80年代にデビューし、一世を風靡した人気アイドル、斉藤由貴さんが今プチブレイク中ですね。
大河ドラマ「真田丸」では主人公のライバル、徳川家康の側室・阿茶局を演じて存在感を発揮しており、テレビCMではなんといってもau。女優の夏帆と共演しているこのauのCMが若い世代にも人気となっています。それ以外にもドラマでは途切れることがないのでは?と思うほどに毎クール何らかのドラマに出演しています。
こうやってデビューして30年以上たっても一線級で頑張っている姿を見ると、斉藤由貴がトップアイドルであった時代に育った人間としては非常に嬉しい思いですね。
斉藤由貴(さいとうゆき)のプロフィール
生年月日 :昭和41年(1966年)9月10日生まれの50歳
本 名:小井由貴(いさらいゆき/旧姓:斉藤)
出 身:神奈川県
出 身 校:神奈川県立清水ヶ丘高校
身 長:161cm
靴のサイズ:24cm
デビュー :1984年
血 液 型:B型
家 族:夫と3子
著名な親族:弟・斉藤隆治(元俳優)、姪・芹澤優(声優)
趣 味:絵画やイラスト、詩や小説を書く事
所 属:東宝芸能
衝撃的だった「胸騒ぎチャーシュー」のCM そして名曲「卒業」リリース
斉藤由貴さんのデビューのきっかけは講談社の人気雑誌である少年マガジンの第3回ミスマガジンに選ばれた事です。
正直わたしはこの頃はマガジン読んでいなかったので(ジャンプとサンデー派笑)全然知りませんでした(汗)。
初めて斉藤由貴を知ったのが、明星のカップラーメン「青春という名のラーメン・胸騒ぎチャーシュー」のCM。とにかくインパクト十分なCMでした。今でもはっきり覚えています。赤いマフラーを巻いた斉藤由貴がただ一言、「胸騒ぎ・・ください」というコマーシャルです。とにかく可愛いのですよ、これが。まあ自分は一発で持っていかれてしまいました(笑)。多分同じような中高生は全国で続発したはずです。それくらい可愛かったです。
んでもって、今でも卒業ソングのアンセムとして歌い継がれているあの曲で歌手デビューも果たします。
松本隆作詞・筒美京平作曲という、当時の大ヒットメイカーで作られた名曲、「卒業」です。
「制服の胸のボタンを 下級生たちにねだられ」で始まる卒業ソングの代表曲ですね。マツコ・デラックスも好きな卒業ソングとして挙げているように、自分も個人的には卒業ソングといえばこの曲です。
特にサビの部分がいいんですよね。
「ああ 卒業式で泣かないと 冷たい人と言われそう でももっと悲しい瞬間に 涙はとっておきたいの」
です。うーん、秀逸ですね。確かにこの時代の、特に女子は卒業式で泣かないといけないって風潮がありましたね。ほとんど女子は泣いてました。でも中には明らかに「お前、全然涙出てねーしw」って子も何人かいましたけど。泣いてない子は男子からちょっと変わった子って思われてた部分はありましたね。今考えればなんだかなぁって感じですけど、まあそんな時代だったという事です(笑)。
とにかくこの「卒業」で斉藤由貴がスターダムへとのし上がる事は確約されたといってもいいでしょう。
スケバン刑事の初代麻宮サキではイメージを一新して不良役に
大ヒットシングル「卒業」の発売から2か月後の1985年4月からはこちらも斉藤由貴さんの代表作ともいえる伝説のドラマ、「スケバン刑事」がフジテレビで放送開始されます。
これまでは清楚で純情な女子というイメージの強かった斉藤由貴さんのイメージを一新した作品ですね。
「鷹の羽学園2年B組麻宮サキ、またの名をスケバン刑事!」「てめえら、許さねえ!!」の名セリフで一躍人気シリーズとなった漫画原作のドラマ化作品です。
これがまたね、何度も言いますがいいんですよね。ポニーテールが可愛いんすよ。ポニーテールが。わたしの中では最もポニーテールの似合う女性断トツナンバーワンはこの斉藤由貴なのです。
んであのルックスでこんなキメ台詞言われた日にゃあね、許してもらわんでいいってなりますよね(笑)。
このスケバン刑事は斉藤由貴版で人気を博し、続いて南野陽子主演で「スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」、浅香唯主演の「スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇」へと続く人気シリーズドラマへと成長していくんですね。
