元公務員の有名芸能人たち 国鉄マン、婦警、マルサの女、区役所、中学校教師・・大物・大御所がズラリ 

スポンサーリンク

長らく不況で就職先における公務員人気が膨張し続けて何年くらい経つでしょう。

安定収入が得られる公務員は未だに一般人にとっては狭き門なのですが、公務員とは正反対ともいえる芸能界には、そんな安定した公務員人生を蹴って芸能界入りした人たちもいます。

今回は元公務員という肩書を持つ有名人たちをご紹介しましょう。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

元鉄道員(ぽっぽや)の芸能人たちあの大物グループヴォーカルや個性派俳優も

国鉄一家に育ったチェッカーズでのブレイク前の藤井フミヤ

今は民営化されてJRという名になっていますが、昔は国鉄と呼ばれたJRの前身である日本国有鉄道。

そんな国鉄に勤めていたという経験を持つ大物芸能人の筆頭格が、元チェッカーズのフロントマンであり、現在でもソロアーティストとして精力的に活動している藤井フミヤさん。

地元久留米の南筑高校を卒業後に国鉄の門司鉄道管理局に就職して貨物列車の運転をしたりしていたそうです。フミヤさんの父親も国鉄職員だったとの事です。

国鉄退職後のチェッカーズでの大ブレイクはもう説明不要でしょう。その個性的なファッションやヘアスタイルは社会現象ともなり、あっという間に頂点に上り詰めましたね。チェッカーズ解散後も「TRUE LOVE」などの大ヒット曲で常に一線級を走ってきた超大物です。

にしても、もしもチェッカーズに参加せずにいたら国鉄職員として働いていたのでしょうか。あんな駅員さんいたら大人気でしょうがないでしょうね(笑)。あと、弟のナオユキ(藤井尚之)もお父さんとお兄さんに続いて国鉄に入っていたのでしょうか?色々と考えてみるだけで面白いですよね。

個性派名脇役の田中要次は国鉄時代もJR時代も経験しているバリバリのぽっぽや

こちらも非常に有名な元国鉄職員です。名わき役として大活躍中の田中要次さんですね。

長野県出身の田中さんは、民営化前の1982年に国鉄長野鉄道管理局に就職。1987年の国鉄民営化でのJR東海を経て1990年にJRを退職してこの世界に飛び込んだとの事です。

そしてアルバイトなどと並行しながら俳優としてキャリアを積み、2001年の木村拓哉主演の大ヒット月9ドラマ、「HERO」のバーテンダー役で大ブレイク。今に至るまで俳優として出演作が途切れる事の無い名バイプレイヤーとして売れっ子となっています。

元鉄道マンらしく、テレビ東京の土曜スペシャルでは、「特急乗り継ぎ旅」や「ノスタルジック鉄道紀行にっぽん廃線歩き旅」シリーズに出演。さすがは元国鉄職員!って感じでいい仕事こなしていらっしゃいます(笑)。

お仕事的には、もう少し時代劇で見たいですね。特に大河ドラマとかにもっと重要な役で出てほしいですね。あの濃い顔は絶対に時代劇でこそ映えると思うんですよね(笑)。

異色の現役国鉄車掌として大ヒットを飛ばしたシンガーソングライター・伊藤敏博

現役バリバリの国鉄車掌さんとして大ヒット曲「サヨナラ模様」を世に送り出したのが、シンガーソングライターの伊藤敏博さんです。

新潟県直江津出身の伊藤さんは、高校卒業後に国鉄金沢鉄道管理局に就職し、車掌として業務に携わっていました。そんな中、自身の作った「サヨナラ模様」が1981年のヤマハポピュラーソングコンテストのグランプリに輝き、瞬く間に「サヨナラ模様」はヒットチャートを駆け上がって現在まで累計200万枚以上を売り上げる大ヒットとなりました。

「サヨナラ模様」の大ヒットによって当時の人気歌番組であった「ザ・ベストテン」などにも出演。伊藤さんの現役車掌のシンガーソングライターという異色の経歴も手伝ってあっという間に人気歌手へと上り詰めました。「ザ・ベストテン」では夜の駅構内で伊藤さんが車掌の格好で「サヨナラ模様」を歌っていたのを子ども心ながらにうっすらと覚えていますね。

その後も1987年の国鉄から民営化される最後の日まで国鉄に籍を置いて歌手活動と並行していた伊藤敏博さん。今でも地元北陸を拠点として音楽活動を続けていらっしゃいます。

北の国からの五郎役・田中邦衛さんも元公務員

倉本聰原作・脚本の国民的人気ドラマシリーズ、「北の国から」の黒板五郎役で国民的俳優となった田中邦衛さんは、元教師という異色の経歴の持ち主です。

年配の方には加山雄三主演の映画「若大将シリーズ」での若大将のライバル、「青大将」役の方が馴染み深いでしょうか。個人的にはフジテレビで放送されていた時代劇「岡っ引きどぶ」の印象が深いですね。大好きな大河ドラマ「新選組!」での近藤勇の父親・近藤周斎役も良かったなあ。とにかく本当に素晴らしい役者さんです。

岐阜県土岐郡土岐津町出身の田中邦衛さんは、俳優を目指して俳優座養成所の試験を受けながら、故郷の岐阜で中学校教師をしていました。教師と言っても教員免許は持っておらず、当時で言う代用教員という形での教師生活でした。

三度目の挑戦にしてようやく俳優座養成所に合格し、その後は映画の端役から徐々に認められていき、現在の地位を築き上げました。

今現在は体力の衰えなどから一線を退き、リハビリ生活を送っているとの事ですが、わたしはまた再び田中邦衛さんの姿を映画・ドラマで見られる日を待ち望んでいます。いやわたしだけではなく田中さんの作品で育った世代の人は皆そうでしょう。

それにしても、田中邦衛さんに教わった岐阜の中学生たち。何十年経ってもみんなに自慢してる事でしょうね。本当に羨ましい限りです(笑)。

スポンサーリンク

二時間サスペンスの女王は元マルサの女?

