大河ドラマ史上最高にカッコいいライバル・敵役や脇役キャラは?歴代作品・キャストから選んだ登場人物たち

スポンサーリンク
時代劇

平知盛(たいらのとももり)「武蔵坊弁慶」演:隆大介

源義経の郎党として数々の逸話を残している伝説の荒法師、武蔵坊弁慶を主人公に描いたNHK新大型時代劇第3弾の「武蔵坊弁慶」(1986年)。弁慶を演じたのは「鬼平犯科帳」等でもおなじみの歌舞伎役者・中村吉右衛門さん。安宅関や立往生などで圧巻の演技を見せつけてくれた源平ドラマの最高峰といえる作品です。

源平物で義経の郎党という主人公の立場上、前半の敵役となるのが平氏。この作品でもご多分に漏れず、貴族的ひ弱さが描かれた没落期の平氏ですが(実際に弁慶に“へろへろ公達”と罵られています涙)、そんな衰退の一途を辿る平家の中で武勇に秀で奮戦したのが平知盛。

このドラマでも源氏の大きな壁となった平知盛を演じたのは隆大介さん。仲代達也さん主催の無名塾出身で時代劇映えする、現代では貴重な俳優さんですね。

そんな知盛は強く儚い悲劇の武将として輝きを放っています。没落の一途をたどる平家の最後の意地を見せた存在といっていいでしょう。隆さん演じる知盛が最後の戦いとなった壇ノ浦で

「この世で見るべきものは全て見たり。何の命が惜しかろう」

と言い残して入水する場面、弁慶の絶叫と併せて忘れられぬ名場面です。

豊臣秀吉(とよとみひでよし)「独眼竜政宗」演:勝新太郎

未だ破られていない大河史上最高となる平均視聴率39.7%という金字塔を打ち立てた1987年放送の第25作「独眼竜政宗」。そこで主役の渡辺謙さんと同等のインパクトを残したのが天下人・豊臣秀吉を演じた勝新太郎さん。

政宗の天下取りの野望を打ち砕いた秀吉のインパクトは絶大でしたね。既に天下人となって政宗の前に姿を現したその姿は、お調子者で人たらしな秀吉イメージとは大きくかけ離れた、まさに“ラスボス”でした。奥州の覇者たる政宗が天下取りを諦める事となるに十分すぎる威厳と威圧感を持つ秀吉は、勝新にしか演じる事の出来ない秀吉像でした。

政宗の白装束での小田原参陣での秀吉初登場シーンの衝撃は未だ忘れられません。まさにラスボスの風格でしたね。

最上義光(もがみよしあき)「独眼竜政宗」演:原田芳雄

秀吉に続いて「独眼竜政宗」からもう一人。この人物も外せません。主人公・伊達政宗の叔父でありながら宿敵でもある出羽の戦国大名、最上義光。勝新秀吉がラスボスならば、さしずめこの原田芳雄の最上義光は“中ボス”といったところでしょうか。

その功績の割には歴史ファン以外にはさほど知名度が高くなかった最上義光ですが、この「独眼竜政宗」では東北の雄としてその存在感を全国の視聴者に知らしめてくれました。

権謀術数に長け、あの手この手を駆使して政宗に立ちはだかる出羽の梟雄もまた、このドラマを語るうえで外せません。個人的に松永久秀や宇喜多直家といったこの手のダークヒーロ―は最高にカッコいいと思います。原田芳雄さんは本当にハマり役でしたね。

北条氏康(ほうじょううじやす)「武田信玄」演:杉良太郎

その平均視聴率39.2%は「独眼竜政宗」に続く堂々の歴代2位。1988年放送の大河ドラマ第26作目の「武田信玄」も魅力溢れる脇役やライバルたちの宝庫です。

この北条氏康もその一人。武田信玄を主人公としたドラマや映画では往々にして信玄のライバルといえば上杉謙信がピックアップされがちですが、実際には北条氏康は謙信と同等といえる程に信玄の生涯において重要なライバルです。