南野陽子版も浅香唯版も好きなんですけど、やっぱり個人的にはスケバン刑事といえば、この斉藤由貴の第1作が一番好きです。理由?斉藤由貴が可愛いからです!(キッパリ)
ちなみに、松浦亜弥が4代目麻宮サキを演じて映画化された作品「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」では、斉藤由貴さんも出演しています。役どころはなんと、四代目麻宮サキの母親であり初代麻宮サキという役。これは当時リアルタイムで初代麻宮サキのドラマを見ていた世代にはこたえられないファンサービスでしたね。見てない人はぜひ見てみて下さい。
渡辺謙と共演したNHK朝ドラ「はね駒(はねこんま)」で国民的人気者に
スケバン刑事のヒットによって斉藤由貴はアイドルとして不動の人気と地位を築き上げました。そして国民的な人気者へとさらに駆け上がります。
スケバン刑事の放送終了から半年後の1986年4月から、主演としてNHK朝の連続テレビ小説「はね駒(はねこんま)」へ出演することが決定するのです。
このはね駒ですが、全156話の平均視聴率が41.7%で、最高視聴率が49.7%を記録したというモンスター番組でもあります。スケバン刑事とは全く趣きの違った役どころでありましたが、当時のアイドルの中ではやはり演技力も抜けた存在でしたね。斉藤由貴さんの存在がこの高視聴率の大きな要因なのは間違いありません。
余談ですが、このはね駒で斉藤由貴さんの夫となる小野寺源造役を演じたのが、当時まだ駆け出しの若手俳優に過ぎなかった、あの「世界のワタナベ」こと渡辺謙さんです。当時からその存在感は若手俳優とは思えない程であり、ただならぬオーラを身にまとった俳優さんでした。謙さんはこの役で好評を博し、この半年後には大河ドラマ歴代1位の視聴率を誇る「独眼竜政宗」の主演によって大スターへと駆け上がるのです。
今では名優として君臨している小林稔待(こばやしねんじ)さんが俳優としてブレークしたのもこのドラマで斉藤由貴さんのお父さん役を演じたからだったと記憶しています。
とにかく、色々な意味で国民的な人気ドラマだったのです。
DVD化されていないドラマ「はいすくーる落書」は隠れた名作
はね駒の大ヒットによって斉藤由貴は国民的な人気女優となり、以降は主演作がどんどん舞い込んできます。この頃にはすでにアイドルの枠を完全に飛び越えていました。
この頃の斉藤由貴の主演ドラマは恐らくほとんど見ていたと思います。好きでしたから(笑
「あまえないでヨ」とか「湘南物語」なんかも記憶に残ってるんですが、個人的には「はいすくーる落書」ですね、やっぱり。
斉藤由貴さんは主演で不良揃いの工業高校に赴任した英語教師・諏訪いづみ役。やんちゃ生徒に苦戦しながら生徒たちと信頼関係を築いて奮闘していくさまを描いた学園ドラマです。
このドラマも斉藤由貴さんの代表作の一つです。しかし生徒たちは本物の不良ばかりだったため、斎藤さんは泣いてしまったという可愛すぎるエピソードもあります。
生徒役がとにかく豪華で、的場浩司さんや保阪尚希(ほさかなおき)さんはこのドラマを機に大ブレイクを果たしましたね。まあとにかく面白いドラマでした。今でも十分通用するクオリティですね。
ただし、工業高校のイメージが悪すぎるというクレームもかなり来ていたらしく、続編のパート2では校名がぼかされたりしています。そのせいかどうかは分かりませんが、未だにDVD化もされていません。素晴らしい作品だけに残念ですね。個人的には自分のツレが通ってた地元の工業高校はこんな感じだったので全く違和感なかったんですけどね(苦笑
「悲しみよこんにちは」「夢の中へ」など大ヒット連発 玉置浩二作曲「白い炎」も超名曲
ドラマでは主演として数々の名作に出演していましたが、歌手としても「卒業」でデビュー後、順調にヒット曲を重ねていきました。
「卒業」を手掛けた松本隆・筒美京平コンビでは「初戀(はつこい)」、「情熱」などがヒットしましたし、スケバン刑事のエンディングソングとなった「白い炎」や高橋留美子の人気アニメ「めぞん一刻」のオープニングにもなった「悲しみよこんにちは」は作詞森雪之丞・作曲玉置浩二という豪華コンビです。
個人的には「白い炎」が好きですね。「悲しみよこんにちは」もそうですが、こうやって見ると、玉置浩二の作曲能力ってやっぱりすごいなと痛感せざるを得ません。まさに天才ですよ。
