第9位 軍師官兵衛 2014年放送平均15.8%
放送期間 :2014年1月5日~12月21日
放送回数 :全50話
音 楽:菅野祐悟
脚 本:前川洋一
主 演:岡田准一
時代設定 :戦国時代~江戸初期
主 人 公:黒田官兵衛(孝高、如水)
平均視聴率:15.8%
最高視聴率:19.4%(第29話)
豊臣秀吉の天下取りを支えた二大軍師である竹中半兵衛と並んで「二兵衛」とも称された黒田官兵衛の半生をドラマ化した「軍師官兵衛」。主演はジャニーズ事務所の岡田准一。待望の大河ドラマ初主演作となりました。
個人的にはこのドラマも好きなドラマですね。黒田官兵衛という清濁併せ持つ有能な武将の人生を、殊更美化することなく描いたのは素晴らしかったと思います。特に関ヶ原の戦いにおいて天下への野心を隠さずに戦いに挑む官兵衛は、岡田准一の好演も相まって素晴らしかったですね。
超個人的な意見を言わせてもらうのであれば、郷里の英雄(山陰を代表する戦国武将)である山中鹿介が最高にかっこよく描かれていたのが嬉しかったです。別所哲也さんの演技も良かったですしハマってました。脚本の前川洋一さんと別所哲也さんには「ありがとうございます!!」と声を大にして言いたいですね。
第8位 八重の桜 2013年放送平均14.6%
放送期間 :2013年1月6日~12月15日
脚 本:山本むつみ他
放送回数 :全50話
主 題 歌:坂本龍一
音 楽:中島ノブユキ
主 演:綾瀬はるか
時代設定 :幕末~明治初期
主 人 公:新島八重
平均視聴率:14.6%
最高視聴率:21.4%(第1話)
東日本大震災の発生によって東北復興という目的で制作されたのがこの「八重の桜」。主人公は会津藩出身の新島八重。演じたのは大河ドラマ初出演にして主演となった綾瀬はるかさんです。
うーん、このドラマも数字が悪すぎるというのが第一印象ですね。特に前半の幕末~会津戦争にかけてのこのドラマは本当に面白かったです。素晴らしいドラマでした。キャストもピッタリハマってましたしね。後半は平和な明治の世が舞台という事で、勢いが落ちるのは致し方ないとは思いますが、それにしてももうちょっと視聴率よくても良くないかい??ってのが正直なところです。
とにかく会津編、熱く哀しい物語です。見ていない人は必見です!
あと、劇中でも何度か出てきた会津の教えである「ならぬものはならぬ!」という教育は素晴らしいと思いましたね。現在の教育でも生かしてほしい教訓だと個人的には思っています。
第7位 竜馬がゆく 1968年放送平均14.5%
放送期間 :1968年1月7日~12月29日
放送回数 :全52話
音 楽:間宮芳生
原 作:司馬遼太郎
脚 本:水木洋子
主 演:北大路欣也
時代設定 :幕末
主 人 公:坂本龍馬
平均視聴率:14.5%
最高視聴率:22.9%(第1話)
意外なのがこのドラマのこの視聴率の低さでしょう。司馬遼太郎の大人気小説を原作とした坂本龍馬主演の大河ドラマ、「竜馬がゆく」。実はこのドラマが1994年に平均視聴率最低記録を更新されるまで、26年間にわたって大河ドラマの最低視聴率という不名誉な記録を持っていたドラマだったのです。
平成時代の作品がズラリと並ぶ大河ドラマ視聴率ワーストの中にあって、1968年(昭和43年)放送の大河ドラマ第6作目というこの作品がいるというのは非常に目立つとともに、何故なのだろうという意識が先に立ってしまいます。
原作は司馬遼太郎の大人気小説、俳優も若き日の北大路欣也さんを初めとして錚々たる実力派が揃っています。リアルタイムでこの作品を経験したことがないのでさっぱり理由が分かりませんね。うちの父はリアルタイムで見ていたクチで、すごく面白かったといっていたのですが・・。ただ、親父曰く「時代の動きとかはやっぱり幕末だったし分かりにくかった気もするな」とも言ってましたね。この辺りが視聴率が伸び悩んだ主因なのかもしれません。どちらにせよ、この作品は大河ドラマにおける「あるある」でもある、「幕末物は視聴率が取れない」というあるあるを生み出す事ともなったのです。
第6位 花の乱 1994年放送平均14.1%
放送期間 :1994年4月3日~12月11日
放送回数 :全37話
音 楽:三枝成彰
原作・脚本:市川森一
主 演:三田佳子
時代設定 :室町時代
主 人 公:日野富子
平均視聴率:14.1%
最高視聴率:18.3%
2012年に更新されるまで低視聴率1位だったのがこの「花の乱」。4月スタートで12月最終回の8か月間という変則放映の大河ドラマでした。
時代設定は室町時代真っ只中。大河ドラマとしては初めて取り扱う時代であり、主人公は日本史を代表する悪女との評価もある「日野富子」。応仁の乱前後の動乱を描いた作品であります。
