山中鹿之助(しかのすけ/鹿介)幸盛主人公で大河ドラマを!山陰初の快挙は鴻池直文(新六)がカギ??

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日本史
山中鹿介幸盛

山中鹿介幸盛

NHK大河ドラマといえば、50年以上続く日本国民の奥深くに根付いた国民的ドラマであるという部分以外に、全国の都道府県の村おこし町おこしとしての側面も年々際立ってきています。

大河ドラマで取り上げられた地域は多くの観光客の来訪が期待されるため、自治体の中には熱心に大河ドラマ誘致に力を入れているところも多いですよね。

そこで我が鳥取県です(笑)。

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鳥取県ゆかりの人物で大河ドラマ主人公となるにふさわしい偉人とは?

鳥取県は大河ドラマで二度舞台になっています。1979年「黄金の日日」と1996年「秀吉」です。いずれも羽柴秀吉による鳥取城攻めですね。そう、あの有名な過酷な兵糧攻めによって吉川経家が籠城して徹底抗戦した攻城戦です。

しかし当然ながらこれはその大河ドラマのメインの話ではありません。わたしがここでいう、大河ドラマの舞台というのはあくまで主人公の出身地、あるいはそれに準ずる程ゆかりの深い地域という意味です。昨年の真田丸でいえば真田家が居城とした上田城のあった長野県や沼田城のあった群馬県、今年のおんな城主直虎でいったら井伊谷の静岡県っていう意味です。

そんな人物が鳥取県にいるのか??と思われそうですが、たった一人います。その人物こそあの、「月よ、願わくば我に七難八苦を与えたまえ!!」と三日月に祈ったというストイックな戦国武将、忠義の士として侍の鏡とまで謳われた山中鹿之助幸盛(やまなかしかのすけゆきもり)なのです。

島根県出身だが山陰の英雄として鳥取県民にも誇れて身近な鹿之助

山中鹿介といえば、ドラえもん好きの人には知ってる人が多いかもしれません。「苦労みそ」というアイテムの回にのび太君のお父さんが山中鹿之助のエピソードをのび太に言って聞かせる場面があり、そこで鹿介のように自ら進んで苦労を買って出る素晴らしさを語るのです。

そんな鹿介ですが、島根県の人から言われそうなので先に説明しておきますが、元々は島根県安来市生まれの武将で、出雲国(現在の島根県)の戦国武将、尼子氏の家臣として尼子氏に人生のすべてを捧げた人物です。というわけで、島根県に大変ゆかりの深い人物であるのです。

ですが、尼子氏の滅亡後は因幡国を拠点として尼子再興活動をしていた時期もあり、鳥取城を攻め取ったり、鳥取市鹿野町に菩提寺の幸盛寺があったりで、鳥取県にも大変ゆかりの深い人物でもあるのです。いわば鹿介にとっては第二の本拠地といってもいいほど重要な場所であったのです。

というわけで、鳥取県人からみても山中鹿之助という偉人は地元民のようなものなのです、はい。とっても親近感がわく人物なのです。

34歳の若さで無念の死を迎えた鹿介では大河ドラマには短すぎる??

山中鹿介幸盛という人物は、負けても負けてもその都度立ち上がり、ただただ滅亡した主家の尼子家の再興のための身にその人生を費やした武将です。

戦国時代というのは下剋上当たり前の世であり、家名存続のためには裏切りや寝返りも肯定される時代にあって、この山中鹿介のような人物は極めて稀です。稀だからこそ今でも人気があるのですが・・

ただそのドラマチックな人生は大河ドラマの主人公に成り得る資格は十分なのですが、一つ難点をいうのであれば、鹿之助は数えで34歳という短い生涯でした。その生涯の内容は非常に濃いものだったのですが、いかんせん短命すぎるのです。

これは1年間という長いスパンで物語を組み立てる大河ドラマにとっては結構大きな障害になったりもするのです。幕末だと坂本龍馬のように30代で亡くなった人物も主人公に成っていますが、戦国時代の主人公ではなかなかこれだけ若くして亡くなった人はいませんね。

しかしこれにも実に有効な手立てがあるのですよ。

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鹿介の忘れ形見こそあの江戸時代の大財閥、鴻池家の創始者・鴻池新六

山中鹿之助の人生は非常に濃密な人生でした。尼子家再興のために敗れても敗れても立ち上がって毛利に立ち向かう人生。結果、34歳で宿敵毛利氏によって暗殺されてしまいました。

英雄としてはあまりにその短い人生は、1年間の大河ドラマの尺としては厳しいという見方もできます。

そこで提案したいのが、山中鹿介幸盛の子です。

鹿介の子の名は山中幸元といいます。のちには鴻池直文と名を変える事となります。

鴻池と聞いて、ん??と思われた方もいらっしゃるでしょう。

そうなんです、山中鹿介幸盛の子こそ、あの江戸時代最大の財閥で知られる鴻池財閥の始祖となった人物、鴻池直文(新六)なのです。

武士の鑑とまで言われた父を持った息子は武士の身分を捨てた‥

山中鹿介幸盛の息子は鴻池財閥の始祖である鴻池直文だった・・。これは結構知らない人も多い事実だと思います。

主君への忠義に生き主君への忠義に殉じた、まさに武士の鑑(かがみ)として戦前までは日本男児の理想とまで言われた山中鹿之助の息子は、武士という身分を捨てて商人として生き、一代であの鴻池財閥の基礎を作り上げました。

これほど面白い親子、劇的な親子はいないといってもいいでしょう。まさにドラマです。これほど大河ドラマにうってつけの親子もいないのではと思えるほどです。

山陰で大河主人公となれるのは山中鹿介親子か尼子経久か

というわけで、結局何が言いたいのかというと、山中鹿介幸盛で大河ドラマどうでしょうかというプレゼンなわけです。

鹿介だけで1年間厳しいというのであれば息子で鴻池財閥の創始者となった鴻池直文(山中幸元)との二代記という事で。これなら逆に1年間じゃ足りないくらいでしょう。

山陰の偉人で大河ドラマ主人公になりそうな人物といえば、この山中鹿之助か、下剋上の元祖ともいわれた戦国時代前期の梟雄・尼子経久(あまごつねひさ)くらいしか私には思いつきません。

山陰の偉人を大河ドラマ主人公に・・というのは山陰の人間の悲願でもあります(多分)。その題材にはこの山中鹿介・鴻池直文親子二代記しかないでしょう!!

追記

ちなみに山中鹿之助と鴻池直文が親子であるというのは鴻池家の家伝として伝えられているものなのですが、これに対する異説もあるという事は一応言っておきます。

コメント

  1. 山中鹿之介 より:

    大河ドラマ 山中鹿之介

    主演:29〜31歳ぐらいのイケメン俳優(山中鹿之介役)
    脚本:三谷幸喜

    山中鹿之介といえば真田幸村と人気を二分する国民的ヒーロー。
    真田丸と対等に戦えるのは、山中鹿之介と尼子劇しかない。

  2. 山中鹿之介 より:

    尼子勝久役にはぜひ堺雅人を。

    上月城で尼子が滅ぶ最終話では涙が止まらなくなりそうですな。