1970年代から80年代前半が日本の芸能界のアイドル全盛期だとすれば、80年代後半から90年代前半は冬の時代であったと言えるでしょう。
90年代後半からはあのスーパーアイドル・モーニング娘。が出てきて日本のアイドル界は再び隆盛を迎えますが、それまでは長い長いアイドル低迷期でした。
そんな中、アイドル厳冬期である90年代前半に正統派アイドルとして孤軍奮闘していたのが乙女塾のメンバー3人で結成されたribbon(リボン)なのです。
アイドル養成講座「乙女塾」とは?
ribbonを説明する前に、まずその母体である乙女塾について簡単に説明しましょう。
乙女塾とは、フジテレビが毎週月曜から金曜の午後5時から放送していたバラエティー番組、「パラダイスGOGO!!」で生まれたタレント育成講座名です。よくモー娘。やAKB48、おニャン子クラブなどと混同されがちな乙女塾ですが、前者たちがアイドルユニットなのに対して、あくまで乙女塾はタレント養成ユニットです。ですので、乙女塾として曲を出したりツアーをしたりという事は在りません。
そんなアイドル養成番組から巣立った3人が結成したのがこのribbonなのです。
ちなみにこの乙女塾、ribbon以外に活躍したメンバーはというと、ribbonと同じく90年代前半にアイドルとして活躍した5人組coco(瀬能あずさ、羽田恵理香、宮前真樹、三浦理恵子、大野幹代)、「東京パフォーマンスドール」や「EAST END×YURI」(DA.YO.NE(だ・よ・ね)が大ヒット)で活動した市井由里、当初は佐藤愛子の代わりにribbonに入る予定であったアイドル・中嶋美智代(後に中嶋ミチヨ)達がいます。
80年代後半に一世を風靡した人気番組「夕焼けニャンニャン」の後番組として始まった「パラダイスGOGO!!」は結局わずか1年で放送終了となり、乙女塾も自然消滅となってしまいます。しかしその後もribbonはアイドル冬の時代に地道な活動を続けていくのです。
永作博美、松野有里巳(ありみ)、佐藤愛子のプロフィールや活動歴など
それではここでribbonのメンバーの詳細を見ていきましょう。
永作博美
ながさくひろみ
生年月日:1970年10月14日生まれの45歳(!)
出 身:茨城県行方市
身 長:156cm
血液型 :B型
はい、今や演技派女優として不動の地位を築いた永作博美さんです。ribbon時代は、途中からセンターを務めていた最年長のリーダー格でしたね。
てか、45歳ですよ?まさに美魔女ですな。年を取るにつれてどんどんキレイになっていってますよね。2009年に結婚して39歳で男の子を、42歳で女の子を出産されましたが、出産後にさらにキレイになっているというね・・凄いとしか言いようがありません。
確か永作さんはかなりの酒豪だったと思います。少なくとも若い頃は。今はどうなんでしょうか。今でもガンガン飲んでてあの若さだったらそれこそ化け物(失礼っw)ですよね。
これからもどんどん若返って時間の流れに逆らう存在であってほしいですね。
松野有里巳
まつのありみ
生年月日:1973年2月13日生まれの43歳
出 身:東京都世田谷区
血液型 :A型
デビュー時はセンターを務めていた松野有里巳ちゃんももはや43歳っすか・・時の流れは速いものです・・(遠い目)
ribbon解散後はソロ活動を開始し、松野アリミと改名して音楽ユニット「Les 5-4-3-2-1(レ・ファイブ)」のヴォーカリストとして、女優として舞台出演などで活動しますが、1998年にミュージシャンの高橋剛氏と結婚し、芸能活動を休止します。
その後、人気劇団「ナイロン100℃」の舞台で2006年に復帰。現在ではエアロビのインストラクターとしても活躍しています。
松野さんと言えば、テレビで告白しているようにお子さんがいません。なんと3度の流産に見舞われたそうです。高橋氏との結婚後にすぐ妊娠が発覚しましたが流産。その後二人目をお腹に授かりますが、これもまた流産してしまいます。二度までも子どもを流産してしまった松野さんは精神的に落ち込み、うつ病まで患ってしまったそうです。そして見かねた夫が病院で検査を進めたところ、流産の原因が病気であった事が判明します。
病名は「不育症」
あまり知られていませんが、厄介な難病だそうです。原因としては、染色体の異常が関わっている場合の他、子宮筋腫や子宮内膜症が原因の場合、さらには感染症や免疫など様々な要因があるそうです。
この病気発覚後も3人目のお子さんを宿しますがまたも流産。
現在では女優として、そしてインストラクターとして芸能界で活動している彼女。お子さんには恵まれなくとも旦那さんとともに幸せな家庭を築いてもらいたいものですね。
ちなみにわたしは3人の中でこの松野ちゃんのファンでした(どーでもいいよねw)
佐藤愛子
さとうあいこ
生年月日:1973年10月22日生まれの42歳
出 身:埼玉県川越市
血液型 :B型
ribbonの最年少メンバーであり、グループ内でも妹のような存在だったのがこの佐藤愛子ちゃんですね。
ショートカットでボーイッシュな雰囲気で、メンバー内でもかなり人気があった記憶がありますね。ちなみにこの佐藤愛子ちゃんと乙女塾で同期だったアイドルの中嶋美智代ちゃんが当初はribbonに加入する予定だったそうです。それはそれで凄いメンバーだったかもしれませんが、やはりribbonには佐藤愛子ちゃんで良かったと思いますね。他の二人とは違う魅力がありましたしね。
ribbon解散後はしばらく芸能活動を続けていたようですが、その後結婚して引退。現在では完全に芸能界とは距離を置いているみたいですね。
あの人は今?的な番組で追いかけてくれないかな。松野さんも復帰したし、20数年ぶりに3人で顔を合わせたribbonが見てみたいですよね。
アイドル氷河期に爪痕を残したribbon
「パラダイスGOGO!!」が終了し、乙女塾も自然消滅した後も、アイドルとして歌をリリースし、コンサートを行い、バラエティ番組などにも出演して数少ないアイドルグループとして頑張っていたribbonですが、1994年に松野がグループを脱退し、ribbonは正式に解散という事になりました。
解散後の永作博美さんの女優としての大活躍はみなさんご存知の通りかと思います。永作さんは女優として活動していますが、大女優によくありがちなアイドル時代を黒歴史にしているというのがないのですごく好感が持てますね。それだけribbon時代を大事にしているのかなという気がします。松野有里巳さんは度重なる流産を乗り越えて現在でも芸能界で頑張っています。佐藤愛子さんは芸能界を退いて幸せな家庭を築いているんでしょうね。3者3様ですがそれぞれ個性があった3人らしくていいのかなという気もします(笑)。
おニャン子クラブが解散してモーニング娘。がブレイクするまでのアイドル氷河期に活動していたribbon。時代が前後どちらかにもう少しだけずれていれば、歴史に残るアイドルグループになったかもしれませんね。まあ、ファン的にはあの時代のあのくらいの位置にいたribbonが好きだったのかもしれませんが・・
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