なのは間違いなさそうです。

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