1989年には主演ドラマである「湘南物語」の主題歌として、自身最大のヒット曲となる「夢の中へ」をリリース。40万枚を超える売り上げを記録しました。この曲は大御所ミュージシャンの井上陽水のヒット曲のカバー曲であり、斉藤由貴さんの振付が話題になりましたね。
井上陽水ヴァージョンと斉藤由紀ヴァージョンを聞き比べてみるのも面白いかもしれません。どちらも味があって別々の良さがあるんですよねぇ。
これだけの歌手としての実績を残している斉藤由貴さんですが、意外なことに年末の風物詩であるNHK紅白歌合戦への出場は1986年の一度だけにとどまっています。この時には紅組キャプテンを務めました。
朝ドラや大河ドラマなど、かなりNHKの仕事をこなしていた印象が強いだけに、紅白出場が一度というのは解せないんですよね。
80年代のアイドル全盛期から一線級で活躍し続ける凄さ
このように、アイドルからアイドルの枠を超えた国民的人気女優・歌手へと階段を駆け上っていった斉藤由貴さん。
1996年には現在の旦那さんと結婚(お相手は一般人)。3人の子を設けて子育てしながらも、大きな休養もなく現在まで芸能界で重要なポジションを占めています。
浮き沈みの激しい芸能界にあって、アイドル全盛期であった1980年代から30年以上も第一線で活躍し続けている元女性アイドルが一体どれだけいるのでしょう。わたしが思うに、斉藤由貴以外には小泉今日子だけだと思います。
そう考えれば、非常に凄い人なんだと実感しますよね。
CMで見せるコミカルでカワイイ仕草や演技、そしてとても50歳とは思えない美貌で、80年代の彼女を知らない世代でも大きな支持を得ているといわれている斉藤由貴さん。
80’sの底力をこれからもどんどん見せつけて第一線で活躍してほしい女優さんです。
コメント
私はいわゆるアイドルにはあまり興味がなかった(例外:佐野量子さん)のですが、普通にめっちゃ可愛いかったですね。
演技派とか演技が上手い!って感じではないのですが、かと言って下手な訳ではなく…ちょっと舌足らずな感じが逆に魅力的でしたね。
とにかくドラマの中で役の人として輝いていましたよね。
りぞっとさんのおっしゃる通り、実績を考えると実は”凄い人”なんでしょうがそれを感じさせない自然さが魅力なんでしょうかね〜。
自分では上手く分析できません。笑
私も斉藤由貴さんのドラマと言えば、やっぱり「はね駒」と「はいすくーる落書き」です!
両作品とも観れないんですよねー。涙
「はね駒」は私の数少ないもう一度見たい(=保存版にしたい)朝ドラです。小林稔侍さんと樹木希林さんのご夫婦をこの歳でもう一度観たいんですよね。
「はいすくーる落書き」は”野獣の中に放り込まれた可愛い女の子”ドキュメンタリーでしたよね。笑
とにかく妙にリアリティがあってかと言ってギスギスしていない絶妙な化学反応でしたよね。主題歌「トレイントレイン」もドラマにぴったりで最高でした。
これを観てる世代からしたら昨今のヤンキードラマ(の演技が)ぬるくていけません。笑
りぞっとさんのおっしゃる通り、あの頃の工業高校のイメージまんまの設定で、世間の誰も違和感無かったと思います。確か「スクールウォーズ」も伏見工業高校がモデルでしたし。
ドラマに抗議するんだったら卓球協会の”根暗発言”への対応のように逆手にとった改善策を考えて欲しかったです。
「今日から俺は」があれだけ若い世代に支持されたのは、当時リアルタイムであの「ヤンキー文化」まっただ中に育ったわたし的には実に興味深かったです。平成世代には逆に新鮮だったんでしょうね。これを機に当時のヤンキードラマが復刻されればと思いますね。
わたしはアイドルでは一番小泉今日子さんとおニャン子クラブにハマりました。まあこれ以上ないくらいの当時のテンプレですね(笑)
「はね駒」始まりましたね。やっぱり、斉藤由貴さんはめちゃくちゃ可愛いですね!! 笑
私が”キョンキョン派”ではなく”斉藤由貴派”だったと言う事を改めて再認識しました。(汗)
…当時としてはキョンキョン派が主流だった事は覚えております。
まだまだドラマとしてはこれからなのでしょうが、小林稔侍さんが二本松少年隊の生き残りと言う設定には驚きました。当時はまだ歴史好きとはいえ幕末や近代史は苦手でしたのでこの辺りの設定はそもそもスルーしていたんだと思うんですけど、「八重の桜」を視た後だと沁みますよね〜。なんか、「八重の桜」の明治編よりよっぽど”大河ドラマ”している気がするのは私だけでしょうか?