お笑いコンビ(トリオ)のネタ作り担当者は?M-1グランプリ、キングオブコントの歴代優勝コンビ(トリオ)の役割一覧

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エンタメ

日本の芸能界に長く続いているいわゆる「お笑いブーム」。何次にも分けて定期的に訪れるこのブームですが、今や「第〇次お笑いブーム」というのかさえ分からない程にお笑い文化というのは完全に日本の芸能界において根付いています。

そんな中でお笑い芸人たちの大きな目標となっているのが賞レース。特に漫才日本一を決める「M-1グランプリ」やコント師ナンバーワンを決める「キングオブコント」(通称:KOC)などはお笑いコンビが夢見るタイトルであり、これらを目標に日々ネタ作り、ネタ合わせに励んでいるコンビも多いです。

やはりお笑いの原点はお笑いネタ。特に漫才やコントなどはそのネタの良し悪しがダイレクトに芸人の評価に結びつくほどに重要な要素です。そこでここでは、歴代のM-1やKOCのチャンピオンなど、人気お笑いコンビ(トリオ)の中においてネタ作りをしている芸人さんをご紹介していきたいと思います。

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M-1グランプリ過去16回の歴代優勝者とネタ作り担当芸人

まずはすっかり年末の風物詩として定着した漫才日本一を決めるコンテスト、「M-1グランプリ」の歴代優勝者を見てみましょう。

大会回数(西暦) 優勝コンビ名 所属事務所(優勝当時) ネタ作り担当
1回(2001年) 中川家 吉本興業 剛(漫才)礼二(コント)
2回(2002年) ますだおかだ 松竹芸能 増田英彦
3回(2003年) フットボールアワー 吉本興業 岩尾望・後藤輝基
4回(2004年) アンタッチャブル プロダクション人力舎 山崎弘也・柴田英嗣
5回(2005年) ブラックマヨネーズ 吉本興業 吉田敬・小杉竜一
6回(2006年) チュートリアル 吉本興業 徳井義実
7回(2007年) サンドウィッチマン フラットファイヴ 富澤たけし
8回(2008年) NON STYLE よしもとクリエイティブ・エージェンシー 石田明
9回(2009年) パンクブーブー よしもとクリエイティブ・エージェンシー 佐藤哲夫
10回(2010年) 笑い飯 よしもとクリエイティブ・エージェンシー 西田幸治・哲夫
11回(2015年) トレンディエンジェル よしもとクリエイティブ・エージェンシー 斉藤司・たかし
12回(2016年) 銀シャリ よしもとクリエイティブ・エージェンシー 鰻和弘・橋本直
13回(2017年) とろサーモン よしもとクリエイティブ・エージェンシー 久保田かずのぶ
14回(2018年) 霜降り明星 よしもとクリエイティブ・エージェンシー せいや・粗品
15回(2019年) ミルクボーイ 吉本興業大阪本部 駒場孝・内海崇
16回(2020年) マヂカルラブリー 吉本興業東京本社 野田クリスタル

これが2020年までの全16回大会の優勝者と所属事務所、そして誰がネタを作っているのかというのを現した一覧表となります(よしもとクリエイティブエージェンシーは2019年に社名変更)。

半数以上がコンビ両者でネタ作りをするM1チャンピオングループ

全16回大会における16組の優勝お笑いコンビ、この中でのネタ作り担当においてまず気付いたのが、コンビ両名でネタを作っているというコンビが意外と多かったことです。

全組中半数以上となる9組のコンビが二人でネタを考えているというのはわたし的には意外でしたね。というのも、ネタ作りはコンビのどちらかが担っており、出来たネタを持って相方とネタ合わせをしながらネタを改良したりして作り込んでいく・・というのがデフォだと思っていたからです。

この中でネタ作りに関して面白いなあと思ったのが、記念すべき第1回大会王者の中川家。言わずと知れた関西の大物漫才師ですが、兄の剛が漫才のネタを書き、弟の礼二がコントのネタを書くというのは非常に面白いですね。本格派のしゃべくり漫才はもちろんの事、マニアックなシチュエーションコントにも定評のある中川家。その笑いの世界観は違うのですがネタ作りが別々というのであればそれも納得です。世界観は違うのですが、どちらも面白いというのがやはり凄いですよね。

その他、コンビ両名でのネタ作りをしているコンビが、フットボールアワー、アンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、笑い飯、トレンディエンジェル、銀シャリ、霜降り明星、ミルクボーイという事となります。