今や片平なぎささんらと並んで2サスの女王(2時間サスペンスの意味ッスw)と呼ばれる存在となった女優の山村紅葉さん。

彼女もれっきとした元公務員なのです。

その職歴は何と、大阪国税局に勤務する国税捜査官。まあちょっと古い例えですが、「マルサの女」っつー事ですね(伊丹十三監督の映画ッス)。

いやはやこれは驚きました。山村さんと言えば、お母さんはあの日本を代表する推理作家の山村美紗さん。芸能界と縁深い関係上、ずっと女優さんかと思ったのですがさにあらず。

早稲田大学在学中までは、学生生活の記念にとちょこちょこドラマなどに出演していたそうですが、大学卒業後はキッパリ引退して国税捜査官となった山村さん。26歳の時に現在の旦那さんと結婚して国税局を寿退職。専業主婦として家に入るつもりだったのが、女優としてのオファーが数多く届いて女優に復帰したという、まさに異色の経歴です。

相手との駆け引きや嘘を見抜く要素も求められる国税捜査官。この時に培った経験が今の山村さんの女優としての演技力に大いに役立っているのかもしれませんね。

よしもとの大御所夫婦漫才コンビのあの人は元婦警さん

今や関西お笑い界の大御所、宮川大助・花子師匠の宮川花子さんも芸能界ではとても珍しい経歴の持ち主です。

宮川花子さんは1974年にチャンバラトリオに弟子入りするのですが、弟子入り前の1973年には大阪府警で交通巡視の婦警さんとして働いていたのです。

いやいやいや、なんというか、ものすごい数の交通量でもあっという間に捌いちゃいそうな婦警さんですよねぇ(笑)。というか、大阪の交通巡視ってめちゃめちゃ大変だっただろうなあと思いますね。交通量がハンパないですからね。

大阪府警にいたのはわずか半年ほどだったそうなのですが、府警退職から37年後の2010年には、元の勤務先である大阪府警察城東警察署に、なんと「一日署長」で凱旋。わずか半年の勤務だった婦警さんが署長へと異例の大出世を遂げたと話題になったのは記憶に新しいところです。

あ、ちなみに夫であり相方でもある宮川大助さんは我が鳥取県出身の数少ない大物芸能人の一人です。境港出身です。お二人ともお体に気を付けてもらってまだまだ現役バリバリで頑張ってほしいですね。

元千代田区役所勤務のお役所勤めの超大物俳優さんとは?




今や日本を代表する俳優として君臨する超大物・役所広司さんも元公務員でした。

実は、この役所広司さんの本名は橋本広司といいます。芸名の「役所」とは、俳優になる以前に役所勤めをしていたために、師匠でもある仲代達也さんがつけた芸名なのです(役が広くなるという意味もあり)。

役所さんは長崎県生まれなのですが、地元の大村工業高校を卒業後に上京して千代田区役所に就職します。東京に出てからたまたま友人につれられて見た仲代さんの主演舞台に感動して役者になるのを決意したという事です。

仲代達也さんが主宰する「無名塾」に入ってからのサクセスストーリーはご存知の通りでしょう。特に若き日の役所さんで印象に残っているのは、1983年の大河ドラマ「徳川家康」での織田信長役。恐らくわたしにとってこれが初めての役所さんだったのですが、その織田信長は30年以上たった今でも、強烈なインパクトとして残っています。そしてその翌年にもNHKの準大河ドラマともいえる大型時代劇「宮本武蔵」で主人公の宮本武蔵役を演じました。この武蔵も凄かったんです。

両作品からすでに30年以上たっていますが、わたしの中では未だに織田信長と宮本武蔵は役所広司で脳内変換されてしまいます。数多くの信長役、武蔵役を見て来ましたが、誰が何といおうと役所広司の信長、武蔵が断トツですね。近年は大河ドラマにはあまり出ていない役所さんですが、そろそろ大きな役で戻ってきてほしいものです。

映画に関する受賞は数多過ぎてここでは省略しますが、とにかく毎年何らかの賞を取っているといっても過言ではないほどの実績の持ち主です。ここ10年では海外の映画賞でも受賞しており、まさにその活躍はワールドワイドなものとなっています。

コメディからシリアス、善人から悪人までとにかくどんな役でも染まり切ってしまう、まさに「役どころの広い」俳優さんですよね。

そして、個人的に最も期待してしまうのが、来年2017年の秋に公開が予定されている映画「関ヶ原」。司馬遼太郎原作の超有名小説の映画化です。この作品で役所さんは東軍の大将である徳川家康を演じます。主演の石田三成役は岡田准一さん。

やばいですね、時代劇好きならこれは絶対見に行かんと・・

コメント