ビリー・ジョエルといえば、本国アメリカのみならず世界的な人気を誇るアーティストです。
特にここ日本では本国アメリカに次ぐ圧倒的な人気を誇っているビリー。その人気は、過去に彼の曲の数多くが日本のテレビCMや番組BGM、ドラマ主題歌や挿入歌に起用されている事からも明らかです。
そこでここでは、特に日本で人気の高い曲、CM等で聞いたことのあるメジャー曲、そして知名度こそ低いもののファンに人気のある曲等、動画付きでご紹介していきたいと思います。
ピアノ・マン(1973年 アルバム「ピアノ・マン」収録曲)
歌詞に出てくる登場人物などビリー自身の経験をもとに作られた曲で、そのタイトル名も含めてビリー・ジョエルの代名詞といってもいい曲ですね。彼のキャリアの最初期のヒット曲で、初の全米ビルボードトップ30入り(最高25位)を果たした曲です。チャートアクション的には特筆すべきものではありませんが、それ以上にビリー自身、そしてファンたちにとって分身ともいえる大切な曲です。
日本では東京電力のテレビCMに起用されるなど、過去に数えきれない番組などで使用されてきたため、日本のファンにはすっかりお馴染みの曲でしょう。
基本的に歌メロは同じメロディが続くのですが、それでこれだけ聴かせてしまうビリーはやはり天才的メロディメイカーという他ありません。ライヴでも定番の曲であり、コーラスでの観客の大合唱は鳥肌ものですね。
なおこのPV(プロモーションビデオ)はシングル発売から4年後の1977年に新たに作られたものです。
ニューヨークの想い(1976年 アルバム「ニューヨーク物語」収録曲)
ビリー・ジョエルと聞いて想像するイメージといえばやはり“ニューヨーク”という人も多いのではないでしょうか。彼の代表作の一つであるアルバム「ニューヨーク52番街」でそのイメージは決定的となるわけですが、「ニューヨーク52番街」以前に発表されたこの「ニューヨークの想い(原題:New York State of Mind)」で既にビリー自身にとってニューヨークという街がいかに特別かというのを見ることが出来ます。
この曲が収録されたアルバム「ニューヨーク物語(原題:Turnstiles)」はUSビルボードチャートトップ100にも入らず、この曲もシングルカットされませんでしたが、ビリーにとってもファンにとっても非常に大切な曲です。
ビリーの曲としては6分近い長編ですが、全く最後まで飽きさせる事無く一気に聞かせてくれます。ピアノやサックスによるジャジーでドラマチックな音楽はまさに「大人の」音楽。目を閉じればニューヨークの夜景が浮かんでくる曲です。
素顔のままで(1977年 アルバム「ストレンジャー」収録曲)
ビリー・ジョエル初の全米シングルチャートトップ10ヒット曲(最高3位)であり、グラミー賞・最優秀レコード賞を受賞した記念すべき曲です。収録アルバム「ストレンジャ―」が1000万枚を売り上げる爆発的ヒットのきっかけとなった曲です。と同時にビリー自身もその名を世界に轟かせました。
この曲はトヨタ・エスティマのCMソング等でテレビでもガンガン流れていますので、あのサビのメロディは日本人にとっては勝手知ったる音楽といってもいい程のメジャーソングです。
ビリー・ジョエルは音楽ジャンルとしてはAC(アダルト・コンテンポラリー)にカテゴライズされる事が多いのですが、そんなビリーのAC要素が最も強い曲の一つといっていいでしょう。
イタリアン・レストランで(1977年 アルバム「ストレンジャー」収録曲)
「ストレンジャー」のA面ラストを飾るドラマチックな大作「イタリアン・レストランで(原題:Scenes from an Italian Restaurant)」です。シングルカットこそされていないものの、ファンにはとても人気の高い曲です。
ピアノの弾き語りから始まって転調を繰り返しながら盛り上がっていく、ビリーの曲構成の巧みさを再認識させてくれる名曲中の名曲です。個人的にも大好きな曲なのでご紹介させていただきました(汗)
ムーヴィン・アウト(1977年 アルバム「ストレンジャー」収録曲)
まだまだ続きますよ、「ストレンジャー」から(笑)。アルバムトップの1曲目を飾る、同アルバムからの第2弾シングルがこの「ムーヴィン・アウト」。ビルボードチャート最高位は17位です。
TBSの朝の情報番組「みのもんたの朝ズバッ」で2006年にエンディングソングに起用されていたので、この曲も日本人にはなじみの深い曲ですね。
ストレンジャー(1977年 アルバム「ストレンジャー」収録曲)
こちらも日本ではお馴染みの曲。1970年代のソニーラジカセ「CF‐6500」を皮切りに、ホンダの初代「CR₋V」、2010年代に入ってもアサヒ「ストロングオフ」の各CMで起用されていたため、あらゆる世代に知名度・人気ともに高い曲です。
日本ではオリコンチャート2位まで上昇したメジャー曲ですが、意外なことにこの名曲はアメリカやヨーロッパではシングルカットされていません。ビリーの場合こういった、欧米より日本で大人気曲パターンは多いです。
この曲聞いてると、若かりし日にイントロの口笛を真似して吹いてて、それまで話したことなかったバイト先の瀬能あずさ似の女の子が「あ、ビリー・ジョエル好きなんだ?」と話しかけてきてくれて舞い上がった事を思い出します(笑)
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