ニュースキャスターって一体何なんでしょう?
最近自分の中で最も胡散臭いと思う言葉の一つに、この「ニュースキャスター」というものがあります。
今日もあるニュースを見てそんなうさん臭さを垣間見た気がしました。
ピース又吉:4月から「ZERO」“月イチ”キャスターに テーマ曲は宇多田ヒカル書き下ろし
MANTANWEBに出ていたこのニュースですが、お笑い芸人であり、芥川賞作家でもある、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹が4月から日テレ系夜のニュース番組、「NEWS ZERO(ニュースゼロ)」のキャスターを務める事になるそうです。
これを見た率直な感想ですが、
「一億総キャスター時代ってやつですなぁ」
という冷めた感想以外に何も湧き上がって来ませんでした(笑)。
芸人・又吉直樹は大好きです。作家・又吉直樹もOKです。でもキャスターってのはなんだかなーって感じなんですよ。
タレントキャスターを積極起用するニュースゼロ
この「NEWS ZERO」って番組なんですが、数あるニュース番組の中でもとりわけタレントをキャスターとして起用している番組として、知る人ぞ知る番組です(苦笑)。
今現在のタレントキャスターを見てみても、月曜日のレギュラーである、ジャニーズアイドルグループ「嵐」の櫻井翔、火曜日のレギュラーである人気女優の桐谷美玲、そして不定期ですが、レギュラーコーナー「LIFE」を担当する女優・板谷由夏。それ以外にも教育問題担当として各方面でマルチに活躍している乙武洋匡、カルチャー担当として、バイオリニストの宮本笑里が不定期で出演しています。
出演者だけ見るともはや何の番組だかわかりません(笑)。
わたしがこの番組の事をあえてニュース番組と呼んでいるのはそのためです。一応、形的には報道番組という体なのでしょうが、あえてニュース番組と言います。ていうか、情報番組といってもいいくらいです(苦笑)。
だって報道もやってる一方で、アイドルの映画を紹介したり歌手の全国ツアーに密着したりアーティストにインタビューしたりしてるんですよ。お昼の番組でもおかしくないでしょ?
というより、報道番組というくくりが曖昧になって情報番組やワイドショーとクロスオーバーしてきてるというべきなのでしょうかね。
こういう風潮に対して、あえてこの時間帯に硬派な報道番組路線を取り続けているのが、同時間帯裏のTBS系「ニュース23」なのですが、こちらはあまりにもイデオロギー色が強すぎて、それはそれで見る気が無くなるわけでして・・
そういう意味では、選択肢があんまりないんですよね。わたしが偏屈なだけでしょうか(苦笑)
キャスターとは?うーん、やっぱりよくわからん(笑)
元々キャスターって何なんだ?って話なんですよね。
調べてみるとこれがまた、定義があいまいで、ハッキリわからないのですよ(涙)。もはや得体の知れないもののけのような感じです。
一応定義はこんな感じの様です。
ニュースキャスターとは、放送メディアで報道番組に出演し、番組全体または特定のコーナーを、ニュースを紹介しながら司会・進行する役割の日本独自の呼称、または職業である。定義や呼称は国や地域、番組によって様々である。番組制作への関与の度合いにおいて、文化圏や個人の信条により差異が見られる。
引用:wikipedia
うーん、何度見てもよくわかりません。ただ、ニュースキャスターってのは日本独自の呼称なんですね。そして報道番組に出演するというのが定義になっていますね。ここがヒントになりそうです。
つまり、前提条件となっている報道番組自体がワイドショーや情報番組などとリンクしてきているために、その番組のキャスター自体もより分かりにくい存在となっているという事かもしれませんね。
そういう意味であれば、タレントキャスターってのもありっちゃあありなのかもしれませんね。
ただし、こういった番組を海外の人たちが見たらどう思うんだろ?ってのはすごく興味がありますね。当然、海外におけるキャスター(欧米ではアンカーというべきかも)という位置づけとは全く違うものです。彼らがタレントキャスターたちを見て、どういう人たちだと捉えるか?というのを検証するような番組をどこかやって欲しいんですけどね。
どちらにせよ、日本独自の「キャスター」というポジションが確立している現状だという事は間違いないですよね。
日本独自の発展を遂げる特異な存在
ハッキリ言いますと、個人的にはキャスターって必要ないです。
報道番組では、客観的事実だけを粛々と流してくれればいいと思っています。ニュースキャスターの意見や感想などいりません。ましてや特定のイデオロギーによってフィルターがかけられた意見や説明などは御免被りたいです。分からないことがあれば自分で調べますから。ネット時代ですし(笑)。
てのが個人的な意見なんですが、このご時世に事件や政局、時事ネタを淡々とアナウンサーが読み進んでいくような番組がNHK以外にあるわけもなく(NHKも番組によりますがw)、そういう意味では情報収集がネットニュースに偏ってしまうのは致し方ないのかもしれませんね。視聴者目線の意見を見るのであれば、ネットの書き込みの方がよっぽど本音ですしね(中には悪意に満ちたものもありますけど汗)。
恐らく、この得体の知れない「キャスター」という存在は、これからもガラパゴス化して日本独自の固有種の如き進化を遂げていくのでしょうね。
コメント