漫才のネタ作成はボケ担当?かつての漫才ブームの大御所コンビも

反対にコンビのうちどちらかの芸人がネタ作りを担当しているのが、ますだおかだ、チュートリアル、サンドウィッチマン、NON STYLE、パンクブーブー、とろサーモン、マヂカルラブリーの7組です。ネタ担当はますだおかだの増田英彦、チュートリアルの徳井義実、サンドウィッチマンの富澤たけし、ノンスタの石田明、パンクブーブーの佐藤哲夫、とろサーモンの久保田かずのぶ、マヂカルラブリーの野田クリスタル。この7組7名を見て勘のいい方ならお気付きかもしれません。

そう、一人でネタを書いている芸人さんは全員がボケ担当なのです。

まあ考えてみれば確かに、昭和50年代の漫才ブームでトップクラスの人気を誇っていたツービート、紳助・竜介、B&Bなどもビートたけし、島田紳助、島田洋七というボケ担当がネタを作っていました。やはり漫才師はボケ担当がネタを作る方が昔から圧倒的に多いですよね。

キングオブコント過去13回の歴代優勝者とネタ作り担当芸人

漫才コンテストの最高峰、M-1グランプリをご紹介しましたが、コントの最高峰といえる「キングオブコント」の方も歴代優勝者とネタ作り担当をご紹介しましょう。

大会回数(西暦) 優勝コンビ名 所属事務所(優勝当時) ネタ作り担当
1回(2008年) バッファロー吾郎 よしもとクリエイティブ・エージェンシー 木村明浩・竹若元博
2回(2009年) 東京03 プロダクション人力舎 飯塚悟志・角田晃広
3回(2010年) キングオブコメディ プロダクション人力舎 高橋健一・今野浩喜
4回(2011年) ロバート よしもとクリエイティブ・エージェンシー 秋山竜次
5回(2012年) バイきんぐ SMA NEET Project 小峠英二
6回(2013年) かもめんたる サンミュージックプロダクション 岩崎う大
7回(2014年) シソンヌ よしもとクリエイティブ・エージェンシー じろう
8回(2015年) コロコロチキチキペッパーズ よしもとクリエイティブ・エージェンシー 西野
9回(2016年) ライス よしもとクリエイティブ・エージェンシー 田所仁
10回(2017年) かまいたち よしもとクリエイティブ・エージェンシー 山内健司
11回(2018年) ハナコ ワタナベエンターテインメント 岡部大・秋山寛貴
12回(2019年) どぶろっく 浅井企画 江口直人
13回(2020年) ジャルジャル 吉本興業 東京 後藤淳平・福徳秀介

以上の13組が歴代優勝コンビ(トリオ)となっており、それぞれのネタ作り担当がご覧の通りとなっています。

M-1グランプリは漫才という事で全てコンビ(2人)編成となっていましたが、キングオブコント王者はコントという事で、東京03、ロバート、ハナコというトリオ編成のグループが3組います。

ネタ作成をツッコミ役が担当するコンビ(トリオ)が多いキングオブコント優勝者

この13組の中でメンバー全員でネタを考えるというのがバッファロー吾郎とキングオブコメディ、ジャルジャルの3組のみ。これはM-1と比べて明らかに少ないですよね。しかもこの3組のうち、キングオブコメディはほぼ高橋健一さんが作っていたといってもいい分担だったので、実質バッファロー吾郎とジャルジャルだけといってもいいかもしれません。

そしてM-1との大きな違いがもう一つ。このキングオブコント優勝者は漫才ほどボケとツッコミという役割分担がはっきりしていないのも特徴なのですが、バイきんぐの小峠やコロチキの西野、ライスの田所など、明らかなツッコミ役がネタを書いているというのも面白いですよね。キンコメの高橋もどちらかというとツッコミメインでしたし、東京03もツッコミの飯塚悟志がネタ作りで大きな役割を担っています。

こうしてネタ作り担当を見てみると、漫才との相違のようなものが色濃く出てくるのが面白いですよね。やはり漫才とコント、どちらも面白いのですが、本質的には似て非なるものといってもいいのかもしれません。

 

M-1グランプリとキングオブコントという、漫才とコントを代表する大人気コンテストの優勝者たちのネタ作成者をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

長く続くお笑いブームの中で、確実にファンの目も昔に比べたら肥えてきているでしょうし、中にはお笑いの知識を深くマニアックに考察するファン層も出現してきている昨今、ファンの間ではネタ作りを誰がしているかという部分に注目する人たちも昔に比べると随分多くなってきています。

ああ、このコンビのネタは○○の方が作っているんだなあ・・というのがインプットされていたら、またそのコンビのネタを見る角度なども変わってくるかもしれませんよ。

なお、M-1やKOCの優勝者ではないその他のお笑い芸人のネタ作り担当の一覧についてはこちらの記事をご覧ください。

人気漫才師やコントグループでネタを作っているのは?大御所からお笑い第三先代、ボキャブラ世代、若手コンビまで

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