デュラン・デュランおすすめアルバム「リオ」ポップとイギリス的憂いを含んだ珠玉の名作!

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ロック

1980年代初頭に全世界に吹き荒れた“ニューロマンティックス”と呼ばれたロンドン発のムーヴメントを代表する存在として頭角を現し、その卓越した音楽性とアイドル顔負けのルックスによって一躍世界を席巻する存在となったデュラン・デュラン。

現在でも現役として活躍するデュラン・デュランはそのキャリアで多くのシングルヒットを飛ばし、多くの名作アルバムを世に送り出してきました。そんな名作群の中でも特にファンには人気の高い初期のアルバム「リオ」をここではご紹介したいと思います。

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1982年発売デュラン・デュラン2ndアルバム「リオ」のセールスやチャート最高位、収録曲等

デュラン・デュランのアルバム「リオ」を詳しく紹介する前にまずはこのアルバムの概要から。

リリース:1982年5月10日
録  音:AIR studios
ジャンル:ロック、ポップ、ダンス、ニュー・ウェイヴ
収録時間:42分38秒
レーベル:EMI
プロデューサー:コリン・サーストン

収録曲
1.リオ(Rio)
2.マイ・オウン・ウェイ(My Own Way)
3.悪夢の中の孤独(Lonely in Your Nightmare)
4.ハングリー・ライク・ザ・ウルフ(Hungry Like the Wolf)
5.ホールド・バック・ザ・レイン(Hold Back the Rain)
6.ニュー・レリジョン(New Religion)
7.ラスト・チャンス・オン・ザ・ステアウェイ(Last Chance on the Stairway)
8.セイヴ・ア・プレイヤー(Save a Prayer)
9.ザ・ショーファー(The Chauffeur)

全米最高位:6位
全英最高位:2位

アナログ盤(LPレコード盤・カセットテープ)では1曲目から5曲目までがA面、6曲目から9曲目までの4曲がB面ということになります。

チャートアクションは米英でアルバムトップ10入りを果たし、セールスでは本国イギリスでトリプル・プラチナム、アメリカでダブル・プラチナムを獲得、その他の地域においてもカナダやオーストラリアのアルバムチャートで1位を獲得する等、全世界的な成功を収めました。

1stアルバム「デュラン・デュラン」(Duran Duran)からわずか11か月後に発売された彼らの2ndアルバム「リオ」は、まさにデュラン・デュランが世界へと羽ばたく飛躍のアルバムとなった彼らにとってもメモリアルな作品なのです。

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意外(?)名盤「リオ」の1stシングルは「マイ・オウン・ウェイ」

それでは「リオ」に収録された曲を個別に見ていきましょう。まずは最初にシングルカットされた「マイ・オウン・ウェイ」から。

いまだにデュランファンだけでなく多くの洋楽ファンに愛されているヒット曲が多い「リオ」ですが、その記念すべきファーストシングルがこの「マイ・オウン・ウェイ」です。「マイ・ウェイ」ではないですよ、「マイ・オウン・ウェイ」です(笑)

個人的にはこの曲が1stシングルと後で知って実に意外でした。てっきりアルバムタイトル曲のあの曲か初の全米ヒット曲となったあの曲かと思っていたもんで…

イギリスでは14位とトップ10入りを逃しましたがしかしこの曲、個人的には大好きな曲ですね。アルバムヴァージョンとシングルヴァージョンが違うのですが、よりアップテンポでスリリングなこのシングルヴァージョンの方が断然かっこいいです。ちなみにこのMVはシングルバージョンです。

あと、このリオに収録された各曲のリミックスを集めたコンピレーションアルバム(EP盤)「カーニヴァル」(1982年)の日本盤に収録されていた「マイ・オウン・ウェイ」のナイト・ヴァージョンも実にクールでした。「カーニヴァル」は残念ながら廃盤となっているんですけど再販してくれないかなぁ…

2ndシングルは初の全米トップ10ヒット「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」

続きましてはシングルカット第2弾となったこの曲、デュラン・デュランの代表曲の一つでもある「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」(Hungry Like the Wolf)。

全米シングルチャートで最高3位を記録してアルバム売り上げに大きく貢献したのとともに、デュラン・デュランのアメリカにおける初のビッグヒットとなったメモリアルソングですね。

アンディ・テイラーのキレの良いカッティングによるギター・リフとポップな歌メロとコーラスが実に印象的です。「ドゥ、ドゥ、ドゥドゥドゥドゥドゥドゥ…」は当時何度も口ずさんだ懐かしいメロディです。

このMVも手間と予算が掛けられていてMTV人気に乗った、まさに当時の時代の寵児といってもいい存在でしたね。にしてもメンバー全員カッコいい…

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ブリティッシュポップ珠玉の名曲「セイヴ・ア・プレイヤー」はアルバムハイライト曲

3rdシングルはこれまたファンの間で根強い人気を持つミディアムテンポのバラード、「セイヴ・ア・プレイヤー」です。

全米チャートにはランクインしなかったものの、リオからシングルカットされた曲の中で母国イギリスで最もヒット(最高2位)したのがこの「セイヴ・ア・プレイヤー」です。

何度聴いても素晴らしい曲です。

デュラン・デュランのサウンド面で結成以来常に中心的存在であり続けるキーボードのニック・ローズ。そんな彼の天才的メロディメイカーとしての面目躍如!!といってもいい曲ですね。

東洋的テイストに溢れるイントロからアウトロに至るまでニックのシンセサイザーが泣きまくっています。ポップでメロディアス、しかしアメリカンな明るさではなく湿ったマイナー調のメロディはまさに「珠玉のブリティッシュポップ」といった趣き。まさに天才ですな。

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