今やテレビ番組の重要なコンテンツとなっているバラエティ番組。お笑いの人気芸人たちはテレビで見かけない日はないほどの売れっ子も珍しくありません。
そんなお笑い芸人たちはしばしば「○○世代」という括りで語られることがあります。
人気芸人たちがブレイクした年代によって各世代に分類されるという事です。これはあくまでメディアやファンがカテゴライズしたものであり、当の芸人たちはあまり拘っている様子もないのですが、日本のエンタメにおけるお笑いの歴史を語る上ではなかなか興味深い分類でもあります。
ここではそんなお笑い界における世代を第一世代から最新の若手世代に至るまでご紹介してみたいと思います。
演芸ブーム世代(お笑い第一世代)
林家三平ら落語四天王やコント55号、ドリフターズ等昭和時代のレジェンド達
日本のお笑い史において、主にテレビにおける演芸ブームからの爆発的なお笑い人気を牽引した芸人界のレジェンド達の事を俗に「お笑い第一世代」と呼びます。時代的にはテレビの黎明期から黄金期に転じる昭和30年代後半から40年代前半(1960年代前半~1970年頃)にかけての時期を指します。
このお笑い第一世代(演芸ブーム世代)といわれる芸人さんが以下の面々となります。
落語家
名跡名 | 摘要 |
---|---|
初代 林家三平 | |
七代目 立川談志 | |
三代目 古今亭志ん朝 | |
五代目 三遊亭圓楽 | |
五代目 春風亭柳朝 | |
三代目 桂米朝 | |
三代目 桂春団治 | |
五代目 桂文枝 | |
六代目 笑福亭松鶴 |
漫才師・コントグループ
コンビ名 | メンバー | 摘要 |
---|---|---|
獅子てんや・瀬戸わんや | 獅子てんや 瀬戸わんや |
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コロムビア・トップ・ライト | コロムビア・トップ コロムビア・ライト |
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夢路いとし・喜味こいし | 夢路いとし 喜味こいし |
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てんぷくトリオ | 三波伸介 戸塚睦夫 伊東四朗 |
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漫画トリオ | 横山ノック 青芝フック 横山パンチ(上岡龍太郎) |
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Wけんじ | 東けんじ 宮城けんじ |
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コント55号 | 萩本欽一 坂上二郎 |
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Wヤング | 平川幸男 中田治雄 |
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若井はんじ・けんじ | 若井はんじ 若井けんじ |
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正司敏江・玲児 | 正司敏江 正司玲児 |
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晴乃チック・タック | 晴乃チック 晴乃タック(高松しげお) |
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ザ・ドリフターズ | いかりや長介 加藤茶 荒井注 仲本工事 高木ブー |
後に志村けん加入 |
「大正テレビ寄席」や「お笑いタッグマッチ」「シャボン玉寄席」「笑点」といったテレビ演芸番組に出演していたメンバーがメインとなっています。そこで火が付いたお笑いブームが後に「コント55号の裏番組をぶっとばせ」「8時だよ全員集合」といったバラエティを代表する高視聴率お化け番組へと続いていくこととなります。日本におけるお笑い界の礎を築いた伝説の大御所が名を連ねていますね。まさにレジェンドです。
漫才ブーム世代(お笑い第二世代)
タモリ、たけし、さんまのビッグ3に島田紳助、所ジョージに鶴瓶、鶴太郎も
1980年代に入ると、お笑い界には現在に至るまでの流れを決定づけるかのように劇的なムーブメントが巻き起こります。
そう、
漫才ブーム
です。
日本中に漫才という演芸を知らしめたこの「漫才ブーム」でメジャーになった芸人たちがいわゆる「お笑い第二世代」といわれています。以下がその主なお笑い芸人さんたちです。
コンビ名 | メンバー | 摘要 |
---|---|---|
ツービート | ビートたけし(北野武) ビートきよし |
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B&B | 島田洋七 島田洋八 |
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島田紳助・松本竜介 | 島田紳助 松本竜介 |
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ザ・ぼんち | ぼんちおさむ 里見まさと |
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横山やすし・西川きよし | 横山やすし 西川きよし |
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今いくよ・くるよ | 今いくよ 今くるよ |
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オール阪神・巨人 | オール阪神 オール巨人 |
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星セント・ルイス | 星セント 星ルイス |
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おぼん・こぼん | おぼん こぼん |
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太平サブロー・シロー | 太平サブロー 太平シロー |
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春やすこ・けいこ | 春やすこ 春けいこ |
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西川のりお・上方よしお | 西川のりお 上方よしお |
上記にご紹介したのはいわゆる漫才ブームで人気が爆発した漫才コンビですが、その他にも同時期に頭角を現したピン芸人や落語家、コントグループ、漫才ブーム以前に人気となった漫才師も第二世代に分類されています。以下がその面々です。
落語家・ピン芸人
名跡・芸名等 | 摘要 | |
---|---|---|
三遊亭楽太郎(現:6代目 三遊亭圓楽) | ||
2代目 桂枝雀 | ||
桂べかこ(現:3代目 桂南光) | ||
桂文珍 | ||
春風亭小朝 | ||
笑福亭鶴瓶 | ||
桂雀々 | ||
林家こぶ平(現:9代目 林家正蔵) | ||
間寛平 | ||
片岡鶴太郎 | ||
明石家さんま | ||
関根勤 | ||
小堺一機 | ||
タモリ | ||
イッセー尾形 | ||
でんでん | ||
九十九一 | ||
所ジョージ | ||
村上ショージ | ||
高田純次 | ||
山田邦子 | ||
小柳トム(現:ブラザートム) | ||
竹中直人 | ||
コロッケ |
漫才師・コントグループ
コンビ名 | メンバー | 摘要 |
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海原千里・万里 | 海原千里(上沼恵美子) 海原万里 |
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あのねのね | 清水国昭 原田伸郎 |
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大木こだま・ひびき | 大木こだま 大木ひびき |
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ゆーとぴあ | ホープ ピース |
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コント・レオナルド | レオナルド熊 石倉三郎 |
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コント赤信号 | 渡辺正行 小宮孝泰 石井章雄(現:ラサール石井) |
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ヒップアップ | 島崎俊郎 川上泰生 小林進 |
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シティボーイズ | 大竹まこと 斉木しげる きたろう |
ビートたけし、明石家さんま、タモリといういわゆる“ビッグ3”をはじめ、未だ日本のテレビ界で大きな影響力を持つ大物がひしめいていますね。その他にも笑福亭鶴瓶や島田紳助、上沼恵美子ら日本のエンタメ界に名を残す名前がズラリと並びます。
「花王名人劇場」「THE MANZAI」で火が付いた漫才ブームはその後「笑ってる場合ですよ」や「オレたちひょうきん族」「笑っていいとも」という伝説的バラエティ番組へと繋がっていくこととなります。
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