レディオヘッドおススメアルバム “ザ・ベンズ”は 最高傑作?PV動画付きで全曲レビュー

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ロック

先日ネットを見ていたら、イギリスのロックバンド、レディオヘッドが大ヒットアルバムとなった「OKコンピューター」の発売20周年記念のスペシャル盤をリリースするというニュースが出ていました。まあ当然買うのですが、ボックスセットで買うか、デジタルで買うか?どちらもか?などと悩んでいながら、そっかー、OKコンビューターから20年も経つのかあ、おっさんになるわけやねー、などと考えていました(笑)

というわけで(どういうわけだ笑)、わたしのフェイヴァリットアルバムベスト5に入るであろうレディヘの最高のアルバムをご紹介したいと思います。

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レディオヘッドで好きなアルバムは「キッドA」?「OKコンピューター」?それとも・・

レディオヘッドは本当にファンによって一番好きなアルバムが分かれるアーティストでしょうね。どのアルバムも個性が強く、方向性やサウンドが大きく異なっているからそれぞれの好みによる部分も大きいのでしょうけどね。

自分は「OKコンピューター」は1998年の来日ツアー、名古屋ダイヤモンドホール公演を見に行ったくらい好きでしたし、1stの「パブロ・ハニー(Pablo Honey)」や全米1位を獲得した問題作の「キッドA(Kid A)」も、その次の「アムニージアック(Amnesiac)」に「ヘイル・トゥ・ザ・シーフ(Hail To The Thief)」、理解するのに時間を要したアルバムもありますけど(汗)、どれもそれぞれ好きなアルバムですね。

でもアルバム単位でどれが好きかと聞かれれば、断トツで1995年に発売された2ndアルバム、「ザ・ベンズ(The Bends)」と答えます。

理由は単純明快、捨て曲が全くない完璧なアルバム、何よりもただただ素晴らしい曲ばかりだからです。最も完成度の高いアルバムで、わたしが持っている全てのアルバムの中でも最も今までに聞いたアルバムの一つですね。何度聞いても色褪せることのない名盤中の名盤なのです。

レディオヘッド「ザ・ベンズ」アルバム12曲の収録曲

ではレディオヘッドの名盤「ザ・ベンズ」の収録曲をご紹介しましょう。

1 .プラネット・テレックス
2 .ザ・ベンズ
3 .ハイ・アンド・ドライ
4 .フェイク・プラスティック・トゥリーズ
5 .ボーンズ
6 .ナイス・ドリーム
7 .ジャスト
8 .マイ・アイアン・ラング
9 .バレット・プルーフ..アイ・ウィッシュ アイ・ワズ
10.ブラック・スター
11.サルク
12.ストリート・スピリット

これが捨て曲無しの最強の12曲のラインナップです。本当に素晴らしい曲ばかり。ちなみに全曲クレジット(作詞・作曲)はレディオヘッドのメンバー5人の共作という事となっています。

トム・ヨークとジョニー・グリーンウッド、エド・オブライエン、コリン・グリーンウッド、フィル・セルウェイ、の5人ですね。

ちなみにこの5人のレディオヘッドメンバーは、メジャーデビュー以降25年以上にわたってずっと同じメンバーで活動しています。脱退も新加入もありません。これは本当に珍しいことです。それだけメンバーの結束は強いんです。これだけの大物バンドにしては本当に稀有な例ですね。

ポップなメロディに乗る攻撃的なギターサウンド、その世界観はレディへ独特

さて、では1曲目から順を追っていきましょう。

この歴史的名盤のトップを飾るのが「プラネット・テレックス(Planet Telex)」。いきなり浮遊感を漂わせるようなエフェクトのかかったイントロで幕を開けます。そして気だるそうなトム・ヨークのヴォーカルが乗っかってきて何とも言えない不思議な世界観を醸し出します。そりゃそうでしょう、トムのこの曲でのヴォーカルは酔っぱらった状態で歌わされたものなのですから(笑)。

次作OKコンピューターにつながる世界観もありながら、決定的に違うのはやはり大きく主張するジョニーの歪んだギター音とメロディ。雰囲気に騙されそうですが、曲自体は結構ポップなんです。そしてこの傾向はこのアルバム全体に言える事なんですよね。

続いて2曲目の「ザ・ベンズ(The Bends)」。タイトルトラックです。これもジョニーのギターがただひたすらカッコいい。そしてトムの魂のシャウト。曲自体はこれもポップでメロディアスなんだけど、当たり前の良質なロックチューンとは一線を画する曲です。まさにこのアルバムのタイトルチューンに相応しい名曲であります。トム・ヨークがツアーのしんどさ、バンド活動とソロ活動の狭間での葛藤などから逃避思想になった時に書いた曲だけあって、哀愁も感じさせる曲ですね。そこがいいんですけどね。

ちなみに、アイルランドではこの曲がシングルカットされたそうです。

シングルカットされた「ハイ・アンド・ドライ」らスロウで切なく哀愁漂う名曲たち

続いてこのアルバムからの2ndシングルとして発売された収録3曲目の「ハイ・アンド・ドライ(High and Dry)」ですね。

Radiohead – High & Dry

コード進行などを聴いても、一時期のレディへと同一バンドかと疑ってしまう程に非常にシンプルな曲ですね。でもとても物悲しく哀愁が漂っています。そして何より美しい。実はトムが大学時代に書いた曲で、アルバム中で最も古い曲です。そしてこのアルバムに録音されたテイクは1993年に録音したものをリミックスしたものなのだそうです。

そして続いてはこれも3rdシングルとなった4曲目の「フェイク・プラスティック・トゥリー(Fake Plastic Trees)」。これまで数多くのアーティストにカヴァーされている、レディオヘッドの初期を代表する名曲です。

Radiohead – Fake Plastic Trees

これまた美しい。そして切ない。でもやっぱ美しい。何ともいえない空虚感。こんな曲作れるのはレディオヘッドだけでしょうね。圧巻です。

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