大河ドラマ歴代最高視聴率は?年間平均視聴率ランキング発表!ランクインした記録的名作は?

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時代劇

1963年に記念すべき第1作目「花の生涯」で放送を開始して以来、現在放映中の「おんな城主直虎」で56作目となるNHK大河ドラマ。日曜夜の代名詞ともいえるNHK大河ドラマは、視聴率の上でも毎年のように高い注目を集める人気コンテンツでもあります。

1年という長いスパンでありながら、平均視聴率が二けたを超えるというのは視聴率の低下が叫ばれて久しい昨今のテレビドラマでは凄い事であり、それを毎年成し遂げているのが大河ドラマであり、だからこそ大河ドラマの存在は凄いのですが、そんなモンスターのような大河の中でも歴代視聴率で特に高かった10作品をランキング形式でご紹介したいと思います。

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第10位 八代将軍吉宗 1995年放送平均26.4%

放送期間 :1995年1月8日~12月10日
放送回数 :全48話
音   楽:池辺晋一郎
原作・脚本:ジェームス三木
主   演:西田敏行
時代設定 :江戸中期
主 人 公:徳川吉宗
平均視聴率:26.4%
最高視聴率:31.1%(最終話)

10位にランクインした「八代将軍吉宗」は、しばしば大河ドラマの危機を救った救世主という見方をされるドラマです。というのも、1年1作品の原則を崩して始まった新しい試みの短期大河ドラマの3作品の視聴率が芳しくなく(琉球の風、炎立つ、花の乱)、特にこの「八代将軍吉宗」の前の「花の乱」は大河ドラマ史上最低視聴率(平均)をマークするという、不振にあえいでいたからです。

そんな大河ドラマの危機を見事に救ったのがこの「八代将軍吉宗」でした。「独眼竜正宗」をてがけたジェームス三木氏が原作・脚本を手掛け、音楽は「黄金の日日」「独眼竜正宗」「峠の群像」らを担当した池辺晋一郎氏、そして主演は「翔ぶが如く」「山河燃ゆ」などの西田敏行。これでこけたら手の施しようがない!といってもいいような黄金メンバーで臨み、見事に結果を出しました。この作品で大河ドラマは存続の危機を脱したのです。いってみれば、大河ドラマの「中興の祖」といってもいい貢献度だと思いますね。

第9位 いのち 1986年放送平均29.3%

放送期間 :1986年1月5日~12月14日
放送回数 :全50話
音   楽:坂田晃一
原作・脚本:橋田寿賀子
主   演:三田佳子
時代設定 :昭和
主 人 公:岩田未希
平均視聴率:29.3%
最高視聴率:36.7%(最終回)

1984年の「山河燃ゆ」から三年間続いた大河ドラマの実験的試みである近現代史大河ドラマ三部作。「山河燃ゆ」と1985年「春の波濤」は思ったほどの視聴率が得られませんでしたが、人気作家の橋田寿賀子氏を迎えた三部作最後のこの「いのち」は大成功を収めました。残念ながらこの「いのち」の大成功の前にNHKでは次の年には従来の路線に戻す事が決定していたために近代作はこの「いのち」がラストとなりましたが、もし三部作トップにこの作品が来ていれば、近現代史作品がもっと続いていた可能性は高かったでしょう。

大河ドラマファンになじみの薄かった近現代史を描いた大河ドラマでここまでの成功を収める辺りが、さすがの橋田寿賀子先生ですよね。

第8位 秀吉 1996年放送平均30.5%

放送期間 :1996年1月7日~12月22日
放送回数 :全49話
音   楽:小六禮次郎
原   作:堺屋太一
脚   本:竹山洋
主   演:竹中直人
時代設定 :戦国末期~安土桃山
主 人 公:豊臣秀吉
平均視聴率:30.5%
最高視聴率:36.2%(第23話)

歴代視聴率10位の「八代将軍吉宗」で持ち直した大河ドラマですが、その翌年のこの「秀吉」によって大河ドラマは完全に蘇りました。竹中直人さんの主役抜擢には当時は本当に驚きましたね。わたし的には竹中さんのイメージはまだ「笑いながら怒る人」「ブルース・リーと松田優作のものまね」の人でしたから(笑)。

しかしだからこそ、この秀吉における竹中直人さんの、まさに黄金のように光り輝く豊臣秀吉には大いに魅了されました。竹中さん以外にも、渡哲也(織田信長)、高嶋政伸(豊臣秀長)、村上弘明(明智光秀)、市原悦子(なか)、真田広之(石田三成)、松たか子(茶々)、古谷一行(竹中半兵衛)など、本当にはまり役だらけでしたね。

底抜けに明るくポジティブに出世街道を上り詰めた秀吉を描いた原作も脚本も良かったですよね。やっぱり日本人は秀吉の出世物語は好きなんだなと再認識しましたね。

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第6位 徳川家康 1983年放送平均31.2%

放送期間 :1983年1月9日~12月18日
放送回数 :全50話
音   楽:冨田勲
原   作:山岡荘八
脚   本:小山内美江子
主   演:滝田栄
時代設定 :戦国末期~江戸初期
主 人 公:徳川家康
平均視聴率:31.2%
最高視聴率:37.4%(第4話)

第9位「いのち」の所で述べた、大河ドラマにおける近現代史三部作に入る前の最後の大河ドラマがこの「徳川家康」でした。原作は昭和の大物・山岡荘八の人気小説、脚本は「3年B組金八先生」等でお馴染みの人気脚本家、小山内美江子さんという黄金タッグ、そして主演は滝田栄さんを大抜擢、といった感じでした。

重厚感あふれる古き良き大河ドラマといった感じですね。滝田栄さんは堂々としていて周囲の大俳優にも劣ってないところが凄いです。さらに同じく若手抜擢組の織田信長役、役所広司も素晴らしい信長を演じています。この二人をキャスティングしたNHKの眼力はやはり凄いと心底思いますね。

内容的には徳川家康をあまりにも美化しすぎ・・と思うのですが、まあ主役サイドですから致し方ないという事で(苦笑)。

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