大河ドラマ史上最高にカッコいいライバル・敵役や脇役キャラは?歴代作品・キャストから選んだ登場人物たち

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時代劇

NHK大河ドラマといえば、半世紀以上続く日本を代表する時代劇です。過去に多くの名作を生み出し現在に至るまで多くの魅力ある登場人物を描いてきた作品です。

そんな大河ドラマでは主人公はもちろん、時には主人公を食ってしまう程魅力的なライバル役や脇枠も多く登場してきました。

ここではそんな大河ドラマの“カッコいい”敵役や脇役などをご紹介してみたいと思います。なお、準大河ドラマとして位置づけられている新大型時代劇の登場人物も出てきますのでお楽しみに(笑)

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藤原純友(ふじわらのすみとも)「風と雲と虹と」演:緒形拳

1976年(昭和51年)放送の大河ドラマ第14作目の「風と雲と虹と」で準主人公ともいえる立ち位置だった藤原純友。主人公の平将門とともに腐敗しきった貴族社会を打破しようとして「承平天慶の乱」を起こした人物ですね。

海賊を率いて瀬戸内海で大暴れする藤原純友とその仲間たち。純粋で真っすぐな将門とは対照的に、理知的で謀略に長けたカリスマ性溢れるキャラクターとして描かれた純友。藤原純友のテーマとともに颯爽と現れる純友に歓喜したオールドファンは多いのでは?私もその一人なのですが(笑)。京で将門と初めて出会った登場シーンから既に主人公を食ってしまう程の圧倒的存在感とカリスマ性を放っていましたよね。

豊臣秀吉役や武蔵坊弁慶役など大河ドラマで演じた役で一気にメジャーとなった緒形さんですが、この純友役も忘れられないインパクトを与えてくれています。

なお、緒形拳さんはこの後にも別キャラで登場予定ですのでお楽しみに(笑)

石川五右衛門(いしかわごえもん)「黄金の日日」演:根津甚八

1978年(昭和53年)放送の大河16作目「黄金の日日」に登場した日本一有名な大泥棒、石川五右衛門。このドラマでの五右衛門は、主人公である助左こと呂栄助左衛門の友人という設定で登場する重要な役どころです。

序盤はモニカ(夏目雅子)をもてあそんだ挙句に捨てるなど結構ゲスキャラな部分もあった五右衛門ですが、圧巻は秀吉暗殺を目論んで大坂城に仲間たちと乗り込んで襲撃する場面。暗殺はあと一歩のところで失敗して捕らえられ、釜茹での刑となるわけですが、五右衛門は処刑となる最期の場面でモニカを想って自ら煮え立つ釜に身を投げます。あのルックスで女をもてあそぶワル、でも純な一面も持つ五右衛門。NHKに助命嘆願が多数寄せられて当初予定よりも処刑が遅らせられたというのも納得です。やっぱこういうタイプが女の人にはモテるんでしょうね。でも男から見ても十分にカッコいいというのがこの黄金の日日の石川五右衛門の稀有な部分なんだろうと思います。

演じられた根津甚八さんはこの五右衛門役を機に一気に俳優として売れっ子となられました。

織田信長(おだのぶなが)「徳川家康」演:役所広司

1983年(昭和58年)放送の大河21作目「徳川家康」で前半の主人公といってもいい存在感を放ったのが、役所広司さんが演じた織田信長。

荒々しく猛々しい尾張の大うつけだった信長が天下人への階段を上っていく過程をこれ程までに見事に演じ切ったのは役所さん以外にいません。そのキャラクターはまさに“戦国の風雲児”。多くの日本人が描く信長像がまさにこのドラマの織田信長だと思います。

個人的に織田信長役は役所広司以外には有り得ません。

上杉景勝(うえすぎかげかつ)「真田太平記」演:伊藤孝雄

準大河ドラマといわれる新大型時代劇第2作目、1985~86年に放映された「真田太平記」。池波正太郎氏原作のこの傑作にも見事なハマり役が…

その人物こそ上杉景勝。そう、あの“軍神”上杉謙信の養子として上杉家の家督を継ぎ、戦国を生き抜いた名将です。

演じたのは劇団民藝のベテラン俳優、伊藤孝雄さん。

このドラマにおける上杉景勝の登場回数は決して多くは無いのですが、それでも強烈に印象に残る武将として描かれています。

第一次上田合戦直前、景勝に何度となく煮え湯を飲ませてきた真田昌幸が殺されるのを覚悟して春日山城へ赴いた場面、あの時の上杉弾正の男っぷりの見事さときたら…。男なら誰しもが「こんな大将の下でなら死ねる!」そう思う事でしょう。関ヶ原合戦前に家康への返答を直江兼続に書かせる、俗にいう直江状の場面もシビれましたね。天下への野心を露にする徳川家康を糾弾するあの毅然とした振る舞い、まさに義を貫いた謙信の後継者でした。

精悍な表情に相手を射るような目力、響き渡るよく通る力強い声にたたずまい…伊藤孝雄さん、本当に素晴らしい俳優さんです。今はこういう俳優さんがめっきり少なくなってしまいましたよねぇ…

コメント

  1. リキ太 より:

    初めまして。いつもとても楽しみに拝読しております。
    まずは今回取り上げられた名優の方々については全面的に全力で賛同します。私も挙げだしたらキリがないのですが…敢えてお一人加えるとすれば「八重の桜」に出演していた綾瀬剛さん(松平容保 役)です。私の中のベスト容保公です。笑
    今回は男性ばかりでしたので、きっと女優編もあるかと勝手に期待しております。(以前の記事のヒロイン編?と被ってしまうまかも知れませんね。)ヒロイン編に無かったので女優もお一人挙げます。準大河「真田太平記」の遥くららさん(お江 役)です。こちらも替わりが想像できません。

    • りぞっと より:

      お江さんは素晴らしかったですよね。確かにリメイクするとなっても代役は今の女優さんでは見つかりません。引退されたのが残念ですね。
      本当に真田太平記は素晴らしかったです。実は真田太平記からは又五郎も選ぼうかと思ったんです。夏八木勲さん大好きなんで(笑)。蓮司さんの猫田与助も素晴らしかったし、中村梅之助さんの家康もハマり役でした。今見ても全く色あせない名作です。景勝公に真田親子やこの辺りは素晴らしいキャスティングでした。
      八重の桜の容保公ですか。あのドラマの会津戦争までは本当に面白かったですね。綾野剛さんもピッタリでした。
      実は来年の「麒麟がくる」辺りで再び綾野さん何かの役で来るかなってひそかに期待してるんですけどね。

  2. リキ太 より:

    先日、三國連太郎さんが芹沢鴨を演じている「新選組」をcsで視聴しました…今さらながらでお恥ずかしい限りですが。
    何となく知っている?新選組の古典的名作をいつか視てみようと思っておりました。

    何本か作品を視ましたがさすがは名優 三國さん!他の方々とは一線を画した演技でした。
    そして、佐藤浩市さんに似てますよね〜。見た目もそうですが、演技が!
    “三國さん+カッコ良さ=佐藤浩市さん”という感じです。
    三國さんは重量感=スケール感があるだけに醸し出す小者の演技からくる哀れさがたまりませんでした。