必殺シリーズ名作回・助け人走る12話「同心大疑惑」 中村主水がゲスト出演!中山文十郎との最強対決は?

必殺シリーズ第3作となる「助け人走る」。非中村主水シリーズの中でも根強い人気を誇る、必殺シリーズ前期の人気作の一つです。

ここでは、数多い必殺シリーズの中でも、あの必殺の顔である八丁堀がゲストとして登場した伝説の回をご紹介しましょう。

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助け人走る第12話「同心大疑惑」のあらすじ・ストーリー

助け人の辻平内(中谷一郎)を付け狙う一人の八丁堀同心の姿があった。その同心こそが北町奉行所の定町廻り同心・中村主水(藤田まこと)。

主水は助け人の裏仕事における旗本殺しの下手人として平内を捕縛し拘束する。平内を解放すべく、頭領の清兵衛(山村聰)は金五両を主水に渡して平内は無事無罪放免となったが、主水は助け人の裏仕事を暴く事を諦めない。

平内は同じ長屋に住む鍵師の長次(早川純一)とおよう(紀比呂子)と仲良くしていたが、おようは昔付き合っていた盗賊の一味・音吉(浜田晃)から長次に盗みに使用する錠前を作らせるよう脅迫されていた。

一方、清兵衛は助け人の裏稼業を暴こうとする主水の始末を決意し、主水殺害を中山文十郎(田村高広)に依頼する。主水と対峙する文十郎だったが、その対決は通行人の邪魔が入り、決着がつかなかった。

音吉とのことが長次にバレたおよう達と、長次の鍵を手に入れて商家に押し入る音吉ら夜走りの参蔵(長谷川弘)一味。そして清兵衛は八丁堀同心・中村主水にある取引を持ち掛ける…

必殺仕置人の中村主水(藤田まこと)と文さんと平さん(田村高広・中谷一郎)が夢の競演

上記のあらすじを読んでいただいたら、必殺ファンの方にはなぜこの回が伝説の名作回なのかがすぐにご理解いただけたかと思います。

そう、必殺シリーズの顔といってもいい人気キャラである中村主水(藤田まこと)がゲストとして登場するという、ファンにはたまらない超レア回となっています。

ファンにとっては、この助け人の前作となった「必殺仕置人」で初レギュラー出演し人気キャラとなった中村主水の登場、そして必殺シリーズ刀使いの最強候補同士のガチンコ対決となる文さんと主水の真剣勝負でテンション爆上げとなり、クライマックスでの中村主水の盗賊との大立ち回りではアドレナリン噴出となることは間違いありません。特に主水登場とともに流れる「仕置のテーマ」は鳥肌感涙ものです。まさにファンには垂涎ものの名シーンが盛りだくさんとなっている、なんとも贅沢な回なのです。

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中山文十郎&辻平内の実働部隊に密偵・為吉、元締め・清兵衛の助け人メンバー

「助け人走る」という作品の前半は、初期の必殺シリーズの中では比較的明るい作風となっています。バッドエンドがほとんどである(依頼人が非業の運命を辿るという意味において)必殺シリーズにおいて、この「助け人走る」は比較的ハッピーエンドの多いのが一つの特徴といってもいいかもしれません。

この第12話で登場する「助け人走る」のレギュラー陣は以下の通りとなっています。

中山文十郎(田村高廣)
辻平内  (中谷一郎)
芸者お吉 (野川由美子)
為吉   (住吉正博)
おしの  (佐野厚子)
清兵衛  (山村聰)

この第12話では清兵衛配下の助け人における密偵役は為吉が務めています。もう一人の密偵役である油紙の利吉(秋野太作)はこの回には登場していません。

第20話で初登場して後に清兵衛配下の助け人となる、島帰りの龍(宮内洋)も当然まだ登場していません。

この時期の裏仕事における実働部隊は中山文十郎と辻平内の二人のみであり、ごくまれに頭領である清兵衛自らもノミを武器として相手を始末することがあります。殺しの実行役が3人というのがデフォとなった後期ファンにはこれもまた新鮮なのではないでしょうか。

なお、この第12話の監督は三隈研次氏、脚本は安倍徹郎氏が手掛けていらっしゃいます。

早川純一、紀比呂子に名悪役の浜田晃、長谷川弘のゲスト俳優陣。せんとりつは…

それでは、この第12話「同心大疑惑」における主なゲスト出演者をご紹介しましょう。

中村主水(藤田まこと)
長次  (早川純一)
およう (紀比呂子)
音吉  (浜田晃)
参蔵  (長谷川弘)

主水以外の主要ゲストは他の回と比べてかなり少ない回です。まあ、中村主水が主役のようなものなのでそれも致し方なしといったところでしょうか。

長次を演じた早川純一さんは劇団俳優座出身のベテラン俳優さんです。今回のヒロイン役となったおよう役は、往年の名女優・三条美紀さんの娘の紀比呂子さん。1982年に結婚を機に芸能界を引退し、現在は世田谷区で石川県金沢市の郷土料理が売りの小料理屋「はく」の女将をしていらっしゃいます。

やられ役の浜田晃さんは皆さんご存知の名悪役ですよね。盗賊のお頭を演じた長谷川弘さんも数々の悪役を演じられた、時代劇には欠かせない名バイプレーヤーですね。

中村主水がゲスト出演したレジェンド回で大満足なのですが、願わくばせん(菅井きん)とりつ(白木万理)も出演させてほしかったというのは贅沢な願望でしょうか(苦笑)。

中村主水ゲスト出演のレア回は他に「必殺剣劇人」最終回の1度のみ、まさに必見の回!

「助け人走る」は、「必殺仕掛人」とともに、シリーズ中では珍しい原作(清兵衛流極意 – 明治泥棒物語 -)を基とした作品です。それが関係しているかどうかはわかりませんが、必殺の初期作品の中では比較的明るい作風であるといってもいいでしょう。

しかしそんな助け人の作風も、第24話「悲痛大解散」で一変することとなり、それ以降は影のある作品となっていきます。言ってみれば、2つの異なるテイストを一つの作品で味わう事の出来る作品といってもいいかもしれません。

第24話を境に明暗がハッキリと分かれる事となるこの「助け人走る」。中でもこの第12話「同心大疑惑」は、明である前半の助け人の中でも屈指の名作回といえる出来なのは間違いありません。

なお、中村主水が通常レギュラーシリーズの必殺シリーズにゲスト出演を果たすのは、この助け人第12話以外では、「必殺剣劇人」の最終回しかありません。それほどレギュラー回における主水ゲスト出演というのはとにかくレア中のレア回なのです。

何度も言いますが、仕置人のテーマ曲が流れた時にはアドレナリンが噴出しますのでご注意を(笑)

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