信玄、謙信と並ぶ戦国時代の大物・北条氏康はこの大河ドラマでは二人に劣らぬ名将として描かれました。これだけでも歴史ファンとしては嬉しかったのですが、それに輪をかけたのが氏康を演じた杉良太郎さんの名演。その威厳はまさに“関東の覇者”と呼ぶに相応しいものでした。特に信玄、今川義元(中村勘三郎)と甲相駿三国同盟を結んだ「善徳寺の会盟」における三人による演技バトルは大河史に残る名シーンです。

このドラマ以来、わたしは北条氏康といえば杉さましか考えられませんね。

上杉謙信(うえすぎけんしん/長尾景虎)「武田信玄」演:柴田恭兵

北条氏康を紹介してこの武将を出さないわけにはいきません。そう、信玄と川中島の戦いで死闘を繰り広げた宿敵、“越後の龍”上杉謙信です。

演じたのは当時「あぶない刑事」で若者たちのカリスマ的存在だった柴田恭兵さん。話題性も十分でしたが、個人的には柴田恭兵と上杉謙信のイメージがどうしてもシンクロ出来ずに、実際に見るまでは違和感をぬぐえませんでした。

しかし始まってみれば、謙信の神秘性やエキセントリックな部分が引き出された見事な上杉謙信が誕生していました。柴田さんの乗馬シーンや殺陣などのアクションシーンは見事の一語に尽きます。さすがは東京キッドブラザース出身で運動神経抜群の「恭さま」の面目躍如です。

柴田謙信も名場面は目白押しですが、個人的には最終回ラストシーン織田勢との戦いの出陣前、毘沙門天との一問一答。

…か・ら・の!!

「信長に正義の何たるかを示す!!」

でしょう。男だろうが女だろうが痺れますね。カッコいいもんはカッコいいんです(笑)。上杉家臣・直江実綱役の宇津井健さんの嬉し気な「はっ!!」もまたいいんですよねぇ。

コメント

  1. リキ太 より:

    初めまして。いつもとても楽しみに拝読しております。
    まずは今回取り上げられた名優の方々については全面的に全力で賛同します。私も挙げだしたらキリがないのですが…敢えてお一人加えるとすれば「八重の桜」に出演していた綾瀬剛さん(松平容保 役)です。私の中のベスト容保公です。笑
    今回は男性ばかりでしたので、きっと女優編もあるかと勝手に期待しております。(以前の記事のヒロイン編?と被ってしまうまかも知れませんね。)ヒロイン編に無かったので女優もお一人挙げます。準大河「真田太平記」の遥くららさん(お江 役)です。こちらも替わりが想像できません。

    • りぞっと より:

      お江さんは素晴らしかったですよね。確かにリメイクするとなっても代役は今の女優さんでは見つかりません。引退されたのが残念ですね。
      本当に真田太平記は素晴らしかったです。実は真田太平記からは又五郎も選ぼうかと思ったんです。夏八木勲さん大好きなんで(笑)。蓮司さんの猫田与助も素晴らしかったし、中村梅之助さんの家康もハマり役でした。今見ても全く色あせない名作です。景勝公に真田親子やこの辺りは素晴らしいキャスティングでした。
      八重の桜の容保公ですか。あのドラマの会津戦争までは本当に面白かったですね。綾野剛さんもピッタリでした。
      実は来年の「麒麟がくる」辺りで再び綾野さん何かの役で来るかなってひそかに期待してるんですけどね。

  2. リキ太 より:

    先日、三國連太郎さんが芹沢鴨を演じている「新選組」をcsで視聴しました…今さらながらでお恥ずかしい限りですが。
    何となく知っている?新選組の古典的名作をいつか視てみようと思っておりました。

    何本か作品を視ましたがさすがは名優 三國さん!他の方々とは一線を画した演技でした。
    そして、佐藤浩市さんに似てますよね〜。見た目もそうですが、演技が!
    “三國さん+カッコ良さ=佐藤浩市さん”という感じです。
    三國さんは重量感=スケール感があるだけに醸し出す小者の演技からくる哀れさがたまりませんでした。