先日、フジテレビの看板アナウンサーである「アヤパン」こと加藤綾子アナウンサーが4月でフジテレビを退社し、フリーとなる事が発表されて大きな話題となりました。
視聴率低迷にあえぐフジテレビの中で唯一と言ってもいい希望の星の退社は大きな話題となって駆け巡りましたが、同時によく頑張ったという意見も多くみられましたね。凋落著しいフジテレビにあって孤軍奮闘していたというイメージを持った視聴者がたくさんいたという事だと思います。
今日ネットを見ていたら、こんなニュースが出ていました。
感想はとしては、「へぇー、またアナウンサーがフリーになるんだ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・で、誰?」
ってのが正直なところです。
いやいや、ホントに知らんし(笑)。
増井渚アナウンサーって誰なのさ?(笑)

引用:読売テレビ(ytv)
ニュースの主である、増井渚アナというのは、関西のテレビ局である読売テレビ(ytv)の女子アナウンサーですね(あ、女子アナなんて言うと吉川美代子さんに怒られますなw)。
神奈川県出身で、慶應義塾大学卒業後の2014年に読売テレビに入社、今年で2年目のアナウンサーだという事です。
地方局のアナウンサーですが、読売テレビ制作の全国ネットである人気老舗番組「秘密のケンミンSHOW」でアシスタントを務めたり、これも全国ネットの報道番組「ウェークアップ!ぷらす」でもキャスターを務めるなど、地方局のアナウンサーでありながら、全国的にも結構知名度のあるアナウンサーだったようです。
自分はケンミンSHOWもウェークアップも見ていないのでぶっちゃけ全然知りませんでした。
写真で見る限りでは、カワイイタイプって感じですね。細いアナウンサーが多い中で見ると、ちょいぽちゃな感じもしますね。路線的には日テレの人気アナウンサーである「ミトちゃん」こと水卜麻美アナ系統でしょうかね。
フリーアナ美女軍団・セントフォースとは?
まあ、局アナがテレビ局を辞めてフリーアナウンサーになるなんて珍しくもなんともないですし、特別何とも思わないのですが、個人的に気になったのは、この増井アナがまだ入社2年目のアナウンサーだという事です。
2年目にして読テレの看板番組でもある「ケンミンSHOW」や「ウェークアップ」に起用されているのですから、局側の期待の高さが分かろうというものですね。
全国ネットの看板番組に起用して知名度を上げながら実績と経験を積ませて、将来的には局の顔ともいえる存在に・・って感じだったのは容易に想像がつきますね。
ところが、まさかまさかの2年目での退社、そしてフリーに!ってytvからしてみたら「おいおい、ふざけんじゃねえぞ」って感じなのではないでしょうか。
退社後の所属先と報道されているセントフォースという事務所は、知る人ぞ知るフリーアナウンサー御用達の芸能事務所です。
所属タレントはざっと見ただけでも、
小林麻耶・麻央姉妹
皆藤愛子
杉崎美香
川田裕美
長野美郷
中田有紀
草野満代
などなどなど書ききれません(笑)。
注目は同じ読売テレビの先輩アナウンサーである、川田裕美アナが所属しているという事。先輩の川田アナからフリーになるうま味を聞いていたのでしょうか。
どちらにしても、芸能界ってのは仁義なき世界だと痛感させられますなあ(苦笑)。
恩義とは何かね?日本人らしさとは何かね?
しかし、ここまでアナウンサーとして教育し、人気番組に起用し、さあこれからって時に辞められてしまうテレビ局はたまったものではないでしょうね。
前途した加藤綾子アナについては、8年間フジテレビの看板アナウンサーとして活躍しました。めざましテレビを入社以来任され、起きるのは3時前だったと言います。それ以外にバラエティー番組にも多数出演し、「そら辞めるわな」って納得するほどの働きぶりでした。テレビ局としても、「ありがとう、本当にご苦労さん」って感じで送り出すしかなかったのではないでしょうか。実際に、言葉は悪いですが十分に元は取らせてもらった上に、局側にもその何倍もの利益を還元するような存在でしたしね。
では、この増井アナの場合はどうでしょうか?
確かに、今の時代は昔と違って終身雇用という概念は薄くなってきています。実際、転職は当たり前の時代ですし、優れた人間であればいい条件の会社に移るなんてのも当然です。引き抜きもたくさんありますし、そういう事に対する概念も昔とは大きく違ってきています。一つの企業に固執する時代はとっくの昔に終わっているのです。
ですが、この増井アナウンサーの場合はあんまりだと思いますね。ここまで大抜擢を受けて、芸能事務所から声をかけられる程の存在にしてくれたのは読売テレビです。いわば、普通なら恩義を感じますよね。日本人の大半はそうだと思います。わたしだったら、入社2年目で会社の重大プロジェクトに抜擢されて、そこで注目されて引き抜きの話が来たとしても、恐らく断ると思います。さすがにまだ早い、と。まだ会社に何の恩返しもしてない、と。
そう考えるのが日本人の美徳であると思います。
「実力ある人間が、その能力に見合った条件で買ってくれるところに行ってなぜ悪い?」
と思う人もいるかもしれませんが、その前に必要最低限の恩や義理というものを考えるのが日本人の良さなのではないでしょうか。
今回のニュースにはそんな「日本人らしさ」というものが微塵も感じられないというのが正直な感想です。
実力主義で失われていく日本人が持つ大切な「なにか」
当然、増井渚アナがどういう状況だったのかはわたしにはわかりません。
実際には、忙しすぎて心身のバランスを崩していたのかもしれませんし、大抜擢をやっかんだ同僚や先輩にいじめられていたのかもしれませんし(あくまで想像ですw)。
恐らく、色々な事情もあったのではないかと思います。
このニュースだけでは細かいところは分からないなと思いつつ、個人的には「なんか違うだろ?」って思ってしまうのです。
実力主義っていうのは最も単純で分かりやすいのですが、日本人にとってはものすごく大事な何かを失っていくものでもあるような気がします。
今回のニュースはそれをしみじみと感じさせられましたね。
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