この低視聴率も個人的には全く納得がいきませんなあ。凄く面白い大河ドラマなのに。映像美という点では大河屈指の美しさを誇りますし、何よりも脇の俳優の演技が凄いです。特に応仁の乱の主役となった山名宗全と細川勝元。演じた萬屋錦之介と野村萬斎の火花散る演技は圧巻です。
それ以外にも日野勝光(草刈正雄)、日野重子(京マチ子)、一休宗純(奥田瑛士)など演技派のバトルは見ものです。さらに日野富子の若き日を演じた松たか子の可憐さ。デビュー作ながら、後の大女優のオーラを既に放っていました。
音楽といい映像といいとにかく美しさに圧倒されます。しかし俳優の演技は熱く激しく素晴らしいです。とにかく面白い大河ドラマです。この作品もまた見てない人は必見です。
第5位 おんな城主 直虎 2017年放送平均12.8%
放送期間 :2017年1月8日~12月17日
放送回数 :全50話
音 楽:菅野よう子
原作・脚本:森下佳子
主 演:柴咲コウ
時代設定 :戦国時代
主 人 公:井伊直虎(次郎法師)
平均視聴率:12.8%
最高視聴率:16.9%(第1話)
2017年の大河ドラマ「おんな城主直虎」が残念ながらワースト5位にランクインとなりました。
大河ドラマ放送開始前には、このドラマの主人公である井伊直虎が女性か否かという論争が巻き起こってちょっとした話題となりましたが、それほどに歴史的には諸説あるほどミステリアスな人物であり、一般的にも無名の存在の人物を主人公にしたという事です。
個人的な感想としては、最後まで完走(全話視聴)しましたが、全くと言っていいほどに心に残らない作品だったといわざるを得ません。
戦国時代でありながら合戦シーンが全くなく、世の流れとはほぼ一切関係のない話が毎週のように流れていく・・。少なくとも私にとってこのドラマは大河ドラマではありませんでした。しかし、このラブコメ時代劇路線で新たな視聴者を獲得できたのであればNHKにとっては意義あるドラマだったのでしょうね。
コメント
宇宙兄弟と真田丸って、キャラクターが被りませんか?
南波日々人:真田幸村(堺雅人)
南波六太:真田信之(大泉洋)(ハマり役)
南波父:真田昌幸(草刈正雄)
南波母:真田兄弟の母
シャロンおばちゃん:真田兄弟の祖母
ローリー:猿飛佐助
ケンジ:矢沢三十郎
吾妻:石田三成
星加:上杉景勝
那須田:豊臣秀吉
オリガ:きり・春
おこう:せりか
イヴァン:大谷吉継
ダミアン:小山田茂誠
バディ:堀田作兵衛
ジェフ:高梨内記
ブライアン:武田勝頼
日々人のロシアでの仲間たち:後藤・明石・長宗我部・毛利
NASA:徳川軍
ロシア:大阪城
すっごい被るんですが。
ごめんなさい、宇宙兄弟はほとんど見ていないのでわかりません(涙
何となく歩いていたら(笑)、遅ればせながらこのページを見つけました。
なるほどと思いつつ読ませていただきましたが、私が非常に共感したのが、『花の乱』についてです。
なぜなら、私は今でもこのドラマのテーマ曲を口ずさめるほど覚えているからです。
室町ロマンを掻き立てるタイトルバックの映像も素晴らしいものでした。
東山文化が花開いた時代でもあるので、それらが意識されていたのでしょう。
そして、この時まだ新人ながら主役の少女時代を務めた「松たかこ」の一休和尚との、言葉の無い別れのシーンは目に焼き付いています。
その演技力に、どうしてこの娘が最後まで主役を演じないんだと思ったくらいです。
また、その数年前に放送された『太平記』は室町時代に入る直前を描いたものですが、これが私が好きな大河ドラマのNo.1になっていることからも、室町という時代に特別な美意識を覚えるのかもしれません。
ちなみに私の職業はアート系で、視覚と聴覚の両方を重視する私ならではの傾向かもしれません。
ともあれ『花の乱』はもう一度再評価して欲しい作品です。
室町ロマン…まさにその通りですね。様式美といってもいい世界観を持ったドラマでした。
室町時代はまだ足利義満もやっていませんし、くじ引き将軍の足利義教なんかも面白そうですよね。もっと掘り下げて欲しい時代なのですが、今の大河ドラマで取り上げてくれるのは望み薄かもしれませんね。
自分も平清盛は名作だと思います。
平氏と源氏の争乱を軸に、王家、摂関家と様々な人々の思惑が重なっていく。
特に終盤、興隆する源氏と衰退する平家の描き方は秀逸でした。
あと、自分は遠州人なので直虎は格別な思い入れがあります。小さな故郷を守り抜こうとした直虎の前半と出世物語の直政の後半は、とても面白かった。見る人によって、色々と感じ方があるのですね。